こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ブラームス、ワルターのSP

2009年06月25日 23時21分35秒 | ブラームス
先週の月曜日の朝、メガネを拭いていたら、真ん中からボキッと折れてしまいました。それから、職場を抜け出し、メガネやさんに走りましたが、遠近両用のため新しいメガネが出来るのは週末になるとか。それから週末までメガネなしの極度に不便な日々が続きました。メガネがないとほんとにかなわんですねえ。とほほでありました。
それはさておき、前回、レコ芸の名曲名盤300について言及しました。6月20日発売の8月号でも、その2回目の特集がありました。ブラームスやブルックナーなどを中心に名盤が紹介されていました。その中で、ブラームスについても、例えば、1番は今回もミュンシュ盤がトップということで、これってほんとにそうなのかな、と、評論家諸氏の考えについて改めてフムフムと思いました(笑)
そこで、ブラームスの交響曲第1番の名盤について。やはり、この曲はいいですねえ。ベートーヴェンの重厚さとそれにはない新しさを満喫出来る、唯一無二の名曲かもしれません。その昔、HISTORYから往年の名指揮者別の10枚組CDが安価で出てました。主にSPの復刻でしたが、値段は2000円くらいなので、いくつか買いました。最初に買ったのがブルーノ・ワルター。その中で、一番聴いたのがブラームスの交響曲第1番でした。1937年5月のVPOとのSP録音です。
ワルターは、1936年から38年までウィーン国立歌劇場音楽監督になってます。、その後、ナチスの迫害で苦難の道を歩むことになりますが、この間はVPOと多くの名盤を残しています。戦後、NYPやコロンビア響との間に多くの録音を残していますが、戦前のこの時期が全盛期と言っても過言ではないでしょう。この演奏について、ある評論家が「ワルターの女性美がこれほど前面に押し出された演奏も少ないだろう」と述べられています。しかし、私的にはそうは思えません。第1楽章、極めて格調の高い開始。曲が進んでも、大袈裟ではないですが威風堂々とした展開には、耳を奪われます。この楽章などは、どうも女性的とは思えません。むしろ骨太で剛胆ささえ感じるまで言えば言いすぎでしょうか。その後コロンビア響とも同曲の録音をしています。ステレオで音質はすごくいいのですが、コロンビア響がどうも薄っぺらい印象をもちます。それに対してこの演奏は、さすがにVPO、この上品で艶やかな響きがいいですねえ、その点でもこの演奏はいい。第2楽章。ここがそのVPOの素晴らしさを満喫。そこはこの弦がいい。夢見るような、また憧憬を感じさせる響きであります。第三楽章でもVPOの美音とワルターのすみずみまで行き届いた統制力を感じます。そして、第4楽章。SPの復刻の音の悪さが残念です。現代の音で聴いたら、と強く思います。後半の速いテンポからの息もつかせぬオケの展開がいいです。
この演奏、例のオーパス蔵から、復刻盤が出ているんですね。私は聴いていませんが、これで聴くなら、さぞ素晴らしいことでしょう。一度、聴いてみたくなりました。
(HISTORY.CENTURY MAESTROS.BRUNO WALTER MAESTORO GENEROSO 2000年 輸入盤)

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