先週後半、名古屋に行って来ました。みそ煮込みうどん、みそカツ、ひつまぶし、おいしかったです。熱田神宮も実に立派でした。名古屋城は、天守が近々取り壊されるようなので、今のうちに、再建された本丸御殿とともに見ておきたかったのです。ともに立派でしたねえ。ただ平城なので、いろんなものが邪魔して小天守はもちろん、天守も見えにくかったです。町のどこからでも見える姫路城のようならよかったのになあ。とついつい思ってしまいました。
先日立ち寄ったHARDOFF(ここには中古CDも置いてあります)で、フランコ・コレッリの「フランコ・コレッリ - オペラ・ヒーローズ」を買いました。480円で安かったです。イタリア・オペラの有名どころが収められています。全18曲。1960~1968年の録音です。収録曲については、https://ml.naxos.jp/album/0724356653351 を参照ください。約76分も収められているので、けっこう聴き応えがあります。
コレッリですが、1921年生まれのイタリア・オペラのテノール。思えば、この人が活躍した1950~60年代には、だいたい同年代の歌手としてデル・モナコ、ディ・ステファノ、ベルゴンツィ、クラウス,タリアヴァーニなどが活躍しており、今から考えると凄い時代でしたよねえ。この中でコレッリは、まず男前。あのカラスがハンサム過ぎということで共演を嫌ったとか。そしてテノール歌手には身長低い人が多い中で、185㎝の長身で引き締まった体躯。さぞ舞台姿は見栄えがするだろうということなんです。
これに加えて、声についても強靱で劇的な印象を受けるリリコ・スピント。このCDを聴いても、しばし声に聴き惚れるほどの美声と力強さ、そして表現力なんですねえ。そんなコレッリなんですが、私は彼が歌うオペラのCDを、それほど持っているわけでありません。ヴェルディでは「トロヴァトーレ」のみ。プッチーニの『トゥーランドット』『トスカ』、おそらくこれだけです。調べてみても、それほどのCDはないですねえ。まあ時代的にもそんなもんかも知れませね。しかし、これらのマンリーコ、カラフ、そしてカヴァタドッシは、すべてベストと思わせる歌唱であり、存在感であります。
そんな中で、このCDは私にとってはコレッリの歌唱がまとまって聴けるということで至極貴重でありました。そして、私的にはこんなコレッリはたいそう好きな歌手です。イタリアオペラのど派手なカッコいい役の見えを切る切るような歌唱では、これ以上のものがあろうかと思えるほど歌唱を聴かせてくれます。そして、ドラマティックに歌い上げるだけでなく、表情や表現力においても、批判もありますが、私はけっこういいな、と思って聴いています。コレッリには、出来るなら、トリスタンや置いといても、ぜひローエングリンを聴いてみたかったと思うのであります。白鳥の騎士が登場するところなどは、一度見てみたいものであります。さぞ…。
このCDの中からも、どうしてもこれまで聴いたことのある曲に食指が動きます。『トスカ』のカヴァラドッシのふたつ。「妙なる調和」ではトスカを慕う気持ちが高らかに歌われ、「星も光りぬ」では一転して劇的に絶望感があふれるところがいい。また「誰も寝てはならぬ」も、もしかしたら、この人が一番好きなのではないか。ここでも強靱でドラマティック。同じく『トロヴァトーレ』の「見よ、恐ろしい火を」も同様で、もうテノールの醍醐味がたっぷり。これらは強靱な歌声のたくましい響きで興奮することしきりであります。また、ジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』からのシェニエの3つのアリアも、美しい旋律を情熱的に歌い上げて、これもたいそう盛り上がります。ボンキエルリ『ジョコンダ』の「空と海」、チレア『アドリアーナ・ルクブルール』の「心は疲れて」なども美声で歌いまくっています。久々に、イタリア・オペラの名曲を堪能しました。
先述の名古屋旅行ですが、岡崎まで足を伸ばし、岡崎城も見ました。ここでも周囲の建物や木が邪魔をして、天守が見えにくかったのが残念でした。なかなか難しいものであります。『どうする家康』で人は多かったですね。私もそのひとりですね…。
(EMI 0724356653351 1997年 輸入盤)
先日立ち寄ったHARDOFF(ここには中古CDも置いてあります)で、フランコ・コレッリの「フランコ・コレッリ - オペラ・ヒーローズ」を買いました。480円で安かったです。イタリア・オペラの有名どころが収められています。全18曲。1960~1968年の録音です。収録曲については、https://ml.naxos.jp/album/0724356653351 を参照ください。約76分も収められているので、けっこう聴き応えがあります。
コレッリですが、1921年生まれのイタリア・オペラのテノール。思えば、この人が活躍した1950~60年代には、だいたい同年代の歌手としてデル・モナコ、ディ・ステファノ、ベルゴンツィ、クラウス,タリアヴァーニなどが活躍しており、今から考えると凄い時代でしたよねえ。この中でコレッリは、まず男前。あのカラスがハンサム過ぎということで共演を嫌ったとか。そしてテノール歌手には身長低い人が多い中で、185㎝の長身で引き締まった体躯。さぞ舞台姿は見栄えがするだろうということなんです。
これに加えて、声についても強靱で劇的な印象を受けるリリコ・スピント。このCDを聴いても、しばし声に聴き惚れるほどの美声と力強さ、そして表現力なんですねえ。そんなコレッリなんですが、私は彼が歌うオペラのCDを、それほど持っているわけでありません。ヴェルディでは「トロヴァトーレ」のみ。プッチーニの『トゥーランドット』『トスカ』、おそらくこれだけです。調べてみても、それほどのCDはないですねえ。まあ時代的にもそんなもんかも知れませね。しかし、これらのマンリーコ、カラフ、そしてカヴァタドッシは、すべてベストと思わせる歌唱であり、存在感であります。
そんな中で、このCDは私にとってはコレッリの歌唱がまとまって聴けるということで至極貴重でありました。そして、私的にはこんなコレッリはたいそう好きな歌手です。イタリアオペラのど派手なカッコいい役の見えを切る切るような歌唱では、これ以上のものがあろうかと思えるほど歌唱を聴かせてくれます。そして、ドラマティックに歌い上げるだけでなく、表情や表現力においても、批判もありますが、私はけっこういいな、と思って聴いています。コレッリには、出来るなら、トリスタンや置いといても、ぜひローエングリンを聴いてみたかったと思うのであります。白鳥の騎士が登場するところなどは、一度見てみたいものであります。さぞ…。
このCDの中からも、どうしてもこれまで聴いたことのある曲に食指が動きます。『トスカ』のカヴァラドッシのふたつ。「妙なる調和」ではトスカを慕う気持ちが高らかに歌われ、「星も光りぬ」では一転して劇的に絶望感があふれるところがいい。また「誰も寝てはならぬ」も、もしかしたら、この人が一番好きなのではないか。ここでも強靱でドラマティック。同じく『トロヴァトーレ』の「見よ、恐ろしい火を」も同様で、もうテノールの醍醐味がたっぷり。これらは強靱な歌声のたくましい響きで興奮することしきりであります。また、ジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』からのシェニエの3つのアリアも、美しい旋律を情熱的に歌い上げて、これもたいそう盛り上がります。ボンキエルリ『ジョコンダ』の「空と海」、チレア『アドリアーナ・ルクブルール』の「心は疲れて」なども美声で歌いまくっています。久々に、イタリア・オペラの名曲を堪能しました。
先述の名古屋旅行ですが、岡崎まで足を伸ばし、岡崎城も見ました。ここでも周囲の建物や木が邪魔をして、天守が見えにくかったのが残念でした。なかなか難しいものであります。『どうする家康』で人は多かったですね。私もそのひとりですね…。
(EMI 0724356653351 1997年 輸入盤)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます