終戦の日に行われる大田区の花火を無事に鑑賞、島岡美延です。今朝は朝から台風7号の雨、特に午後は要警戒。
戦争に関する番組など見つつ、なぜ日本は戦争を始め、今もうやむやな感じが続いているのか。今年2月出版の新谷尚紀著『すぐ忘れる日本人の精神構造史 民俗学の視点から日本を解剖』(さくら舎)を読みました。
原発事故ほどの大事故でも誰も責任を取らない、それでいいと考えている社会。政治家は「すぐに忘れてくれる日本人」をよく理解、と。
第1章「日本人のマインドは縄文ではなく稲作から始まった」でムラ気質の誕生を指摘。群れる、悪口を言って仲間を作り、空気を読む。深刻な話題より明るい話題、スポーツは好き、政治は嫌い。「武士道」「大和魂」は本来の意味とは違い、昭和の軍国主義のプロパガンダに使われた――。
投票率の低さは個人の権利の放棄。第5章は「敗戦、経済大国、そして凋落へ」。劣化する政治、ここ10年ほどの事実を列挙。みんな忘れて今に至る日本社会。