さて、車についての前回の続きです。私の駐車場は、立体式であります。まず、車は、H社のFにしよう!と決めました。しかし、立体式のPには、高さが175㎝のFは天井がつかえることが判明しました。やむを得なくFの購入は断念しました。今の車はけっこう背が高いからねえ。160㎝までのを、と探しましたが、なかなかない。それで、今乗っているH社のSならOKということで、まあモデルチェンジもしているからいいか、まあしゃあないな、ってことにしました。で、一応問題ないかPに入れて見ました…。だめ。だめなんです。今度は、長さがほんの少し長く、センサーが反応してしまうのです。もうこうなると、八方塞がり。困り果てました…。どの車やったら、いけんねん!と…。悩んだ挙げ句、車止めを少々細工をしまして、なんとかOK、ほんとに困ったことでありました。来週にも新車がめでたく納車となりました。
ということで、今回はハイドンであります。弦楽四重奏曲第63番ニ長調作品64-5「ひばり」であります。この曲は、ハイドンの数ある弦楽四重奏曲中でも、最も有名な曲のひとつであります。1790年に、かつてエステルハージ侯爵家の宮廷楽団のヴァイオリニストであった、実業家のヨハン・トストからの依頼によって作曲された6曲からなる「第3トスト四重奏曲」の5曲めにあたるもの。「ひばり」とは、第1楽章冒頭の旋律がひばりのさえずりに似ていることによるそうです。かのモーツァルトのハイドンセットから5年もあとの作品であります。
さて、この演奏、イタリア弦楽四重奏団のCDです。1965年8月の録音。このSQは、1945年にカプリでデビューし、1980年に解散した名の通り、イタリア人による名SQでありました。私はこのSQの演奏はそれほど聴いたことがありません。CDのジャケットを見ると、正にイタリアの方々って印象ですねえ。木曽のあばら屋さんのHPで、このSQについての記事を紹介されていました(http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/italiano.htm)。なかなかおもしろい、興味深いものであります。
このハイドン、まずもっての印象は明るいです。この上なく明るい。地中海の明るさとでもいうのでしょうか。燦々と輝く太陽のような明るさ。そんなところもハイドンの曲想にあっていますねえ。加えて、弦の響きも明朗で、屈託のない音色が充満していますね。一瞬の陰りもありません。そして、親しみやすい旋律が朗々と歌われるところにも、この演奏の特色があります。そんな特徴は、やはりドイツのSQなどとは大きな違いがありますねえ。
第1楽章アレグロ・モデラート、びばりのさえずりがヴァイオリンで明るく歌われる。リズムも軽快で、愉悦感にあふれる。それぞれの楽器も立体的であり、楽器の重なり方も鮮やかな印象をもつことができる。第2楽章アダージョ・カンタービレ、三部形式。聴き込めば、大変に美しい援徐楽章。ゆったりとしたテンポで、たいへんきれいな楽章。このSQで聴くなら、その他の演奏に比べると。この楽章の美しさが増幅して聴くことができる。それはひとえに弦の美しい音色によるものである。弦の演奏がたいそうなめらかでいいですねえ。第3楽章メヌエット。いつもどれもメヌエットはいいです。快活です。中間部では短調になって、対位法的でこれも明快であります。そして、第4楽章ロンド風。終楽章の相応しい躍動感に満ちた楽章。大仰な表現もなく、いたって平坦な演奏に終始するあたりが、心地よい。全曲約20分の曲ですが、聴き終わって爽やかな気持ちになります。
このCDは、Philipsのものです。このマークの入ったCDは、現在はもうデッカに様変わりしてしまいました。このCDのようにPhilipの表記のあるCDは、懐かしいというか、今はもう入手が困難になってしまいましたねえ。
(Phiips PHCP-3571)
ということで、今回はハイドンであります。弦楽四重奏曲第63番ニ長調作品64-5「ひばり」であります。この曲は、ハイドンの数ある弦楽四重奏曲中でも、最も有名な曲のひとつであります。1790年に、かつてエステルハージ侯爵家の宮廷楽団のヴァイオリニストであった、実業家のヨハン・トストからの依頼によって作曲された6曲からなる「第3トスト四重奏曲」の5曲めにあたるもの。「ひばり」とは、第1楽章冒頭の旋律がひばりのさえずりに似ていることによるそうです。かのモーツァルトのハイドンセットから5年もあとの作品であります。
さて、この演奏、イタリア弦楽四重奏団のCDです。1965年8月の録音。このSQは、1945年にカプリでデビューし、1980年に解散した名の通り、イタリア人による名SQでありました。私はこのSQの演奏はそれほど聴いたことがありません。CDのジャケットを見ると、正にイタリアの方々って印象ですねえ。木曽のあばら屋さんのHPで、このSQについての記事を紹介されていました(http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/italiano.htm)。なかなかおもしろい、興味深いものであります。
このハイドン、まずもっての印象は明るいです。この上なく明るい。地中海の明るさとでもいうのでしょうか。燦々と輝く太陽のような明るさ。そんなところもハイドンの曲想にあっていますねえ。加えて、弦の響きも明朗で、屈託のない音色が充満していますね。一瞬の陰りもありません。そして、親しみやすい旋律が朗々と歌われるところにも、この演奏の特色があります。そんな特徴は、やはりドイツのSQなどとは大きな違いがありますねえ。
第1楽章アレグロ・モデラート、びばりのさえずりがヴァイオリンで明るく歌われる。リズムも軽快で、愉悦感にあふれる。それぞれの楽器も立体的であり、楽器の重なり方も鮮やかな印象をもつことができる。第2楽章アダージョ・カンタービレ、三部形式。聴き込めば、大変に美しい援徐楽章。ゆったりとしたテンポで、たいへんきれいな楽章。このSQで聴くなら、その他の演奏に比べると。この楽章の美しさが増幅して聴くことができる。それはひとえに弦の美しい音色によるものである。弦の演奏がたいそうなめらかでいいですねえ。第3楽章メヌエット。いつもどれもメヌエットはいいです。快活です。中間部では短調になって、対位法的でこれも明快であります。そして、第4楽章ロンド風。終楽章の相応しい躍動感に満ちた楽章。大仰な表現もなく、いたって平坦な演奏に終始するあたりが、心地よい。全曲約20分の曲ですが、聴き終わって爽やかな気持ちになります。
このCDは、Philipsのものです。このマークの入ったCDは、現在はもうデッカに様変わりしてしまいました。このCDのようにPhilipの表記のあるCDは、懐かしいというか、今はもう入手が困難になってしまいましたねえ。
(Phiips PHCP-3571)
この録音はいいですねえ。
まさに「歌の国」のハイドン。
曲の構成とかリズムとかはとりあえずおいといて、
美しく歌うことに特化しているように聴こえます。
第1楽章はドイツ系の団体に比べると「ゆるーい」感じがしなくもないですが、
そのぬるま湯なところがなんとも心地よいのです。
加えて、イタリアSQについてのご教示、感謝に絶えません。ありがとうございました。私は基本的にドイツ系が好きなのですが、このイタリアSQ、たしかいに心地よいですねえ。加えて、お国ぶりを再認識させてくれる演奏でありました。またご教示ください。