プロ野球が開幕して、ほぼ一ヶ月になります。マリーンズ、やっと五割に手が届くかどうかというところ。唐川は二軍で再調整。期待の涌井は今イチですかねえ。でも投手はまあまあ。問題は打線ですね。四番今江が腰痛で登録抹消。1・2番が固定できないではねえ。ホークスやバッファローズは強いし、比較してみると、戦力がまったく違うなあ、と思ってしまう。このままでは、Aクラスはどうも困難であります。まだ、始まったばかりなので、奮起を願う次第です。
そんな中で、今回はシャルル・ミュンシュの演奏であります。この人の演奏、私はあまり聴いたことがありませんでした。幻想交響曲やブラームスの1番といった誰もが知っている超名演奏は知っておりますが、他はとはかなり疎遠な関係でありました。フランスの方なんで、フランスものをあまり聴かない私は、あまり馴染みがないのかもしれませんね。そうは言っても、ドイツものの演奏もかなりのCDがあります。先日、例のSONYの白い激安BOXのシリーズでミュンシュの演奏がふたつ出てましたので、買っちゃいました。ふたつで15枚。4500円弱でした。安いですねえ。
しかし、ミュンシュのように、その晩年がステレオ録音の初期(1950年代後半から1960年代)になんとか重なっている指揮者がけっこうおられますよね。フルトヴェングラーももう少し長生きすれば…、でした。具体的には、クリュイタンス、モントゥー、シューリヒト、ライナー、カイルベルト、クナッパーツブッシュ、コンビチュニーなどなどであります。カラヤンなどより、もう一世代上の指揮者ですが、なかなかいぶし銀の名匠で、最近ではなかなか聴けない渋い演奏を残してくれています。
ということで、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏で、メンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調作品90『イタリア』であります。1958年2月18日の録音。ミュンシュのメンデルスゾーンは、交響曲では、3・4・5番の録音があります。どれもLP初期のもので、その演奏には定評があったものです。
やっぱり、この時期の演奏は、私は好きです。このミュンシュの演奏もたいそう力強く、その背後には、低音の充実とオケの力量があるのでしょう。彼の演奏だけではないのですが、私には、基礎基本が非常にしっかりしている。そんな印象をもちました。加えて、ボストン響は、スキがなく、一滴の水も漏らさないような演奏ですねえ。アンサンブル、テンポなど精度抜群であります。そしてライブほどではないにしても、熱い演奏なのであります。
第1楽章、軽快な開始ですが、思ったよりも大人しめで、落ち着いた印象。そして、細部にわたって鮮明に描かれており、イタリアに相応しいような色彩感や愉悦感がいいですねえ。第2楽章、哀愁漂う木管によるメロディー、そして背後の弦リズミカルな伴奏。この両者の明瞭で生き生きとした演奏。少々憂いが不足している感もあるかな。第3楽章、第1楽章以上に明るさに満ちた楽章。ミュンシュの明快な太陽がキラキラを輝くような演奏がいいですねえ。屈託のない素直な表情であります。そして、第4楽章サルタレロ。一転した堂々とした展開に耳が奪われる。低音の充実が凄味感じさせる。しかし、ミュンシュのこの安定感は実に素晴らしいのでありました。
このミュンシュのBOXは、『Charles Munch conductd Romantic Masterworks』(8CD)でありますが、メンデルスゾーンに加えて、ブラームス、シューベルト、シューマンの交響曲などを中心とした曲が収められています。充実した内容であります。最後に、マリーンズですが、今日石川くんの好投と井口の3ランなどで、ファイターズに三連勝。やっと五割になりました。
(SONY MASTERS 88697826732 2011年 輸入盤)
そんな中で、今回はシャルル・ミュンシュの演奏であります。この人の演奏、私はあまり聴いたことがありませんでした。幻想交響曲やブラームスの1番といった誰もが知っている超名演奏は知っておりますが、他はとはかなり疎遠な関係でありました。フランスの方なんで、フランスものをあまり聴かない私は、あまり馴染みがないのかもしれませんね。そうは言っても、ドイツものの演奏もかなりのCDがあります。先日、例のSONYの白い激安BOXのシリーズでミュンシュの演奏がふたつ出てましたので、買っちゃいました。ふたつで15枚。4500円弱でした。安いですねえ。
しかし、ミュンシュのように、その晩年がステレオ録音の初期(1950年代後半から1960年代)になんとか重なっている指揮者がけっこうおられますよね。フルトヴェングラーももう少し長生きすれば…、でした。具体的には、クリュイタンス、モントゥー、シューリヒト、ライナー、カイルベルト、クナッパーツブッシュ、コンビチュニーなどなどであります。カラヤンなどより、もう一世代上の指揮者ですが、なかなかいぶし銀の名匠で、最近ではなかなか聴けない渋い演奏を残してくれています。
ということで、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏で、メンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調作品90『イタリア』であります。1958年2月18日の録音。ミュンシュのメンデルスゾーンは、交響曲では、3・4・5番の録音があります。どれもLP初期のもので、その演奏には定評があったものです。
やっぱり、この時期の演奏は、私は好きです。このミュンシュの演奏もたいそう力強く、その背後には、低音の充実とオケの力量があるのでしょう。彼の演奏だけではないのですが、私には、基礎基本が非常にしっかりしている。そんな印象をもちました。加えて、ボストン響は、スキがなく、一滴の水も漏らさないような演奏ですねえ。アンサンブル、テンポなど精度抜群であります。そしてライブほどではないにしても、熱い演奏なのであります。
第1楽章、軽快な開始ですが、思ったよりも大人しめで、落ち着いた印象。そして、細部にわたって鮮明に描かれており、イタリアに相応しいような色彩感や愉悦感がいいですねえ。第2楽章、哀愁漂う木管によるメロディー、そして背後の弦リズミカルな伴奏。この両者の明瞭で生き生きとした演奏。少々憂いが不足している感もあるかな。第3楽章、第1楽章以上に明るさに満ちた楽章。ミュンシュの明快な太陽がキラキラを輝くような演奏がいいですねえ。屈託のない素直な表情であります。そして、第4楽章サルタレロ。一転した堂々とした展開に耳が奪われる。低音の充実が凄味感じさせる。しかし、ミュンシュのこの安定感は実に素晴らしいのでありました。
このミュンシュのBOXは、『Charles Munch conductd Romantic Masterworks』(8CD)でありますが、メンデルスゾーンに加えて、ブラームス、シューベルト、シューマンの交響曲などを中心とした曲が収められています。充実した内容であります。最後に、マリーンズですが、今日石川くんの好投と井口の3ランなどで、ファイターズに三連勝。やっと五割になりました。
(SONY MASTERS 88697826732 2011年 輸入盤)
今は新しく佳い録音の演奏を聴くことが多くなっていますが、昔のように心をときめかせて音楽を聴いていた頃とは違っているような気がして、その点が少し残念です。