猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

カタクリの花/今市「水車公園」にて

2010-04-04 23:08:01 | Weblog
    カタクリの花へのあこがれは少女のころからありました。
    だって、花言葉が初恋ですものね。
    なかなか見る機会がありませんでした。

    それが昨年秋に訪れた『日光杉並木公園(水車公園)』内に群生地があることを知りました。
    満開の時季を待てず今日出かけました。

    ほんと、可憐な花でした。
    うつむいた風情で杉並木の傾斜に咲いていました。
    赤紫にひっそりと咲いていました。

        森の妖精のようにみえませんか。
         

         

         

         

         

                

    そして初めて知ったのですが、このカタクリの花は今市市の市の花でした。
    今市市は日光市と合併してしまいました。
    だから今市市の市の花とはいえませんね。
    どうなっているのでしょうか。

    地方選挙があるらしく、マイクで演説している声が春風に乗ってきました。
    でもこのひろがりには万葉の歌こそよく似合うとおもいました。
    世俗の争い事などカタクリの花の咲く段丘には無関係です。
    あるかなしかの風のそよぎに小さな赤紫の花弁がつつましやかに揺れていました。

      物部の 八十少女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花  大伴家持