先週、宮城県名取市へ震災復興支援のボランティアに行って来ました。寒かったですが、天気は穏やかでした。津波で流された閖上ではいろんな工事が行われていましたが、人気はなくトラックが行き交うだけでした。仮設も数は減ったが、昨年と変わらず。ただ再来年にはほとんどがなくなるそうです。今年で3年目になりますが、毎年お会いしている方々との再会はうれしいしのですが、いろんなものを失ったことを聞くたびに、いたたまれない気持ちになります。そうは言っても、我々も、巨大地震に対する備えをしっかりする必要も強く感じ、他人事ではありません。
年末に垂水駅前で忘年会があって、そのときに駅前の中古やさんに寄りました。クラシックにCDはそんなにないのですが、そこにBOXものがひとつ。チョン・キョンファのデッカでの録音全集20枚組。少し逡巡したのですが、買ってしまいました。6000円也。こんな買いものを今年は少なくしたいと思っています。でも、中古やさんには行ってしまいますからねえ。困ったものです。
そんなチョン・キョンファの演奏から、ブルッフのヴァイオリン協奏曲協奏曲第1番ト短調です。ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルとの協演。1972年5月15~20日ロンドンのキングズウェイホールでの録音です。チョン・キョンファは、1948年ソウル生まれですので、もう70才前になりますね。2005年より指のケガにより長期療養したのち、2010年に復帰しされました。このブルッフは、彼女のレコード・デビュー第2弾となったもの。当時彼女は、まだ24才。若いですねえ。第一作は、プレヴィンとのチャイコでしたね。昔、今はなき堂島のワルツ堂でいかにも大阪のおっさんという風体のおじさんが、「チョン・キョンファのヴァイオリンの音が変わったなあ」と店員さんとお話していたのを、妙に思い出します。
でもブルッフってあまり聴きませんね。1838年の生まれなので、ブラームスの少し年下。てっきりイギリスの人と思っていたが、実はケルン生まれのドイツ人でした。交響曲も3曲ほどあり、室内楽曲もけっこうあります。ヴァイオリン協奏曲も3曲ありますが、この1番がもっとも有名ですねえ。といっても、この曲の他にはスコトランド幻想曲くらいしか聴いたことありません。
三楽章からなり、25分くらいの曲ですが、なかなかいい曲ですねえ。
まず、ケンペです。この1976年にお亡くなりになられますので、その4年前。まだまだ元気に活躍されている頃。そんなケンペの伴奏が、なかなか気合が入っていますね。第1楽章出だしから、緊張感漂う伴奏は、実に素晴らしい。第2楽章も幻想的な旋律をヴァイオリンとの協調しての演奏がうまくはまっていますね。オケがまず歌って、ヴァイオリンが重なるように歌う、このバランスはほんとにいいです。第3楽章では、両者による高揚感あふれる熱演であります。
チョン・キョンファのヴァイオリン、全体的にはこの曲を一気に弾いて、息もつかせぬ熱演でありますね。第1楽章では、艶やかな響きに、スケールの大きな演奏で、ヴァイオリンの素晴らしい音色にとっぷり浸ることができますねえ。第二楽章アダージョは、じっくり旋律を歌い上げる美しさにあふれています。官能的な響きが充満し、旋律が実にきれいであります。そして、第3楽章。一転して情熱的な演奏で、終楽章にふさわしい展開と盛り上がりが実にいい。しかし、チョン・キョンファのヴァイオリンは美しいですねえ。
明後日は、阪神淡路大震災から22年になります。あの日も火曜日でした。月曜日は成人の日の代休。そして明日は、大阪の研究会に行こう。その前に難波で金龍のラーメン食べよう、なんてことを家で言っていました。つい昨日のことのように思い出します、と言えば大袈裟ですかねえ。(DECCA 4787611 2014年 Complete Decca Recordings)
年末に垂水駅前で忘年会があって、そのときに駅前の中古やさんに寄りました。クラシックにCDはそんなにないのですが、そこにBOXものがひとつ。チョン・キョンファのデッカでの録音全集20枚組。少し逡巡したのですが、買ってしまいました。6000円也。こんな買いものを今年は少なくしたいと思っています。でも、中古やさんには行ってしまいますからねえ。困ったものです。
そんなチョン・キョンファの演奏から、ブルッフのヴァイオリン協奏曲協奏曲第1番ト短調です。ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルとの協演。1972年5月15~20日ロンドンのキングズウェイホールでの録音です。チョン・キョンファは、1948年ソウル生まれですので、もう70才前になりますね。2005年より指のケガにより長期療養したのち、2010年に復帰しされました。このブルッフは、彼女のレコード・デビュー第2弾となったもの。当時彼女は、まだ24才。若いですねえ。第一作は、プレヴィンとのチャイコでしたね。昔、今はなき堂島のワルツ堂でいかにも大阪のおっさんという風体のおじさんが、「チョン・キョンファのヴァイオリンの音が変わったなあ」と店員さんとお話していたのを、妙に思い出します。
でもブルッフってあまり聴きませんね。1838年の生まれなので、ブラームスの少し年下。てっきりイギリスの人と思っていたが、実はケルン生まれのドイツ人でした。交響曲も3曲ほどあり、室内楽曲もけっこうあります。ヴァイオリン協奏曲も3曲ありますが、この1番がもっとも有名ですねえ。といっても、この曲の他にはスコトランド幻想曲くらいしか聴いたことありません。
三楽章からなり、25分くらいの曲ですが、なかなかいい曲ですねえ。
まず、ケンペです。この1976年にお亡くなりになられますので、その4年前。まだまだ元気に活躍されている頃。そんなケンペの伴奏が、なかなか気合が入っていますね。第1楽章出だしから、緊張感漂う伴奏は、実に素晴らしい。第2楽章も幻想的な旋律をヴァイオリンとの協調しての演奏がうまくはまっていますね。オケがまず歌って、ヴァイオリンが重なるように歌う、このバランスはほんとにいいです。第3楽章では、両者による高揚感あふれる熱演であります。
チョン・キョンファのヴァイオリン、全体的にはこの曲を一気に弾いて、息もつかせぬ熱演でありますね。第1楽章では、艶やかな響きに、スケールの大きな演奏で、ヴァイオリンの素晴らしい音色にとっぷり浸ることができますねえ。第二楽章アダージョは、じっくり旋律を歌い上げる美しさにあふれています。官能的な響きが充満し、旋律が実にきれいであります。そして、第3楽章。一転して情熱的な演奏で、終楽章にふさわしい展開と盛り上がりが実にいい。しかし、チョン・キョンファのヴァイオリンは美しいですねえ。
明後日は、阪神淡路大震災から22年になります。あの日も火曜日でした。月曜日は成人の日の代休。そして明日は、大阪の研究会に行こう。その前に難波で金龍のラーメン食べよう、なんてことを家で言っていました。つい昨日のことのように思い出します、と言えば大袈裟ですかねえ。(DECCA 4787611 2014年 Complete Decca Recordings)
これまで、チョンキョンファの生演奏を聴けなかったのは、自分の音楽ライフの残念なことの一つです。
このブルッフは、聴いてみたいですね。24歳当時の演奏だそうですので、若若さに満ちた演奏でしょう。昔チャイコフスキーのコンチェルトのレコードを聴いて、その体当たり的な演奏に度肝を抜かれました。私のレコードには、演奏中の足を踏みならす音も入っていて、とてもリアルでした。
今年も宜しくお願いいたします。
震災の3年後に神戸に行きました。
電車の窓から見る街並みや建物が、みな新しいのを見て
被害の大きさを感じたことを今も思い出します。
そうですか、チョンキョンファは70歳近くになりますか!
月17日、職場では、「シェイクアウト訓練」をしました。いざというとき、しっかりとした行動が取れるか、頑張りたいとt¥と思います。チョンキンファは、いまコンサートしてますね。バッハの無伴奏。25日は大阪ですが、仕事で行けません。残念です。
チョンの録音は、チャイコフスキー/シベリウスのLP盤から、かなりの数を所有しています。演奏家はやはり、「旬」というものがあるのでしょうか、DECCAからEMIに移籍後は、あまり良いものがないように思えます。期待した、ベートーヴェンやドヴォルザークの協奏曲も、まあまあでした。この、ブルッフは緊張感のある、チョンらしい演奏ですね。私と同年代なので、これから頑張って欲しいと思います。バッハが現在出ていますが、是非、聴いてみたいものです。