猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

微香/アルブレヒトデュラーローズ、マチルダ、テッセン

2010-06-08 20:12:33 | Weblog
    仄かな香りが鼻腔をかすめた。
    かすかな……微香、バラの匂いだわ。
    ここ一月ほど、嗅覚メクラだったのに……微光がさしたおもい。
    ひとりで、ゴロ遊びをしてしまった。
    よかった。

    バラの芳香ってこんなにすばらしかったの。
    香りでこころが癒される。
    ほんとうに胸がすうっとした。

    うれしくて、涙がにじんでいた。
    あのまま匂いがわからなかったら……。
    鼻を花弁に押し付けてバラの香りを吸い込む…
    微かな懐かしい香り…
    甘酸っぱい香りが微かに漂う。

    少し嗅覚が戻った。
    うれしい。
    目をつぶった。
    ひんやりとした。
    先ほどまで、涙のにじんでいたまぶたに。
    おもわず、バラの花弁をおしあてていた。

    ほてったまぶたが心地よい……。
    うっとりとわたしはバラの花弁に触れ、香りもたのしんでいた。

     アルブレヒトデューラーローズ(HT)
    赤、オレンジ、ピンクなどが交じり合った豊かな色彩で。
    スパイシーな強い芳香、とても元気なバラ。
    蕾をたくさんつけていっせいに開花。
    わたしの両手を広げてもたりないほどの大きな木に。
    蕾は小さくて開花につれて輝くような大輪の花を咲かせた。

         

         

         

         

         

     マチルダ(F)
    なんど逢ってもいとしい可愛いバラ。
    おまえのもの静かな精がわたしをやさしくしてくれる。
        
         

         

     テッセン
    二回目の開花