突然、iPhoneが壊れました。「検索中」の表示のままで繋がらないのです。ネットで対策を調べて、色々試しましたが×。サポートラインに電話して修理に出すことになりました。新品交換も可能だったのですが…。結果的には三日後に交換となり、早速バックアップから復元しました。でも連絡先がまったく復元できない。他のものはすべて復元できたのですが…。これも色々と試して、昨日なんとか見れるようになりまして、iPhoneに振りまわされた一週間でありました。
私の職場に、クラシック音楽とバファローズファンの先輩がおられまして、野球と音楽のお話をよくしていただくのですが、先日、芸文でのコンサートに行かれて、パガニーニのヴァイオリン協奏曲がよかったと言われました。で、パがニーニってこの30年来全く聴かないし、CDも一枚も持ってないですねえ、と言ってたら、貸してあげると言われ、パガニーニのCDを貸してくれたのでありました。感謝の限りであります。
しかし、パガニーニは、その昔ラロのスペイン交響曲のレコードを買ったのですが、その裏面にヴァイオリン協奏曲第1番が収められていました。演奏はジノ・フランチェスカティとオーマンディかミトロプーロスだったような…。しかし、スペイン交響曲ってのも、聴かないですよねえ。昔はけっこうこんな曲を聴いてたのです。近年は、とんとご無沙汰です。パガニーニも久々に聴くと、なかなかいい。先輩は通俗的かな、と言われてましたが、でもいい曲ですねえ。
ということで、今回はお借り物のパガニーニであります。お借りしたCDは、サルヴァドーレ・アッカルドのヴァイオリンにシャルル・デュトワ指揮のロンドンPOによる6枚組。1970年代の協奏曲全集を中心にパガニーニの主要な作品を集めたもの。中心となるヴァイオリン協奏曲は、6曲あります。1・2・4番が有名なんでしょうか。1・2番はよく聴きますよねえ。そんなこんなで、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6です。1817~18年に作曲で、このアッカルドの演奏は、1975年の録音です。
確かに、通俗的。それゆえに聴きやすい。印象に残る旋律もたくさんあります。最初の出だしなどはイタリア・オペラの序曲のようです。パガニーニってイタリアのジェノヴァの人ですからねえ。また、ヴァイオリン一色の曲。バイオリンが雄弁。ヴァイオリンのよさや凄さやなどがそれはもう満載であります。オケなんて、ああそういえばあったなあってところ。完全にヴァイオリンを引き立てる役割ですね。デュトワも出番では、しっかりと、であります。となれば、アッカルドのヴァイオリンでありますねえ。
アッカルドは、この明るい曲を、そのような表情で弾いているのではなく、かなり真摯に厳密に弾いてられます。その姿勢は、こんな曲を演奏する場合には大いにいいなあ、と思うのです。アッカルドのヴァイオリンは、明るく高音に至ってもたいそう澄んだ美音であります。それも、この曲にはよく合う。加えて、如何にヴァイオリンが凄い楽器であり、美しい音色で表現できるんだ、ということも聴きながら心に染み込んでくるのでありました。そして、曲のいろんな局面では、表情が刻々と変わる、第1楽章の第2主題は何度か登場しますが、これも聴きながらいいなあと思いました。加えて、第3楽章のロンドでの軽快なノリのようなところは、やはり同郷で同じヴァイオリニストの血や気質でしょうか、これもいいですよねえ。実に、ヴァイオリンの妙技が、曲と演奏の二面において、存分に堪能できる曲であり、演奏でありました。
最後に、このCDはお借りしたものですが、これは買わなければいけませんね。いいBOXです。話は変わりますが、日本シリーズ、タイガース失速しましたね。ホークスとの地力の違いだったでしょうか。あとはFA。マリーンズは成瀬が出ていきそうなので、困ったことであります。
(DG COLLECTORS 463754 2000年 輸入盤)
私の職場に、クラシック音楽とバファローズファンの先輩がおられまして、野球と音楽のお話をよくしていただくのですが、先日、芸文でのコンサートに行かれて、パガニーニのヴァイオリン協奏曲がよかったと言われました。で、パがニーニってこの30年来全く聴かないし、CDも一枚も持ってないですねえ、と言ってたら、貸してあげると言われ、パガニーニのCDを貸してくれたのでありました。感謝の限りであります。
しかし、パガニーニは、その昔ラロのスペイン交響曲のレコードを買ったのですが、その裏面にヴァイオリン協奏曲第1番が収められていました。演奏はジノ・フランチェスカティとオーマンディかミトロプーロスだったような…。しかし、スペイン交響曲ってのも、聴かないですよねえ。昔はけっこうこんな曲を聴いてたのです。近年は、とんとご無沙汰です。パガニーニも久々に聴くと、なかなかいい。先輩は通俗的かな、と言われてましたが、でもいい曲ですねえ。
ということで、今回はお借り物のパガニーニであります。お借りしたCDは、サルヴァドーレ・アッカルドのヴァイオリンにシャルル・デュトワ指揮のロンドンPOによる6枚組。1970年代の協奏曲全集を中心にパガニーニの主要な作品を集めたもの。中心となるヴァイオリン協奏曲は、6曲あります。1・2・4番が有名なんでしょうか。1・2番はよく聴きますよねえ。そんなこんなで、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6です。1817~18年に作曲で、このアッカルドの演奏は、1975年の録音です。
確かに、通俗的。それゆえに聴きやすい。印象に残る旋律もたくさんあります。最初の出だしなどはイタリア・オペラの序曲のようです。パガニーニってイタリアのジェノヴァの人ですからねえ。また、ヴァイオリン一色の曲。バイオリンが雄弁。ヴァイオリンのよさや凄さやなどがそれはもう満載であります。オケなんて、ああそういえばあったなあってところ。完全にヴァイオリンを引き立てる役割ですね。デュトワも出番では、しっかりと、であります。となれば、アッカルドのヴァイオリンでありますねえ。
アッカルドは、この明るい曲を、そのような表情で弾いているのではなく、かなり真摯に厳密に弾いてられます。その姿勢は、こんな曲を演奏する場合には大いにいいなあ、と思うのです。アッカルドのヴァイオリンは、明るく高音に至ってもたいそう澄んだ美音であります。それも、この曲にはよく合う。加えて、如何にヴァイオリンが凄い楽器であり、美しい音色で表現できるんだ、ということも聴きながら心に染み込んでくるのでありました。そして、曲のいろんな局面では、表情が刻々と変わる、第1楽章の第2主題は何度か登場しますが、これも聴きながらいいなあと思いました。加えて、第3楽章のロンドでの軽快なノリのようなところは、やはり同郷で同じヴァイオリニストの血や気質でしょうか、これもいいですよねえ。実に、ヴァイオリンの妙技が、曲と演奏の二面において、存分に堪能できる曲であり、演奏でありました。
最後に、このCDはお借りしたものですが、これは買わなければいけませんね。いいBOXです。話は変わりますが、日本シリーズ、タイガース失速しましたね。ホークスとの地力の違いだったでしょうか。あとはFA。マリーンズは成瀬が出ていきそうなので、困ったことであります。
(DG COLLECTORS 463754 2000年 輸入盤)
さて、アッカルドで素晴らしいと思う演奏は、ロッシーニの「弦楽のためのソナタ集」です。この曲は普通、少人数の合奏団などの演奏が多いのですが、アッカルド盤はさらに少人数で演奏しています。素晴らしいヴァイオリンの妙義が聴かれます。少年ロッシーニが書いた旋律を軽々と歌うアッカルド、本当に夢のようです。やはり、ここでも同郷のノリがあります。これだけは、どうしようもないですね。
昔レコードで買った時の印象が強すぎて30年ぶりにCDで購入、録音の評価は別としてやたら上うまい。この曲はあまりきれいにまとめすぎるとつまらない。かといって崩しするとイメージが変わってしまう。もうこんな演奏には出会えなくなってしまった。
BOXのCDのなかに小澤とのメンチャイの競演があった。こちらも聞き物である。