SONYから発売されている白い激安BOXシリーズ、内容も素晴らしいし安いので、けっこうたくさん買ってます。しかし、以前にも触れましたが、限定盤とかで早く買わないと売り切れなどになってしまうのです。躊躇しているヒマはないのです。そんな中、ネットで『Arthur Rubinstein plays Brahms』(9CD)は、若干躊躇してしまったために、入手困難な状況になってました。しかし、ある日、入手可能になったので即クリックしました。めでたく入手できました。
このBOX、なかなか充実した内容です。ルービンシュタインによるピアノ協奏曲2、ヴァイオリンソナタ3、チェロ・ソナタ2、ピアノ三重奏3、ピアノ四重奏3、ピアノ五重奏、ピアノソナタと小品とまあ、ブラームスのピアノの協奏曲や室内楽の作品をかなり網羅しております。これで3000円ちょっとですからねえ。まあ、2枚ほどはダブりもありますが、そんなことはどうでもいいです。バラでは入手できないようなものもあるので、嬉しい限りであります。
そんなこのBOXの中から、まず聴いたのが、ピアノ三重奏曲第1番ロ短調作品8であります。アルトゥール・ルービンシュタインとヘンリク・シェリング、ピーエル・フルニエの演奏。1972年スイスのジュネーヴでの録音です。しかし、この三人の三重奏とは、まあ豪勢な組合せですし、今からすると、夢のような印象をもってしまいます。1970年代には、こんな巨匠が活躍されていた、まさに巨匠の時代でありましたねえ。
ブラームスのピアノの室内楽は、二重奏から五重奏まで計10曲があります。どれも名曲揃いでありますが、私は、このピアノ三重奏はけっこう好きで、これまでも一度取り上げたことがあります。特に私は1番、1854年ブラームスが21才のころに書かれたもので、若さあふれる名作です。改訂版が1891年に出版されており、現在はこの改訂版が演奏されます。第2楽章がスケルツォで第3楽章がアダージョとなっています。
この演奏でありますが、やはりこの三人はすごいです。ピタリとあった、そして少しも乱れない演奏。三人の楽器。特に、弦のシェリングとフルニエ、非常にバランスがよく、鮮やかであります。共にこれにルービンシュタインのピアノこれがまた美音で表情が豊かで、華があります。そして、三つの楽器が合わさると、それぞれが自由奔放、というか生気に満ちた活気あふれる演奏が非常に心地よい。そして、その反面には、三人の共演に、ピーンと張り詰めた緊迫感も漂ってもいて、これもこの演奏には欠くことのできないよさになっている。
第1楽章、ピアノによる主題にチェロが、そしてヴァイオリンと加わっていき、ユニゾンになるまでに、この演奏のよさが凝縮されているよう。ふたつの弦楽器にピアノが加わって,ブラームスの青春の歌が高らかに奏でられる。第2楽章スケルツォ。無機質的な旋律によるスケルツォが緊迫感が充満したせめぎ合いのような演奏にも、力強さと細心さが加わる。そして中間部にはここでもブラームスの青春の歌が、ピアノを最初に高揚感に満ちた三重奏が聴かれますね。このメロディは好きです。ルービンシュタインのピアノがいいですねえ。第3楽章アダージョ。この楽章はいいですねえ。三つの楽器の透明な美しさが派手ではないですが、聴き込めば聴き込むほど耳に伝わってきます。そして、その三つの均衡が緊迫感をもちながら、保たれているのも実に聴き応えがあります。そして、第4楽章アレグロ。第3楽章とはうって変わって、ダイナミックな躍動感に満ちて、それぞれの楽器が縦横無尽に展開されます。やはり安定した美技が素晴らしいです。曲の全体から風格さえ感じるような演奏であります。
しかし、このBOXですが、また入手日未定になっていました…。買うことができてよかったです。そんなことを言っていると、世間では暖かくなりましたね。でも、この土日もお仕事。年度末の大忙しであります。
(S0NY MASTERS 88697760992 2010年 輸入盤)
このBOX、なかなか充実した内容です。ルービンシュタインによるピアノ協奏曲2、ヴァイオリンソナタ3、チェロ・ソナタ2、ピアノ三重奏3、ピアノ四重奏3、ピアノ五重奏、ピアノソナタと小品とまあ、ブラームスのピアノの協奏曲や室内楽の作品をかなり網羅しております。これで3000円ちょっとですからねえ。まあ、2枚ほどはダブりもありますが、そんなことはどうでもいいです。バラでは入手できないようなものもあるので、嬉しい限りであります。
そんなこのBOXの中から、まず聴いたのが、ピアノ三重奏曲第1番ロ短調作品8であります。アルトゥール・ルービンシュタインとヘンリク・シェリング、ピーエル・フルニエの演奏。1972年スイスのジュネーヴでの録音です。しかし、この三人の三重奏とは、まあ豪勢な組合せですし、今からすると、夢のような印象をもってしまいます。1970年代には、こんな巨匠が活躍されていた、まさに巨匠の時代でありましたねえ。
ブラームスのピアノの室内楽は、二重奏から五重奏まで計10曲があります。どれも名曲揃いでありますが、私は、このピアノ三重奏はけっこう好きで、これまでも一度取り上げたことがあります。特に私は1番、1854年ブラームスが21才のころに書かれたもので、若さあふれる名作です。改訂版が1891年に出版されており、現在はこの改訂版が演奏されます。第2楽章がスケルツォで第3楽章がアダージョとなっています。
この演奏でありますが、やはりこの三人はすごいです。ピタリとあった、そして少しも乱れない演奏。三人の楽器。特に、弦のシェリングとフルニエ、非常にバランスがよく、鮮やかであります。共にこれにルービンシュタインのピアノこれがまた美音で表情が豊かで、華があります。そして、三つの楽器が合わさると、それぞれが自由奔放、というか生気に満ちた活気あふれる演奏が非常に心地よい。そして、その反面には、三人の共演に、ピーンと張り詰めた緊迫感も漂ってもいて、これもこの演奏には欠くことのできないよさになっている。
第1楽章、ピアノによる主題にチェロが、そしてヴァイオリンと加わっていき、ユニゾンになるまでに、この演奏のよさが凝縮されているよう。ふたつの弦楽器にピアノが加わって,ブラームスの青春の歌が高らかに奏でられる。第2楽章スケルツォ。無機質的な旋律によるスケルツォが緊迫感が充満したせめぎ合いのような演奏にも、力強さと細心さが加わる。そして中間部にはここでもブラームスの青春の歌が、ピアノを最初に高揚感に満ちた三重奏が聴かれますね。このメロディは好きです。ルービンシュタインのピアノがいいですねえ。第3楽章アダージョ。この楽章はいいですねえ。三つの楽器の透明な美しさが派手ではないですが、聴き込めば聴き込むほど耳に伝わってきます。そして、その三つの均衡が緊迫感をもちながら、保たれているのも実に聴き応えがあります。そして、第4楽章アレグロ。第3楽章とはうって変わって、ダイナミックな躍動感に満ちて、それぞれの楽器が縦横無尽に展開されます。やはり安定した美技が素晴らしいです。曲の全体から風格さえ感じるような演奏であります。
しかし、このBOXですが、また入手日未定になっていました…。買うことができてよかったです。そんなことを言っていると、世間では暖かくなりましたね。でも、この土日もお仕事。年度末の大忙しであります。
(S0NY MASTERS 88697760992 2010年 輸入盤)
本当にそのトリオの演奏は凄みを感じます。充実したアンサンブルが展開され、これ以上何もいらないと感じてしまいます。
私はブラームスは、思いシンフォニーよりも、室内楽の方が好きです。