わたしたちが日ごろ散策する川べりの道で桜が開き始めました。
東京で花見をすませたばかりなので、二度目の楽しみというところでしょうか。
夫は三度目の桜を日光で観るつもりらしいです。
角館までいけばさらに……などと欲張ったことをいっています。
それでいて……。
わたしのように桜の花をすなおに観賞し、愛でればいいものを
「桜はその幹のゴツゴツした黒い木肌がいい」なんていいだします。
あの樹木としての黒が、桜の花の色をきわだたせているのは確かかもしれません。
でもわたしはやはり薄いピンクの花の集まり、
そしてはかなく散っていく風情がすきです。
人は毎年かわっていきますが、
堤の桜のいつに変わらぬ満開の風情は目前に迫っています。
桜にカメラを向けながら夫と過ごしてきた流転の来し方を思い、
パチッとシャッターをきっていたら
「おおい、こっちは八分咲きだよ」ですって。
皮肉なことをいったのを、はやくも反省しているようです。
わたしは、夫の呼び声にこたえるために、小走りにはしりだしました。

東京で花見をすませたばかりなので、二度目の楽しみというところでしょうか。
夫は三度目の桜を日光で観るつもりらしいです。
角館までいけばさらに……などと欲張ったことをいっています。
それでいて……。
わたしのように桜の花をすなおに観賞し、愛でればいいものを
「桜はその幹のゴツゴツした黒い木肌がいい」なんていいだします。
あの樹木としての黒が、桜の花の色をきわだたせているのは確かかもしれません。
でもわたしはやはり薄いピンクの花の集まり、
そしてはかなく散っていく風情がすきです。
人は毎年かわっていきますが、
堤の桜のいつに変わらぬ満開の風情は目前に迫っています。
桜にカメラを向けながら夫と過ごしてきた流転の来し方を思い、
パチッとシャッターをきっていたら
「おおい、こっちは八分咲きだよ」ですって。
皮肉なことをいったのを、はやくも反省しているようです。
わたしは、夫の呼び声にこたえるために、小走りにはしりだしました。

