平昌五輪、羽生結弦さん、頑張りましたね。ケガをされたときは、もうダメかと思いましたが、見事復活。たいした人ですね。加えて宇野昌磨さんも銀とは。これまで金がなかなか取れなかった中でこの快挙。表彰式でも感動ものでしたね。羽生さん、痛み止めを飲んでの出場だったそうですが、ケガが長引いたり、今後も影響することがないことを祈りたいですし、夢の三連覇に向かって頑張って欲しいですね。宇野さんも
そんなこんなで、今回はリムスキー・コルサコフの交響組曲『シェエザラート』作品35。1888年作。千夜一夜物語の語り手、シェエラザード)の物語をテーマとしています。この曲、実に久々に全曲聴きました。高校生のときにカラヤンのLPを買って、それなりに気に入って聴いていました。しかしその後はほとんど聴かなかったんですね。今回聴いたのは、先日アンドレ・クリュイタンスの「没後50周年記念ボックス(65CD)管弦楽&協奏曲EMI録音全集」を購入したことによります。このBOX、出はじめは1万円前後したのですが、8000円ほどに値下がりしていたので、買いました。クリュイタンスは、私が初めて音楽を聴いたときの指揮者でした。そして、このBOXの中に『シェエザラート』がありまして、それで久々に聴きました。
この曲といえば、カラヤン盤がたいそう有名です。今回久々にカラヤン盤を聴きました(過日、中古やさんで500円であったので思わず買いました。ジャケットはLPとは異なっていましたが)。まあきらびやかな演奏で、ジュヴァルベのヴァイオリンは素晴らしいです。しかし、若い頃はけっこう好きだったのですが…。それでこのクリュイタンスの演奏、1952年6月13-16日、パリのシャンゼリゼ劇場でのモノラル録音です。でも、なかなか良い演奏なんですね。パリ音楽院管弦楽団との演奏です。
リムスキー・コルサコフは、ご存知のとおりロシア五人組のひとり。もとは海軍の軍人さんでしたが、作曲家となりました。あまり存じ上げておりません。曲もこれしか聴いたことがありませんねえ。申し訳ありません。この曲、4つの楽章からなり、全編をシェエザラートの主題など、いくつかのテーマが流れ、それなりに聴きやすく、メロディも魅力的であります。
クリュイタンスの演奏、モノラルですので、音響面ではきらびやかな色彩美というのは、なかなかわかりにくいのです。カラヤン盤に比べると特にそれは感じます。しかしそうは言っても、このクリュイタンスの演奏、聴いていくうちに、惹きつけられる魅力があります。演奏の持つ力や与えるインパクトの強さが、ひしひしと伝わってくるんです。聴きやすく派手で、ドンパチの曲としか思っていなかったのが、どうしてどうして気持ちまで高ぶり、感動的な気持ちになってしまう。そして写実的なイメージが豊かに表現されていますねえ。それもいいです。
第1楽章「海とシンドバッドの船」、冒頭はゆったりとしてスケールの大きさを感じる。独奏ヴァイオリンの甘美さもいい。大海原の再現が、大袈裟な描写ではなく心穏やかで冷静。それが却って実際の風景を生々しく再現するよう。第2楽章「カランダール王子の物語」管楽器を中心に、この苦行僧の意志の強さや困難に直面してそれを乗りきろうとする状況などが浮かんでくるようですね。第3楽章「若い王子と王女」間奏曲のように、心がホッとする美しさと安堵感がいいです。王女の主題の変奏を丁寧に展開させる。そして第4楽章「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」。これまでのいくつかの主題が登場し、絡み合う。たいそう生き生きと展開し、活力みなぎる演奏。曲の落としどころがうまく設定され、最後のシェエザラートの主題で心静かに終わるところは見事です。
再び、フィギュアスケート。上位の選手の演技はどれもすごくて、それにいくつかの点差が生じていることは、そんなもんかとは思いますが、よくわかりませんねえ。採点競技ってのは、あまり見ないものには難しいです。
(WARNER ERATO 9029588669 輸入盤)
そんなこんなで、今回はリムスキー・コルサコフの交響組曲『シェエザラート』作品35。1888年作。千夜一夜物語の語り手、シェエラザード)の物語をテーマとしています。この曲、実に久々に全曲聴きました。高校生のときにカラヤンのLPを買って、それなりに気に入って聴いていました。しかしその後はほとんど聴かなかったんですね。今回聴いたのは、先日アンドレ・クリュイタンスの「没後50周年記念ボックス(65CD)管弦楽&協奏曲EMI録音全集」を購入したことによります。このBOX、出はじめは1万円前後したのですが、8000円ほどに値下がりしていたので、買いました。クリュイタンスは、私が初めて音楽を聴いたときの指揮者でした。そして、このBOXの中に『シェエザラート』がありまして、それで久々に聴きました。
この曲といえば、カラヤン盤がたいそう有名です。今回久々にカラヤン盤を聴きました(過日、中古やさんで500円であったので思わず買いました。ジャケットはLPとは異なっていましたが)。まあきらびやかな演奏で、ジュヴァルベのヴァイオリンは素晴らしいです。しかし、若い頃はけっこう好きだったのですが…。それでこのクリュイタンスの演奏、1952年6月13-16日、パリのシャンゼリゼ劇場でのモノラル録音です。でも、なかなか良い演奏なんですね。パリ音楽院管弦楽団との演奏です。
リムスキー・コルサコフは、ご存知のとおりロシア五人組のひとり。もとは海軍の軍人さんでしたが、作曲家となりました。あまり存じ上げておりません。曲もこれしか聴いたことがありませんねえ。申し訳ありません。この曲、4つの楽章からなり、全編をシェエザラートの主題など、いくつかのテーマが流れ、それなりに聴きやすく、メロディも魅力的であります。
クリュイタンスの演奏、モノラルですので、音響面ではきらびやかな色彩美というのは、なかなかわかりにくいのです。カラヤン盤に比べると特にそれは感じます。しかしそうは言っても、このクリュイタンスの演奏、聴いていくうちに、惹きつけられる魅力があります。演奏の持つ力や与えるインパクトの強さが、ひしひしと伝わってくるんです。聴きやすく派手で、ドンパチの曲としか思っていなかったのが、どうしてどうして気持ちまで高ぶり、感動的な気持ちになってしまう。そして写実的なイメージが豊かに表現されていますねえ。それもいいです。
第1楽章「海とシンドバッドの船」、冒頭はゆったりとしてスケールの大きさを感じる。独奏ヴァイオリンの甘美さもいい。大海原の再現が、大袈裟な描写ではなく心穏やかで冷静。それが却って実際の風景を生々しく再現するよう。第2楽章「カランダール王子の物語」管楽器を中心に、この苦行僧の意志の強さや困難に直面してそれを乗りきろうとする状況などが浮かんでくるようですね。第3楽章「若い王子と王女」間奏曲のように、心がホッとする美しさと安堵感がいいです。王女の主題の変奏を丁寧に展開させる。そして第4楽章「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」。これまでのいくつかの主題が登場し、絡み合う。たいそう生き生きと展開し、活力みなぎる演奏。曲の落としどころがうまく設定され、最後のシェエザラートの主題で心静かに終わるところは見事です。
再び、フィギュアスケート。上位の選手の演技はどれもすごくて、それにいくつかの点差が生じていることは、そんなもんかとは思いますが、よくわかりませんねえ。採点競技ってのは、あまり見ないものには難しいです。
(WARNER ERATO 9029588669 輸入盤)
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