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ショルティのチャイコフスキー

2008年08月18日 18時38分50秒 | チャイコフスキー
お盆の帰省から帰ってきました。しかし、しばらく人が住んでいない家は、掃除がたいへんです。汗だくになりながら、きれいにして行きました。まあ、掃除をした分だけきれいになるので、やりがいはありしたが、この猛暑ですから、なんともであります。しかし、山間部の田舎なので、夜になるといつの間にか涼しい風が入ってきて…、なかなかの風情でありました。しかし、こちらでは、車で聴くか、ラジカセか、iPodしか、音楽を聞く方法がありません。そんなところで、聴かないよりはまし、ってことでもないのですがね。なかなか不便であります。
そんな中、久々にチャイコフスキーの交響曲第5番。もう8回目の登場です。今回はゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏です。1987年9月、シカゴでのオーケストラホールでの録音です。実は、この曲のショルティ盤を捜していました。三宮の中古やさんで値段は500円でありました。この曲をショルティとシカゴ響がどう演奏しているか興味があったのですね。オケの力業がちりばめられた、この曲はこのコンビにとっても最適の曲かもしれません。私は、ショルティを実はけっこう好きです。シカゴ響の力量とショルティのと統率力は、どう聴いても偉大でありました。
このチャイコフスキーも、最初から圧倒的な管弦楽の力をまざまざと見せつけられます。一遍の揺るぎもない自信に満ちた演奏であります。分厚い金管、安定した木管、そして、しなやかな弦楽器、とまあ、ここまえの演奏を実現できたのは、大したものです。第1楽章から、金管と弦の低音が鳴り響きます。この威力はすさまじく、これが全編を通してこれほどの存在感がありませんね。最初は、やってるやってると思って聴いていたのですが、次第にその威力に屈服させられるのでした。そして、これだけの音響でありながら、乱れることはそれほどないのも、すごい。圧倒的な金管などに隠れて気味ですが、弦もきれいですよね。一度聴き通しても、腹一杯にならず、このオケの力をもう一度最初からと思ってしまいます。
そうは言っても、この演奏には批判もあります。精神性がうんぬん、と言います。しかし、最後の第4楽章の高らかな盛り上がり、高揚感の前には、そんな声も聞こえなくなってしまいます。
(DECCA UCCD-3749 1989年 日本盤)

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2 コメント

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Unknown (ニョッキ)
2008-08-18 23:12:20
こんばんは。

いつも楽しく拝見しております。

ショルティ、私も結構好きです。
彼の演奏は時に「能天気」と呼ばれますが、

>精神性がうんぬん、と言います。しかし、最後の第4楽章の高らかな盛り上がり、高揚感の前には、そんな声も聞こえなくなってしまいます。

というのは私も同感です。スコアを「手を抜かずに」音楽にすれば必然的に聴き手に訴えてくるのではないかと・・。
ちゃんと作曲家は音符にしてるのですから。

この演奏は未聴ですが是非聴いてみたいです。

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ありがとうございます。 (mikototomochi58)
2008-08-18 23:47:02
ニョッキ様
コメント感謝です。ショルティは、この曲を三回も録音しているそうです。お気に入りだったんでしょうかね。私もこの曲、けっこう好きです。ショルティには向いている曲かなと思います。でも、ショルティの録音が、だんだんと入手しにくくなっていくのかなと思っています。そうなっっていくと、寂しい限りですね。ブルックナーの全集も廃盤になってしまいました…。
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