私は毎朝、車通勤しています。7時頃家をでます。車中ではラジオを聴くことが多く、特にABCの「おはパソ」をよく聴いています。その昔高校生のころ、高校まで父の車で送ってもらいことがたまにありました。そのとき、父が聴いていたのが、この「おはパソ」。今の道上洋三さんではなく、中村鋭一さんがやってはりました。当時から、この番組の阪神びいきは有名で、巨人ファンだった父は、阪神の負けたときがおもしろかったみたいで、聴いていたようです。その後道上さんに代わり、その道上さんももう30年以上担当されています。長い年月ですねえ。今は亡き父と車中で聴いていた頃が懐かしく、今でもそれを思い出しながら聴いている次第です。
その「おはパソ」のCMで、7時10分前後に、日本フルハップのCMのBGMに、弦楽四重奏曲らしきものが使われており、よく聴いてみると、その曲はハイドンです。ハイドンの弦楽四重奏曲第38番変ホ長調Op.33-2「冗談」の第1楽章でありました。いやー、こんなところにハイドンが使われているんですねえ。いやはやびっくりしました。それで、今回は「冗談」であります。
この弦楽四重奏は、Op.33の6曲のうちの1曲で、「ロシア大公に献呈」されたことからロシア四重奏曲と言われてます。ハイドンは、Op.20の太陽四重奏曲を作って以降10年間、その方向性に限界を感じ、このジャンルのものを作曲しなかったんですね。そして、「まったく新しい方法で作曲された」ものがこの四重奏であり、これらの曲をもって、弦楽四重奏曲は古典主義的ソナタ形式を確立するに至ったと言われています。かのモーツァルトもこれに刺激を受けて、ハイドンセットと言われる6曲の弦楽四重奏を作曲したことは、あまりに有名です。
その曲中の第2曲目がこの「冗談」です。第4楽章の終わり方からこの標題が付けられたと言われています。演奏はヴェラー四重奏団。VPOのヴァイオリ奏者のワルター・ヴェラーによってVPOのメンバーと結成されたものです。この四重奏団、派手さや快活さなどは、それほど強調されるものではないです。しかし、堅実な演奏で、派手さはそれほどないですが、弦楽器の美しさを満喫させてくれます。
第1楽章、形のきれいないソナタ形式。ヴェラーのヴァイオリンが中心に展開していきますが、なかなかきれいな音色です。第2楽章、スケルツォ。この6曲中、4曲はスケルツォでかつ第2楽章に置かれています。典型的なハイドンのメヌエット。私はこの手のメヌエットが大好き。まあスケルツォとなってますが…。この颯爽としたところ、また中間部もいいです。そして、第三楽章ラルゴ。二つのメロディーによる変奏曲。対比がおもしろい。なかなかのビオラとチェロがです。そして登場のヴィオリンの美しさ。躍動的なスケルツォに対するしっとりとしたきれいな曲です。そして終楽章ロンド形式。ユーモアに満ちたような主題が展開されていきます。最後の終わり方、おかしいですね。なんででしょ。まだきこえるな、と思っていたら、いつの間にか終わっちゃいました。
このロシア四重奏、なかなかCDが入手出来ませんでした。ないんですね。そんな中、元町の中古やさんで見つけました、ハイドン・イヤーの今年は、他の四重奏曲も手に入れることは簡単になりました。
(LONDON POCL-3676/2 1994年)
その「おはパソ」のCMで、7時10分前後に、日本フルハップのCMのBGMに、弦楽四重奏曲らしきものが使われており、よく聴いてみると、その曲はハイドンです。ハイドンの弦楽四重奏曲第38番変ホ長調Op.33-2「冗談」の第1楽章でありました。いやー、こんなところにハイドンが使われているんですねえ。いやはやびっくりしました。それで、今回は「冗談」であります。
この弦楽四重奏は、Op.33の6曲のうちの1曲で、「ロシア大公に献呈」されたことからロシア四重奏曲と言われてます。ハイドンは、Op.20の太陽四重奏曲を作って以降10年間、その方向性に限界を感じ、このジャンルのものを作曲しなかったんですね。そして、「まったく新しい方法で作曲された」ものがこの四重奏であり、これらの曲をもって、弦楽四重奏曲は古典主義的ソナタ形式を確立するに至ったと言われています。かのモーツァルトもこれに刺激を受けて、ハイドンセットと言われる6曲の弦楽四重奏を作曲したことは、あまりに有名です。
その曲中の第2曲目がこの「冗談」です。第4楽章の終わり方からこの標題が付けられたと言われています。演奏はヴェラー四重奏団。VPOのヴァイオリ奏者のワルター・ヴェラーによってVPOのメンバーと結成されたものです。この四重奏団、派手さや快活さなどは、それほど強調されるものではないです。しかし、堅実な演奏で、派手さはそれほどないですが、弦楽器の美しさを満喫させてくれます。
第1楽章、形のきれいないソナタ形式。ヴェラーのヴァイオリンが中心に展開していきますが、なかなかきれいな音色です。第2楽章、スケルツォ。この6曲中、4曲はスケルツォでかつ第2楽章に置かれています。典型的なハイドンのメヌエット。私はこの手のメヌエットが大好き。まあスケルツォとなってますが…。この颯爽としたところ、また中間部もいいです。そして、第三楽章ラルゴ。二つのメロディーによる変奏曲。対比がおもしろい。なかなかのビオラとチェロがです。そして登場のヴィオリンの美しさ。躍動的なスケルツォに対するしっとりとしたきれいな曲です。そして終楽章ロンド形式。ユーモアに満ちたような主題が展開されていきます。最後の終わり方、おかしいですね。なんででしょ。まだきこえるな、と思っていたら、いつの間にか終わっちゃいました。
このロシア四重奏、なかなかCDが入手出来ませんでした。ないんですね。そんな中、元町の中古やさんで見つけました、ハイドン・イヤーの今年は、他の四重奏曲も手に入れることは簡単になりました。
(LONDON POCL-3676/2 1994年)
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