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昭和11年に造られた大型木造校舎の増毛小学校。
しばらく保存と改修で揺れていた校舎問題も、第1次の北海道遺産に選定されたことから保存の方向に大きく舵を切った状態となっていますが、実際に登校している子どもたちにとっては冬の寒さ対策や電気放送設備が古い機材のままにされているなど、問題は解決されずにここまで来てしまいました。
都合良く、と言うか来春で閉校することになった道立増毛高等学校の校舎が、平成7年に建設されてまだ15年しか経っていないことから、そこへの移転に向けて準備が進められているようです。
さて、問題は残されたこの校舎をどうするか、と言うこと。
「古いんだから壊せばいいべ。」
そんな答えは、誰でも、いつでも出せるもの。
他には無い、もう造りたくても造れない貴重な財産をどのようにして残していくか、そんな課題を考えていきたいと思っております。
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全国的に見ても廃校となった校舎を活用している例は多いと思いますが、問題は「この規模をそのまま残す」という点。
既に70年以上の年月を経た校舎ですので、屋根や土台など傷みも激しいところがありますが、柱や梁などは大変良い木材を使用していると言う情報もあり頑丈そのもの。
保存に向けて準備を進めるためには、まず何の組織が母体になるかという点をハッキリさせなくてはなりません。
現在の町財政に、こんな大きな施設、しかも現役でなくなる小学校をそのまま維持しなさいと言うのは、あまりにも酷な注文でしょうから、何かしらの運営管理団体が必要になるでしょう。
マチの人たちが関わって、日常的に運営作業に従事できるようなもの。
そのためには、この校舎との関わりが深い「増毛小学校の同窓会」をNPO化することが一番望ましいのではないかと思っています。
何をするにも、まずは掃除と周辺の草刈り、日常大工的な修繕などなど。
管理しながら一般公開もすることを考えれば、基本的な維持作業はとても重要ですからね。
しばらくは、その維持管理の部分について考えを深めていきます。