いよいよ明日から今年度も始動であります。休んだ分だけ仕事がつらいし、貯まっているのはなんともでですねえ。このブログを立ち上げて、足かけ4年目(実は丸三年ですが)になります。記事も150件を越えまして、まあ継続は力なりではないですが、続けることの大切さを痛感しました。今年も頑張ろうと思います。
さて、またまたチャイコフスキーです。昨年からのマイブームなんですが、今回は交響曲第1番ト短調Op.13「冬の日の幻想」であります。この標題は「The winter day dream」day dreamで空想とか幻想ですから、まあ「冬の幻想」でもいいのでしょうか。なかなかロマンティックな標題をつけたものです。チャイコフスキー自らの標題ですが、第1楽章は「冬の旅の幻想」第2楽章は「陰気な土地、霧の土地」とされています。また第4楽章には、南ロシア・カザン地方の民謡「咲け、小さな花」が引用されています。
演奏は、エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団。1990年5月21日の東京オーチャードホールのライブです。スヴェトラーノフのチャイコフスキーは、1990年代前半にモスクワでの録音と、1990年の東京でのライブ録音の二種類がCANYONから出ています。それ以前の録音もあるんでしょうが。その辺りのことはよくわかりません。このCDは、岡山のBOOKOFFで買いました。
スヴェトラーノフは、分厚い音響のオケを前面に押し出しての重戦車のような演奏で有名です。手兵としてのソビエト(現ロシア)国立交響楽団を長年鍛え抜いて圧倒的なパワーに満ちた音楽を聴かせています。この「冬の日の幻想」、まず第一楽章では、金管がたいそう元気がいいです。しかし、それも弦と管の低音が安定していることで、引き立っているんですね。全編通しての低音の安定感、これがこのパワーの源と思います。第二楽章、聞くところによると、旧ソ連の書記長アンドロポプさんの葬式に流されたそうです。まず、聴いたときに深く印象に残る曲です。オーボエによる主題に、フルート・ファゴットの絡みが寒いロシアの大地でしょうか。それをチェロ・ホルンが受け継いでいきますが、いい曲です。そして、スケルツォの第三楽章。雷鳴のようなティンパニと高揚感を感じながら、第四楽章へ。「咲け、小さな花」が現れたあと、主部に入り金管が高らかに主題を唱い、パワー全開。圧倒的な音響を聴かせてくれます。長いコーダが分厚い頂点を形作り、曲は閉められます。スヴェトラーノフの力強さを強く感じ、分厚い音響が長く残る演奏となっています。
たまに、スヴェトラーノフのうなり声が聴けますが、赤い扇風機の音は聴けずじまいでした。
さて、またまたチャイコフスキーです。昨年からのマイブームなんですが、今回は交響曲第1番ト短調Op.13「冬の日の幻想」であります。この標題は「The winter day dream」day dreamで空想とか幻想ですから、まあ「冬の幻想」でもいいのでしょうか。なかなかロマンティックな標題をつけたものです。チャイコフスキー自らの標題ですが、第1楽章は「冬の旅の幻想」第2楽章は「陰気な土地、霧の土地」とされています。また第4楽章には、南ロシア・カザン地方の民謡「咲け、小さな花」が引用されています。
演奏は、エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団。1990年5月21日の東京オーチャードホールのライブです。スヴェトラーノフのチャイコフスキーは、1990年代前半にモスクワでの録音と、1990年の東京でのライブ録音の二種類がCANYONから出ています。それ以前の録音もあるんでしょうが。その辺りのことはよくわかりません。このCDは、岡山のBOOKOFFで買いました。
スヴェトラーノフは、分厚い音響のオケを前面に押し出しての重戦車のような演奏で有名です。手兵としてのソビエト(現ロシア)国立交響楽団を長年鍛え抜いて圧倒的なパワーに満ちた音楽を聴かせています。この「冬の日の幻想」、まず第一楽章では、金管がたいそう元気がいいです。しかし、それも弦と管の低音が安定していることで、引き立っているんですね。全編通しての低音の安定感、これがこのパワーの源と思います。第二楽章、聞くところによると、旧ソ連の書記長アンドロポプさんの葬式に流されたそうです。まず、聴いたときに深く印象に残る曲です。オーボエによる主題に、フルート・ファゴットの絡みが寒いロシアの大地でしょうか。それをチェロ・ホルンが受け継いでいきますが、いい曲です。そして、スケルツォの第三楽章。雷鳴のようなティンパニと高揚感を感じながら、第四楽章へ。「咲け、小さな花」が現れたあと、主部に入り金管が高らかに主題を唱い、パワー全開。圧倒的な音響を聴かせてくれます。長いコーダが分厚い頂点を形作り、曲は閉められます。スヴェトラーノフの力強さを強く感じ、分厚い音響が長く残る演奏となっています。
たまに、スヴェトラーノフのうなり声が聴けますが、赤い扇風機の音は聴けずじまいでした。
スヴェトラーノフのチャイコフスキー、聴いてみたいです。「重戦車」というのがいいですね。探してみようと思います。
スヴェトラーノフのマーラー全集を持っているんですが、これがもうロシア丸出しの土俗的演奏で、金管バリバリ、弦楽ゴリゴリの演奏でありました。大変面白かったんです。
スヴェトラーノフは、そのローカル色を臆面もなく出してくるところが、かえって気持ちいいです。
是非聴いてみたいと思います。