朝日新聞の多事奏論。
物書きの方が原稿を書けずにいるという。
コロナ騒ぎで、日頃の人との関わりがいかに大事かを思い知るのだと。
世の中全体がピリピリしているから、言葉遣いに微量でも不謹慎成分が混入していたら袋叩きに合うんじゃないかと異様に緊張するとも。書いては消すを繰り返すうち、何を書こうとしたのかさえ見失う。
そんな時はカフェに出向き、ゆったりとお茶でも飲んで、気分転換を図りたいが、それも出来ず。八方塞がりで抜け道無し。
そんな思いの中で書かれた文は、首相の地金について。
今、世界中の各界各層で、壮大な選び直しが行われている。
大事なもの。必要なもの。無くてもいいもの。いらないもの。
そして自分は不要とされている側の人間ではないかと心細い日々を過ごしている人も多いのではないかと。
最近話題となった星野源さんの…、もう改めて書く必要もありませんがね。
政治家にとって何よりもの武器は言葉。人の生き死にを左右しかねない重大な局面に、アベ君はイメージビデオを流すんだから。
ひと言も発せず、ただ見られるだけの存在に甘んじることが信じられない…、言われてみたらそうだなぁ。ただ見るだけだから感じ方もさまざまだったのか。
それともう1つ。首相には「自分が責任を取る」という覚悟の裏打ちが無い。
アベ話法の特徴は、責任があるとは言っても、「取る」とはめったに言わないこと。なるほど、ご飯論法を編み出した達人だもの、言葉の重さは人一倍感じておられることでしょう。
だから責任が及ぶ言葉を用いないのか…。賢いですか。ご自身の立場はしっかりと守られていらっしゃる。さすが長年総理の職に在り続けるお方です。
で、ご予定はあと何年なのでしょうか。それまでワタクシどもの生活が持ち堪えられるよう願っております。