かなり前からやっているテレビのCFなんですが、阿部寛さんが出ている某銀行のカードローンのやつです。なんでも、銀行に行かなくてもカードができるとか、わずか40分カードが発行できるとか、口座がなくてもOKとか、そんなことを阿部さんがパネルで説明すると、出席者が感心し驚くというものです。銀行でカネを借りることが簡単にできるということでしょうが、そんなに感嘆するようなものですかね。阿部さんの得意げで誇らしげな顔と、名札を前の出席者の驚きと喜びの表情がなんともおもしろく、たいそう不思議に見ています。
さてさて、今回はドリーブのバレエ音楽『コッペリア』であります。レオ・ドリーブは1838年に生まれたフランスの作曲家です。だいたいブラームスど同年代を生きた人ですね。フランス・バレエ音楽の父とも言われ、これまで舞踊に付属するくらいのものだったバレエ音楽を、立派な音楽の一ジャンルにまで発展させたのが、このドリーブということらしいです。代表作が『コッペリア』と『シルヴィア』と言われています。他にもあるんでしょうがね。
その『コッペリア』ですが、それは、コッペリアという名の自動人形に惹かれた男と、その恋人の女性が、人形をめぐってのいろんな騒動のお話です。まあ最後はこの恋人が結婚しめでたしめでたしとなります。まあ、そんなお話はどうでもいいのですが、このバレエ音楽、全曲はかなり長いのでしょうが、いくつかの曲を抜粋として、よく聴かれています。かくいう私も、これは若いころに聴いたあと、それほど聴いたことはありませんでしたのです。
そんなこの曲のCDとしておそらくもう15年ほど前に買ったものがありました。この曲の定盤ともいえるもので、エルンスト・アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団の演奏です。1960年1月ジュネーヴのヴィクトリア・ホールでの録音であります。しかし、アンセルメも今ではほとんど聞かれないような名になったかもしれません。デッカに手兵スイス・ロマンドと多くの録音を残しております。この『コッペリア』も彼の最良の遺産でしょう。
ただ、実演と録音の差がよく指摘され、その色彩感あふれる演奏は、当時のデッカの優秀な録音技術に依存しているところが大であると言われたりしております。まあそうは言っても、実演を聞くことができない現在、CDによる他ないので、まああまり気にしなくてもいいでしょうね。
このアンセルメのCDには、9曲が収められています。、私はメヌエット大好き人間ですので、この手の音楽は大好きであります。アンセルメの演奏、まず第一に、舞踊の音楽なので、どれも軽妙でリズム感に満ちています。リズムが生き生きしている。第二に、舞踊の音楽にしては、その表情が非常に豊かであり、その舞台の様子が目に浮かぶようです。また表現の奥が深く、劇的な要素もあることであります。第三に、管弦楽が鮮やかであり、きらびやかな音響が聞かれることであります。
どれも聞きやすい曲なんです。1前奏曲ではホルンの幻想的な響きの後、色彩感にみちた弦が印象的。それから一気に大胆なマズルカが登場し、お話の始まりを盛り上げます。2ワルツ。フルートの弱奏に導かれて始まり、美しい弦とともに盛り上がり、このワルツいいですねえ。3チャールダーシュ。三つの場面が連続しその転換と対比が見事。4人形のワルツ 弦の弱音でのワルツが弱音でも躍動感あふれます。5情景。ここでも細かい動きと、舞台の様子が目に浮かぶようですねえ。6ボレロ・7ジーク、種類の異なる舞踊の対比もおもしろいです。そして8時の踊り。この名称の曲は『ジョコンダ』のものが有名ですが、この時の踊りもいいです。流麗なテンポとオケの音色がとてもいいです。振幅の大きな表情とあわせて、これは8祭のおどりにも続きます。最後の9ギャロップ。ここでもスイス・ロマンドの輝かしい響きがとてもいいです。この堂々としたフィナーレは、舞踊に付属する音楽ではまったくないスケールと偉容を感じます。
この『コッペリア』のあとに、『シルヴィア』が続きます。これも素晴らしいですねえ。わずか4曲ですが。来週から、激務の年度末に入ります。無事過ごしたいと思っております。
(London KICC 9236 LONDON SUPER COLLECTION 1996年)
さてさて、今回はドリーブのバレエ音楽『コッペリア』であります。レオ・ドリーブは1838年に生まれたフランスの作曲家です。だいたいブラームスど同年代を生きた人ですね。フランス・バレエ音楽の父とも言われ、これまで舞踊に付属するくらいのものだったバレエ音楽を、立派な音楽の一ジャンルにまで発展させたのが、このドリーブということらしいです。代表作が『コッペリア』と『シルヴィア』と言われています。他にもあるんでしょうがね。
その『コッペリア』ですが、それは、コッペリアという名の自動人形に惹かれた男と、その恋人の女性が、人形をめぐってのいろんな騒動のお話です。まあ最後はこの恋人が結婚しめでたしめでたしとなります。まあ、そんなお話はどうでもいいのですが、このバレエ音楽、全曲はかなり長いのでしょうが、いくつかの曲を抜粋として、よく聴かれています。かくいう私も、これは若いころに聴いたあと、それほど聴いたことはありませんでしたのです。
そんなこの曲のCDとしておそらくもう15年ほど前に買ったものがありました。この曲の定盤ともいえるもので、エルンスト・アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団の演奏です。1960年1月ジュネーヴのヴィクトリア・ホールでの録音であります。しかし、アンセルメも今ではほとんど聞かれないような名になったかもしれません。デッカに手兵スイス・ロマンドと多くの録音を残しております。この『コッペリア』も彼の最良の遺産でしょう。
ただ、実演と録音の差がよく指摘され、その色彩感あふれる演奏は、当時のデッカの優秀な録音技術に依存しているところが大であると言われたりしております。まあそうは言っても、実演を聞くことができない現在、CDによる他ないので、まああまり気にしなくてもいいでしょうね。
このアンセルメのCDには、9曲が収められています。、私はメヌエット大好き人間ですので、この手の音楽は大好きであります。アンセルメの演奏、まず第一に、舞踊の音楽なので、どれも軽妙でリズム感に満ちています。リズムが生き生きしている。第二に、舞踊の音楽にしては、その表情が非常に豊かであり、その舞台の様子が目に浮かぶようです。また表現の奥が深く、劇的な要素もあることであります。第三に、管弦楽が鮮やかであり、きらびやかな音響が聞かれることであります。
どれも聞きやすい曲なんです。1前奏曲ではホルンの幻想的な響きの後、色彩感にみちた弦が印象的。それから一気に大胆なマズルカが登場し、お話の始まりを盛り上げます。2ワルツ。フルートの弱奏に導かれて始まり、美しい弦とともに盛り上がり、このワルツいいですねえ。3チャールダーシュ。三つの場面が連続しその転換と対比が見事。4人形のワルツ 弦の弱音でのワルツが弱音でも躍動感あふれます。5情景。ここでも細かい動きと、舞台の様子が目に浮かぶようですねえ。6ボレロ・7ジーク、種類の異なる舞踊の対比もおもしろいです。そして8時の踊り。この名称の曲は『ジョコンダ』のものが有名ですが、この時の踊りもいいです。流麗なテンポとオケの音色がとてもいいです。振幅の大きな表情とあわせて、これは8祭のおどりにも続きます。最後の9ギャロップ。ここでもスイス・ロマンドの輝かしい響きがとてもいいです。この堂々としたフィナーレは、舞踊に付属する音楽ではまったくないスケールと偉容を感じます。
この『コッペリア』のあとに、『シルヴィア』が続きます。これも素晴らしいですねえ。わずか4曲ですが。来週から、激務の年度末に入ります。無事過ごしたいと思っております。
(London KICC 9236 LONDON SUPER COLLECTION 1996年)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます