前回のブログで、カラヤンのことをあまりいいようには書かなかったので、その罪滅ぼしも兼ねて、今回はカラヤン讃。昔からカラヤンに関しては、アンチ・カラヤンの意見はよく聞きますし、評論家の方々にも、カラヤンに対して厳しい意見を開陳されているのを耳にします。しかし、そうはいっても自分たちが生きている時代の演奏を語るには、カラヤンを抜きには出来ませんよね。私の友人に、それはそれはのカラヤン嫌いがいました。ある年、来日したカラヤンのコンサートのキップを入手したので、生のカラヤンを聴きに行ったそうな。数日後、彼に会うと熱烈なカラヤン信奉者に変身していたとさ。まあ、こんな話しはよく聞くのであります。実際に、私はカラヤンを生で聴く機会はありませんでした。その努力はしましたが行けませんでした。残念なことでありました。抽選なんかで外れるんですね。
そんなわけで、今回もカラヤンの演奏を取り上げます。ハイドンです。交響曲第103番「太鼓連打」・104番「ロンドン」です。VPOとのデッカへの録音、1960年前後のものです。この時期、デッカ専属だったVPOを指揮した録音がいくつか残っています。その中の一枚。この曲は、その後、1980年代になってBPOとDGに録音しています。「ロンドン」については、1970年代にEMIへの録音もあります。私は、このデッカにVPOと録音したカラヤンはけっこう好きです。凛とした姿勢で、音楽に正面から取り組む姿勢を、それはまだ若くて颯爽としていたカラヤンの音楽を感じることができるからです。
「太鼓連打」第一楽章、おどろおどろしいティンパニの連打と暗い序奏で始まります、ハイドンの交響曲には暗い陰鬱な序奏が多いですね。しかし主題部にはいると愉悦感あふれ、その対比が見事です。畳みかけるような弦の合奏も爽快です。VPOの弦もさすがです。第2楽章は変奏曲ですが、中央にヴィオリンのソロがあります。当時のVPOのコンマスはウィリー・ボスコフスキーですねえ。彼の瑞々しいヴィオリンが聞けます。第三楽章はメヌエット、快調なリズムが刻まれます。そして、堂々とした恰幅のよい第四楽章で曲を閉じます。ロンドンも、後のDGへの録音に比べても、随分活気があります。そんなカラヤンはいいですねえ。
そんなわけで、今回もカラヤンの演奏を取り上げます。ハイドンです。交響曲第103番「太鼓連打」・104番「ロンドン」です。VPOとのデッカへの録音、1960年前後のものです。この時期、デッカ専属だったVPOを指揮した録音がいくつか残っています。その中の一枚。この曲は、その後、1980年代になってBPOとDGに録音しています。「ロンドン」については、1970年代にEMIへの録音もあります。私は、このデッカにVPOと録音したカラヤンはけっこう好きです。凛とした姿勢で、音楽に正面から取り組む姿勢を、それはまだ若くて颯爽としていたカラヤンの音楽を感じることができるからです。
「太鼓連打」第一楽章、おどろおどろしいティンパニの連打と暗い序奏で始まります、ハイドンの交響曲には暗い陰鬱な序奏が多いですね。しかし主題部にはいると愉悦感あふれ、その対比が見事です。畳みかけるような弦の合奏も爽快です。VPOの弦もさすがです。第2楽章は変奏曲ですが、中央にヴィオリンのソロがあります。当時のVPOのコンマスはウィリー・ボスコフスキーですねえ。彼の瑞々しいヴィオリンが聞けます。第三楽章はメヌエット、快調なリズムが刻まれます。そして、堂々とした恰幅のよい第四楽章で曲を閉じます。ロンドンも、後のDGへの録音に比べても、随分活気があります。そんなカラヤンはいいですねえ。
カラヤンがVPOと1960年前後にDECCAに録音した演奏、実にイイですね。ハイドンやモーツァルト、「惑星」にチャイコフスキーのバレエ組曲、ドヴォルザークの第8交響曲・・・・名演の宝庫ですね。
特にハイドンは、しなやかで美しく、活気があってかつゴージャスな演奏、心地よく楽しめました。
コンマスは、あのボスコフスキーだったんですね。もう一度聞き返してみましょう。楽しみです。