何日か前のものですが、憲法9条と自衛隊についての記事を目にしたのでそれを読んでみます。
アベ君が憲法を変えなきゃならんと気色ばっているのは何度も見掛けているのですがね。確かに今はいろいろと考えなきゃならない時期なんだと思います。
さて、問題はそれをどれほどの時間を掛けて、どれだけ熟慮を重ねて行くのか。成熟した社会のハズだもの、そこのところを大切にしなきゃ何の意味も無いのです。
お国の皆さんは、ウイルス感染防止対策にテンテコ舞い…、でも無いか。中には余裕のある方もいらっしゃることでしょう。
患者対応の医療関係、そして子どもたちを受け入れる学校関係の皆さんの翻弄。先の見えない状況はいつまで続くのか。コロナに倒れるのか、疲労で倒れるのか。
あ、そうでも無いか。家でのんびりとリラックスする時間も必要だとアベ君も仰いました。それだって食いブチが安定していればこそ。
ワタクシども庶民は、これからどんな世の中になればいいのかをじっくりと考える時間にしていきましょうか。大量に使われてしまうお金も、そのほとんどが借金のハズ。これからのコたちにどれほどの負担を強いるのか、それなりの大人として決意も固めねばならないと思います。
で、長谷川教授の書かれた憲法に自衛隊を明記する必然性が見えないってことについて。
ある法制度が、隅から隅まで丸ごと違憲というものはまず無いのだと。慎重にバランス良く解釈・運用すれば憲法の認める範囲内に収まるが、その仕方によっては違憲の疑いが生まれるということがほとどであると。
逆に丸ごと合憲で違憲の疑いは完全に無いという法制度は、まず考えられないのだそう。
そりゃそうですわな。閣議決定というテクニックで解釈をいとも簡単に変えてしまうんだから。
集団的自衛権と個別的自衛権。
憲法第二章 戦争の放棄について、今一度読み返します。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項も目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
現在の憲法では、個別的自衛権の行使は否定していないのだから、自衛隊の出番は当然あるのだし。何をもって自衛隊員の皆さんが辛い思いをされていると言うのか。結局のところ、専守防衛というこれまでの考え方では日本の存在感を示せなくなったと思う方々が国際紛争の戦争場面に参入するための改憲なのだと。
それならアベ君の言っていることもわかりますわ。若い人たちにもそのところをしっかりと伝えて欲しいです。世のため人のため、君たちにもいずれは戦ってもらいますよと。
一国の総理がそう言い続けることこそが、この国の反対者を増幅させているようにしか思えない。政治生命を賭けて成し遂げたいと願う気持ちがあるようだけど。彼の出番はもう終わって良いのではないですか。あまりにも危険な考えだから。