猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

花霞

2010-04-15 23:47:54 | Weblog
   4月14日 
    このところ寒気で遅れていた桜がやっと満開になった。
    いつもの川沿いの散歩道も桜のトンネル。
    爛漫と咲き誇っている。

         

    これから街のほかの桜の名所へも行こうということになった。
    街を横断する長い散歩となった。

        水ぬるむ
         

        空にはくらげが泳いでいた。
         

    でもそのかいあって小高い山の上の、
    野球場の周りに植わっている桜も花霞。
    昼時とあってサラリーマン、OLでにぎわっていた。

        

             

    ここの桜は堂々とした古木が寄り添い枝を差し交わしている。
    一本の古木に目が釘付けになった。
    太い幹には青いコケが生え、黒々としている。
    桜の精が宿っているよう……。
    黒い幹や枝が薄紅の花びらをいっそう際立たせている。
    桜の木の下には屍体が埋まっている……。
    まさにそんな感じがする樹形だった。
    春爛漫桜にうかれ、春風に乗ってどこまでも空想が広がりそう。

         

         

        花びらとしべが上品な華やかさをかもしだして
         

         

    ほかの桜を見ても先ほどの桜の古木が脳裏に焼きついている。