猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

空蝉/イエローシンプリティ、イングリッシュミス

2010-08-01 16:33:49 | Weblog
    蝉の殻がバラの葉裏についていた。
    よく見るとアジサイにもハコネウツキにも。
    透けた抜け殻が葉にすがりついていた。
    すがりついた葉から離れまいと爪の力は生きているようだ。
    穴からでて樹までたどりつけなかったのか地面にも殻が。
    よく見ると抜け殻らしい。
    「無事生まれたのね、よかった」

         

    「空蝉の爪のなかなか縋るなる」 富安風生

       アジサイの木に
         

       バラの木に         
         

       バラの葉裏に
         

       ハコネウツキ葉裏に
         

       ハコネウツキの葉に3つも
         

       1.5cmぐらいの穴 暑さでからからに乾いた地面
         

    
    庭には蝉の穴がたくさんある。
    少女の昔の日が懐かしく蘇ってきた。
    東京から田舎に越してきたとき。
    小学校がすぐ裏手にあった。
    学校の裏庭には大きな樹がたくさん植えられていた。
    庭には花畑もあって、夏休みには弟とトンボや蝉をとりによくいった。
    捕まえた記憶はないが。

    あるとき地面に1.5cmぐらいの無数の穴を見つけた。
    何の穴だろうと不思議に思って父の手を引っ張っていった。
    穴を見て父が蝉の這い出した穴だと教えてくれた。

    数年も地中にいてやっとこの世に生まれても一週間ぐらいで死んでしまう。
    今日もその短い命の限りを精一杯鳴いていている。

    庭のバラ イエローシンプリティ

         

         イングリッシュミス