一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅の失敗談と反省…

2006年11月08日 11時45分51秒 | 建築家の日記
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。


本日は、現在進行中の失敗談を恥を忍んで、後悔しながら公開します…。(^^;)

外壁や内壁に天然石を、よくアクセントに使います。玄関ホールの床に大理石というケースも多いです。しかし、擬石は今まで使ったことはませんでした。偽物を使うのが嫌だったからです。唯一外壁に使う場合、パーマストンという性能の優れたものは天然石でなくても使うことはありますが、性能はもちろん品も良いからです。


今回、外壁の非常に高い位置まで天然石を張り上げることになり、インテリアコーディネーターが選らんだ形状や厚さが天然石では、将来の剥離や落下の心配がありました。性能や安全を大前提としているので、今回、初めて擬石を選択しました。

カタログでは印刷のため色の具合がわからないので、擬石そのものはもちろん、目地のサンプルの候補も、すべて取り寄せて決めさせました。


ところが、実際に張ってみると、擬石の色と目地の色がほとんど同じで非常に安っぽく見えるのです。これが天然石であれば、目地と素材が違うので特に問題なく、好みの問題だけでそれなりに品良く見えるのですが、擬石と目地は所詮同じセメント同士ですから、同色では、本当に安っぽくみえてしまいます。

擬石は写真とはかなり色は異なり、サンプルも様々な色の中の一枚ですから、そこはしっかり押さえていたつもりでも、考え方が甘かったのでしょう。

現在、目地の色を変えることができるかどうか、または擬石の色を将来はげることなく自然な感じで塗り替えることができるかどうかを、メーカーはじめ様々な職人や業者に確認しています。工期のこともあり、足場を解体しなければならないのですが、足場を解体すると作業ができません。剥がせるものなら剥がしたいですが、モルタルの下地を考えると、ちょっと不安です。早急に、かつ慎重に今の時点でできるベストな選択を行うつもりです。



どのように対応したかは、いずれの機会に公開しましょう。皆さんはこういう失敗をしないで下さい。どなたか良い塗装の方法があれば教えて下さい。(^^;)




ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/


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