昨日、嶋田忠ネイチャーフォトギャラリー&
ザ・バードウォッチング・カフェへ出かけた。
3度目の訪問。
火曜日に出かけたが、休業だった。
月・火が休業はわかっていたはずだったが、その事をすっかり忘れていた。
その日は、帰ってしまうのが勿体なかったので、もう少し足を延ばし、
ウトナイ湖のバードサンクチュアリへ行き、2時間程粘り、殆ど鳥がいなかっ
たため、1分おきに飛来する飛行機(千歳空港に着陸体制に入る)を撮って
遊んだ。
ズームレンズで飛んでいる飛行機を狙うと、なかなかファインダーで機体を捉え
る事が難しい。画面を引いて機体を捉えてからズームアップする必要があるようだ。
HIKOSAIさんが、私と同じレンズを使って、飛行機を上手に撮っておられることを
お聞きして、さすがと感心。
カフェには10時20分頃に到着。
今まで2回よりも、野鳥は種類も数も多く見かける事ができた。
カフェに入るや、ブレンドコーヒーを注文して、直ぐ撮影小屋へ直行。
既に先客があった。
撮影台に、卓上の三脚にキャノン7DマークⅡと純正の白い大砲
(400mmくらいの望遠)がつけられたままおかれている。
一人、レンズを構えてファインダーを覗いていると、先客がカフェ
から撮影小屋へ戻って来た。
挨拶を交わし、野鳥初心者であることを自己紹介代わりに話し、
会話が弾んだ。
いま来ている鳥の種類や鳴き声が聞こえる鳥で、姿は見せてい
ないが「メジロ」も来ているなどと話してくれた。
いまは、虫が沢山発生し、鳥はそれを餌にしているので、
この場所には余り集まらない。
9月過ぎになると、虫がいなくなるので、餌を求めて、沢山の
野鳥が集まってくる。
楓やなら、桜など広葉樹が多く、10月下旬から11月にかけては
また綺麗な写真が撮れるなどを教えて頂いた。
余りに詳しいので、ひょっとしてここのオーナーの嶋田さんかも
と思い、「失礼ですが、嶋田さんですか?」と尋ねた所、「そうです」
との答え。
驚いてしまった。ご高名な写真家で、世界を飛び回っているお方と
思っていたので、お会いできるとは想像もしていなかった。
東京に自宅はあるらしいが、千歳にも自宅を持ってもう30年以上
になると話しておられた。
嶋田さんもキャノン党で、メインはキャノンXと言っていたから、
キャノン1DXの事だろうか。今日、持って来たカメラは7DマークⅡ
で、サブに使っているそうだが、野鳥撮影には10コマ/秒の高速
連写ができるので、重宝しているとのこと。
因に私の7Dは8コマ/秒である。
野鳥撮影は、シャッタースピードをなるべく早くする必要があるの
で、なるべく絞りを開放して撮影すること。
杜の中での野鳥撮影は、鳥が周囲より明るくなりすぎるので、1目
盛りくらいマイナス補正した方がバランスがよくなること。
RAW画像で撮影し、パソコン上で現像、加工する事に躊躇う必要は
ない。自分のイメージに近づける為に、パソコン上で2次加工する事は
決して悪い事ではない。(撮影する前にカメラに撮影条件をインプットし
て撮ったものをパソコン上で2次加工(現像)することは邪道で、カメラを
趣味とするものにとって、薦められるものではないと思っていた)
目から鱗の、色々なことをお教え頂いた。
三脚や雲台(うんだい)についても、高いものでなくとも使い勝手がいい
ものがあるなどの情報も頂いた。
フォーカスの合わせ方については、ピントリングをまわして、
ぴったり合うようにする事もいいが、小鳥は動きが速いので、
そんな事をしている間に、移動してしまうから、カメラのAF
機能に任せて、連射して沢山撮って、その中からいいものを選択すれば
いいと言う様な事も教え頂いた。
大変勉強になり、嶋田さんが帰られる時に、彼の出版物を購入し、
それに私の名前と日付を入れてサインして頂いた。
とっても得した気分。
この日は、メジロ、五十ガラ、ヒガラ、カワラヒワ、キジバト、エゾリスなどが
いた様だが、私が撮影できたのは、ヒガラ、カワラヒワ、キジバトであった。
ヒガラ
キジバト
カワラヒワ
どうも親子の様
右側の鳥が親で、左側の子供に口移しで餌を与えているようだった。
私と同じ様なご年齢に見えたご夫婦の奥さんが撮影小屋に来られ、
嶋田さんのことをご承知でなのかどうかはわからないが、嶋田さんと
野鳥の事でマニアックな話をしていた。
私も会話の中に加わって、奥さんに聞いてみると、カメラは持たないが、
野鳥を観察する趣味をご夫婦で持っているらしく、双眼鏡を持っておられ
た。
また、野鳥のことは、名前や習性などにもお詳しそうだった。
いろんな人がいるものだ。
もう一人、キャノンの私より新型のカメラをお持ちの方が来られて、撮影談
義をする中で、RAW画像の現像処理ソフトの話になり、Adobeのライトルー
ムと言うソフトが使い勝手がいいとお薦めいただいた。
嶋田さんから、毎年コンテストをおこなうので、「出品してはどうですか」と
薦められてしまった。
「滅相もない」と辞退したが、カメラの性能が良くなり、素人の方でもプロに
負けない、いやそれ以上のすばらしい作品を沢山見かけるようになって来た。
と話しておられた。
嶋田さんはキャノンの全国のコンテストの審査委員もされておられる。
気に入った1枚ができたら、出品でも考えてみようか。(笑)