エアコンなしでも眠れた夜、島岡美延です。ただ、昼間は気温が上がりそう。
ロシアがウクライナに侵攻してから、チャイコフスキーの楽曲が演奏されない事態がしばし起きました。ロシアの天才作曲家がバレエ音楽『白鳥の湖』を完成させた時、プライベートではかなり追い詰められていた――。映画『チャイコフスキーの妻(6日公開)』をご紹介します。
19世紀後半のロシア。同性愛者だと噂されていたチャイコフスキーは世間体から、恋文で熱烈に求愛してきた地方貴族の娘アントニーナと結婚する。しかし、女性に愛情を抱いたことのない彼の結婚生活はすぐに破綻、拒絶された妻は孤独な日々の中で狂気の淵へと堕ちていく・・・。
〈世紀の悪妻〉と言われたアントニーナの実像を史実に従いながらも大胆な解釈を織り交ぜて描いたのは、キリル・セレブレンニコフ監督。別居状態になりながら頑なに離婚を拒み続けた彼女の残酷な愛の形とは。帝政ロシア時代、女性の権利が著しく制限されていた時代の生きづらさかも。
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