退院して19日が経った。
5か月近くも入院生活を送ってきたせいだろうか、
普通に生活できている事に、心の底からありがたいと思う。
家庭料理の美味しい事。
退院した日に、病院から帰ってくる車中で、運転している私に
妻が「夕食何にしようか?」とふいに尋ね、
私は「湯豆腐」とこたえた。
実は、私の大好物のひとつは、「湯豆腐」。
美味しかった。
日本酒を頂きながら、食した湯豆腐のおいしかった事。
「我が家はいい」とつくづく実感した。
あれから19日、毎日頂くお食事のおいしい事、
心の持ちようの変化も影響していると思うのだが、
どれもこれも美味しい。
美味しいと感じられるということは、精神もそうであるが、
身体的にも健康体にもどりつつあるからだろう。
医師からは、完治したわけではないので、急激な活動の
再開は避けるように指示が出ている。
しかし、自宅にこもり、日常生活の運動量が少ないまま
だと、筋力が回復しないことも実感される。
そんな思いを胸に抱きながら生活してきたが、体力の
回復に連れて、一人ドライブに出てみたくなってきた。
そんな今日、天気がよいのに誘われて、一人ドライブに
カメラを携えて出かけた。
出かけた先は、いつもドライブしている長沼・南幌方面。
あてもなく、できたら野生の生き物をカメラに収めようと
考えた。
冬のこの時期、野鳥の姿は探せども見当たらない。
見つけたのは、「とんび」(多分)。
入院前に購入した150〜600mmの望遠ズームを使って念願の撮影。
満足のいく撮影ができないまま、帰宅の途につこうと
車を運転していると、雪原にお馬さんが目に飛び込んできた。
思わず、車を停めて写したのが、これらの写真。
道産子(どさんこ)であった。
力強く、やさしいまなざしに癒されて帰ってきた。
反対側には、日髙山脈が望まれた。