一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅の地下室のポイントは

2006年11月09日 09時48分07秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水です。

住宅の地下室について関心が高まっています。
私が最初に地下室を設計と監理をしたのは、20年くらい前で鉄骨で箱を造った形に外部にコンクリートを流し込み、内装などを施したのです。当時はまだ珍しかったのか、NHKでも有効に利用していると全国放送されました。

既存の家が建っている庭に造ったのですが、何年も経ってから見に行ったときに
地下室へのアプローチの雨除けの水処理のための加工など、随分細かいところまで気を使って細工して処理していたので、てっきり私の工事の後で、気づいた点を施主が何か工事したのかと思って、

「いあや~、うまく工夫して処理しましたねぇ」と施主に話したら、
「自分でやっておいて、褒めてる」と大笑いされました。(^^;)

すっかり忘れてしまっていたのですが、既存住宅への取り付けということもあり、現場を見ながら職人に指示をしていろいろ細工したようでした。そう言われてみれば現場で悩んで細工した気もしましたが、完全な新築と違い増築などの場合、こういう最後の工夫は必要になります。



さて、皆さんが地下室を考えるときの大切なポイントをお教えしましょう。

現在は、鉄筋コンクリート造の地下室がほとんどですが、ポイントは、防水と断熱、除湿と避難、光と風です。

防水は、内外共に行い2重に安全を施します。地下室では10年程度の雨漏れ保証ではどうにもなりません。万一、外部のみであれば、必ずメンテあとからできるスペースを確保しておくことです。

断熱は、室外側にないと梅雨時に内部結露が激しく出ますから注意。これも内外に施します。

除湿と避難、光と風を確保するには、ドライエリアともう一つの窓が必要です。機械換気や除湿は必ず行うべきです。また、ドライエリアも避難できるよう必ず設けてください。

これらを最低限抑えておかないと、中途半端な地下室となり、有効活用できません。工事価格は高いですし、やり直しは無理があるので、かなり慎重に行ってください。


ドライエリア(またはライトコート)の写真は、後でアップしますがお急ぎの方は、ホームページの実例にありますので、参考にしてください。




ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/
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