プロ野球が開幕して一ヶ月。マリーンズ、思いもよらない快調さ。今年は全く期待していなかったんですがねえ。28日段階で貯金6の首位。3・4番は調子がでませんが、藤原・安田そして平沢などが頑張っている。投手も佐々木ろを筆頭に先発陣が安定して、中継ぎ押さえもまずまずですよねえ。そして吉井監督の手腕も評価されているようです。となると、1970年以来のシーズン通じての1位を、期待が膨らみますが、まあ、そうはなかなかうまくはいかないでしょうねえ。
ということで、今回はフランシス・クープランです。クープランと言えばプーランク。名も同じはフランシス。一時期、どっちがどっちと区別がつかなかったことがありました(笑)。冗談はさておき、クープランは1668年にパリで生まれたフランスの作曲家。かのルイ14世の時代の宮廷音楽家として活動。クープランの家は音楽家を多く輩出していますが、このフランシスが最も名高く、特に大クープランと呼ばれていますね。
そのクープランの作品の中から、クラヴサン曲です。クープランは、数曲をオルドル(組曲)としてまとめた曲集を二十七も書き、クラヴサン曲集として四巻にわけて出版しています。 これらは、組曲に見られるアルマンド、クーラント、サラバントなどの舞曲の形式を取っているのではなく、クープランが作曲しているときに浮かんだ標題が付けられています。このために、それなりに親しみ安くはなっているのかな、と思います。なぜ、この標題、という曲もそれなりにありますがねえ。
そんなクープランのクラヴサン曲集、やはりクラヴサンでの演奏が正統なんでしょうが、前回ラモーでもクラヴサンだったので、今回はピアノで演奏したもの。アンジェラ・ヒューイットが、クープランのクラヴサン曲を演奏したCDが3枚でています。今回は、その第一集。第1巻から第6,18,8オルドルの計25曲が収められています。2002年12月16-19日ロンドンでの録音。弾いているピアノは、ファツィオリではなく、スタインウェイです。
ヒューイットのピアノ、最初に聴いた時は、はっきり言ってあまり印象に残らない。むしろ、もっと深い表現や表情が欲しいなあとか、物足りなさを感じることが多いんですね。実際に、東京でバッハの平均律を聴いたときもそうでした。しかし、ヒューイットの演奏に慣れてくると言うか馴染んでくると、印象が一変するんですねえ。ヒューイットのピアノの音色が一音一音、実にまろやかで、柔らかく優しい。そして、クープランの音楽が驚くほど素直に心の中に入ってくるのです。ただし、これらの曲をクラヴサンで演奏したときの、華やかさはあまり感じられませんし、もっと言うなら、もうまったく別の曲のような印象を持ちます。ヒューイットは、クラヴサンの曲であることをかなり意識しているようですが、ピアノでの演奏による表現を十二分に研究されているところもいろんなところで見え、それもこの演奏の良さだと思います。
全部で25曲。どの曲もああいいなあ、と思える演奏。「16女流画家」は、非常に繊細な表現がとてもいい。クラヴサンではまず表現できないよさを感じます。「2心地よい恋やつれで」は、ゆったりとしたテンポでのピアノの響きが柔らかく美しい。5神秘的なバリケードは、クラヴサンでは演奏できないピアノならではの音色と響きで実に現代的な曲になっています。「11修道女モニク」は、甘美な旋律をピアノが絶妙の音色で奏でているところが印象に残ります。「24パッサカリア」は、部屋で困ったことが起こったときに聴いたため、この旋律の繰り返しが頭の中で鳴り響きます。いやはや。ヒューイットのピアノで、極上のピアノ曲となりました。
マリーンズ好調、と言ったあと、29,30日とバッファローズに連敗。なかなかうまくはいきませんね。4番山口も故障で欠場。荻野も…。早く復帰して欲しいですね。打てる外人を補強してくれないかなあ。
(hyperion CDA67440 2003年 輸入盤)
ということで、今回はフランシス・クープランです。クープランと言えばプーランク。名も同じはフランシス。一時期、どっちがどっちと区別がつかなかったことがありました(笑)。冗談はさておき、クープランは1668年にパリで生まれたフランスの作曲家。かのルイ14世の時代の宮廷音楽家として活動。クープランの家は音楽家を多く輩出していますが、このフランシスが最も名高く、特に大クープランと呼ばれていますね。
そのクープランの作品の中から、クラヴサン曲です。クープランは、数曲をオルドル(組曲)としてまとめた曲集を二十七も書き、クラヴサン曲集として四巻にわけて出版しています。 これらは、組曲に見られるアルマンド、クーラント、サラバントなどの舞曲の形式を取っているのではなく、クープランが作曲しているときに浮かんだ標題が付けられています。このために、それなりに親しみ安くはなっているのかな、と思います。なぜ、この標題、という曲もそれなりにありますがねえ。
そんなクープランのクラヴサン曲集、やはりクラヴサンでの演奏が正統なんでしょうが、前回ラモーでもクラヴサンだったので、今回はピアノで演奏したもの。アンジェラ・ヒューイットが、クープランのクラヴサン曲を演奏したCDが3枚でています。今回は、その第一集。第1巻から第6,18,8オルドルの計25曲が収められています。2002年12月16-19日ロンドンでの録音。弾いているピアノは、ファツィオリではなく、スタインウェイです。
ヒューイットのピアノ、最初に聴いた時は、はっきり言ってあまり印象に残らない。むしろ、もっと深い表現や表情が欲しいなあとか、物足りなさを感じることが多いんですね。実際に、東京でバッハの平均律を聴いたときもそうでした。しかし、ヒューイットの演奏に慣れてくると言うか馴染んでくると、印象が一変するんですねえ。ヒューイットのピアノの音色が一音一音、実にまろやかで、柔らかく優しい。そして、クープランの音楽が驚くほど素直に心の中に入ってくるのです。ただし、これらの曲をクラヴサンで演奏したときの、華やかさはあまり感じられませんし、もっと言うなら、もうまったく別の曲のような印象を持ちます。ヒューイットは、クラヴサンの曲であることをかなり意識しているようですが、ピアノでの演奏による表現を十二分に研究されているところもいろんなところで見え、それもこの演奏の良さだと思います。
全部で25曲。どの曲もああいいなあ、と思える演奏。「16女流画家」は、非常に繊細な表現がとてもいい。クラヴサンではまず表現できないよさを感じます。「2心地よい恋やつれで」は、ゆったりとしたテンポでのピアノの響きが柔らかく美しい。5神秘的なバリケードは、クラヴサンでは演奏できないピアノならではの音色と響きで実に現代的な曲になっています。「11修道女モニク」は、甘美な旋律をピアノが絶妙の音色で奏でているところが印象に残ります。「24パッサカリア」は、部屋で困ったことが起こったときに聴いたため、この旋律の繰り返しが頭の中で鳴り響きます。いやはや。ヒューイットのピアノで、極上のピアノ曲となりました。
マリーンズ好調、と言ったあと、29,30日とバッファローズに連敗。なかなかうまくはいきませんね。4番山口も故障で欠場。荻野も…。早く復帰して欲しいですね。打てる外人を補強してくれないかなあ。
(hyperion CDA67440 2003年 輸入盤)
野球は残念なことに、もはや高橋宏、石川昂、岡林など個人の活躍しか興味が持てません。