机の引き出しを整理していると、遠い昔の「家族日誌」がでてきた。
懐かしい。
ページをめくりながらクスクス笑いが込み上げてくる。
そのころ義母が入院していた。
家業を手伝ったり、母の病院に通ったりと忙しい日をすごしていた。
その様子を見ていた息子(三歳七か月)が、わたしに語りかけた言葉が書いてあった。
「マーちゃんママ大好き」
「ママ、ママ、マーちゃんのお嫁さんになってくれる」
「そうしたら、そんなに働かせないよ」
「マーちゃんありがとう」
わたしはこの後どんな言葉を返したのだろう。
忙しく子供たちには淋しいおもいをさせていた。
振り返ってみると、嫁いだとき義母は身体か弱かった。
長女が生まれるとすぐに義父が病で倒れた。
次女がお腹にいるとき5年患った義父が他界した。
その後10年義母は入退院をくりかえしていた。
義母が他界したとき息子は四歳八か月だった。
「ずっと、ずっと続くね、悲しいのが」
「マーちゃんがお利口にしていれば、おばあちゃんの魂はきっと帰ってくるね、ママ」
息子はいま二児のお父さん。
わたしが働いてつかれているのを、幼い息子は感じとっていてくれたのだ。
少しでもわたしに楽をさせたいと思っていた気持ちが嬉しかった。
リルケの薔薇
にほんブログ 村
ご訪問ありがとうございます。お時間がありましたらClikよろしく。
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そのころ義母が入院していた。
家業を手伝ったり、母の病院に通ったりと忙しい日をすごしていた。
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「マーちゃんママ大好き」
「ママ、ママ、マーちゃんのお嫁さんになってくれる」
「そうしたら、そんなに働かせないよ」
「マーちゃんありがとう」
わたしはこの後どんな言葉を返したのだろう。
忙しく子供たちには淋しいおもいをさせていた。
振り返ってみると、嫁いだとき義母は身体か弱かった。
長女が生まれるとすぐに義父が病で倒れた。
次女がお腹にいるとき5年患った義父が他界した。
その後10年義母は入退院をくりかえしていた。
義母が他界したとき息子は四歳八か月だった。
「ずっと、ずっと続くね、悲しいのが」
「マーちゃんがお利口にしていれば、おばあちゃんの魂はきっと帰ってくるね、ママ」
息子はいま二児のお父さん。
わたしが働いてつかれているのを、幼い息子は感じとっていてくれたのだ。
少しでもわたしに楽をさせたいと思っていた気持ちが嬉しかった。
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