この日は快晴に恵まれました。
東京の最高気温は19度と予報が出ていました。指宿は13度の予報ですから東京から見るとかなり低いのですが、風がなく南国の日差しを肌で感じると、暖かさはとても心地良く感じました。
起きがけに、錦江湾を眺めると、キラキラ輝く海原を照らし、今にも朝日が昇る所でした。日の出時間を調べると、鹿児島のこの日の時間は6時42分となっています。大隅半島の山陰から顔を出したのは7時近かったと思います。北海道から見ると、日出時間はかなり遅いですね。因にこの日の札幌の日時間は6時7分となっていました。
ホテルの朝食は、バイキングではなく黒川温泉の時と同じ様に、ひとり一人に和定食が出されました。ボリュームがあり、吟味された食材はどれも美味しく、1泊2食付き一人1万円は、何度も言いますがとても得した気分です。
指宿フェニックスホテルの和定食
食事を終え、生理現象も済まし、「マッサン」を見て、いざ、南九州観光へ出発です。特に下調べをして、この順に廻ろうと言う計画もなく、とりあえず、ホテルから見えた港へ向かう事にしました。
私も息子も釣りが趣味の一つですから、港に行くと釣り人がいるだろうとの考えです。平日ですが4〜5人程度の方が釣りをしておられました。狙っている魚はアジ。バケツの中を拝見すると小振りなアジが入っていました。微風快晴のなか、のんびりと釣り糸を垂れるのもいいです。
この港に面して、幹線道路ではないのですが道の駅がありました。早速、店内を見物して廻ると、この地方の特産品のお土産などのほか、日常生活の鮮魚なども扱われていました。単なる観光施設ではなく、日常生活の商店機能も併せ持っているようでした。
旅に出ると、時間があれば、地元のスーパーなどに立ち寄り、鮮魚コーナーなど見て回るのが楽しみの一つでもあります。好奇心です。この道の駅では、鯛、メジナ、ヤリイカなどが並べられていました。
妻はここで結構お土産を買い物したなー。われわれ夫婦は、旅行費用は日常生活費とは全く別会計にしているので、旅に出ると、妻は気が大きくなります。(笑)
この後、長崎鼻公園へ向かいました。薩摩半島の先端部です。駐車場に車を停めて、土産屋さんが並ぶ通りを、おばあちゃんに「良かったら覗いてみて」などと声をかけられながら、先端部まで下りながら歩きます。途中、「村尾と赤霧島の四合瓶のセットを8,500円で売るよ。安いから買って」と声をかけられ、思わず買いたくなりましたが、次男から、「特約店で買えばその1/3位の値段で買えるんだから、よしな」といわれ、やめました。(笑)
薩摩半島の先端部と開聞岳、対岸には大隅半島の先端部が見えました。そう竜宮神社が建っていました。ここの浜にはウミガメが産卵に来るそうで、浦島太郎の物語の発祥の地でした。知りませんでした。
開聞岳
この海岸に、ウミガメが産卵にくるそうです
竜宮神社
浦島太郎の物語の記念碑
岩場で磯釣りをしている人が、われわれが、駐車場に戻ろうとした時に、引き上げてこられたので、釣りの成果を見せてもらいました。二人の釣り人が、一人はメバル系の魚1匹、もう一人がフクラギ(ハマチの幼魚)1匹でした。
遠くの岩場に釣り人が見えます
釣り人に状況を聞いて、引き上げてくる息子
この後、16kmくらい離れた池田湖に向かいました。池田湖は決して大きな湖ではありませんが、九州では一番大きな湖だそうです。「大うなぎ」が生息する事で有名で、天然記念物に指定され食用には出来ないそうです。私どもが昼食に立ち寄ったレストランに、大うなぎの水槽がありましたが、確かに大きい。アマゾンのデンキウナギのような感じです。
開聞岳と池田湖
春を求めて南九州へきたのは、南九州の春の息吹を肌で感じる事。そんな光景が、願い通り目の中に飛び込んできました。湖畔の周回道路に面して、今を盛りに菜の花が見事に群生していました。
春と言えば、梅・桜・水仙・チューリップなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、それらの花々はどちらかと言うと早春をイメージさせます。それに比して菜の花は、陽春をイメージさせてくれます。北海道では、菜の花は木々の新芽が萌えはじめた後に咲き始めるので、暖かさが増してから咲くイメージです。車を停め、しばし、カメラを手に撮影タイムでした。春の日差しを浴びて生き生きと黄色の瑞々しい発色を見せて、これを感じに来たのだと感慨しきりでした。
妻が、葉も花もこんなに大きいんだと北海道の四葉のクローバーとの違いを強調するので写真に撮りました
大きさを比較するものがなので、大きさは分からないですね。
この後、東シナ海に面した吹上浜を目指すか、再度知覧を目指すか迷いましたが、知覧の武家屋敷を見て回る事にしました。薩摩藩の外城の一つ。島津家の分家筋に当たる佐多氏が地頭として治めていた城下町で薩摩の小京都と呼ばれています。メインストリートは綺麗に区画整備され、そこから1本脇に入り、メインストリートに並行して武家屋敷の通りがありました。石垣の上に生け垣が綺麗に手入れされて、趣のある屋敷通りを形成しています。この景観を維持するのはかなりの努力と資金が必要なのではないかと想像させますが、守るべき価値のある財産だとも感じました。拝見する事が出来る7つの庭園を見せて頂きましたが、どれも手入れの行き届いたすばらしいものです。枯山水あり遊水庭園あり、どれも見事です。大きな岩を配した庭園の造作に、あの岩はどうやって運んだのか、大変な苦労があったのだろうと忍ばせます。
私が写っている写真は妻の撮影によるもの
ゆっくりと知覧散策をして16時過ぎにホテルへ戻りました。
温泉に入浴した後、18時30分から夕食です。昨日と同じ会場の同じテーブル席に用意されていました。内容は昨日のものとは全く異なるものでしたが、どれも美味しく満足できるものでした。
旅行最後の夕食です
いよいよ、最終日です。指宿から一挙に福岡までのドライブとなります。7時30分にはホテルを出発する予定で。7時開始の朝食会場に出向きました。今日の朝食はバイキングでした。宿泊客が多い時にはバイキングにしているのでしょうか。バイキングも楽しみですよね。
これは息子のものです
生憎の雨でしたが、ホテル玄関前で記念撮影し、福岡に向けて出発しました。およそ330kmのドライブです。下道を50km程とおり、九州自動車道に乗り入れます。およそ5時間の所要時間を予定していましたが、予定通り12時30分には福岡空港のレンタカー会社に到着する事が出来ました。全線私の運転です。(車の運転自体が好きな私です)
予定通り14時35分発のJAL3515便に乗り込み、帰宅の途につきました。
千歳の気温はプラス2度、肌寒さを感じさせましたが、雪はかなり減っていました。
だらだらと長い旅行記におつき合いいただき、感謝です。
次回旅行記は、6月の仙台オフ会の予定です。
大変楽しく満足感溢れるい旅だったと判断いたしますがいかがだったでしょうか。
鹿児島は子供が小さいころドライブに行ったこともあり、なつかしく読ませていただきました。
春先の鹿児島から雪の北海道…温度変化に体がついていっていますか。
菜の花綺麗ですね~北海道では菜の花が咲くの桜より遅く?なんですね~
梅が桜の後に咲くと言うのも意外ですが、これも意外です。
開聞岳は知覧から飛びたった特攻隊のひとが本土の最後に見る
風景として有名な山ですね。
親子で記念になるいい旅行ができましたね~
腕か道具かどの写真も綺麗ですね。おそらく前者でしょうスリスリ((*´∀`)´ω`*))ムニムニ
私の場合悪い癖でいつも素通りでカメラを持たずにうろつくので殆ど写真がありません。
こうして残すのは後から良い記念になりますね。
horibonpapaです。
南九州の旅、いよいよ最終章になってしまいました。
旅先で日の出を見ると、清清しい気分になりますね。
今日も一日いいことあるなあと。
5年前に、知覧、長崎鼻、開聞岳と周ったので
懐かしく読ませて頂きました。
池田湖にも寄りました。
伝説の未確認動物イッシーは、現れませんでしたか?(笑)
知覧では、武家屋敷は横目で通り過ぎてしまいました。
確かメイン道路の一つ奥側の通りだったかと。
この日はお天気もよく、春を実感されましたね。
菜の花の黄色が眩しいです。
ご家族で思い出に残るよい旅をされたのではないでしょうか?
次回の旅行、仙台オフ会には参戦予定ですので、
お会いできるのを楽しみにしております。
南九州の旅お疲れ様でした!
ご夫婦ならまだしも、息子さんを交えてとなると中々機会がありませんね。
4泊となると息子さんとも良い時間が過ごされたのではないでしょうか?
旅行はやはり食事が楽しみですね~
夕飯を鱈腹食べても・・・・ホテルの朝食は3膳食べてしまいます(笑)
やはり運転が好きなんですね~
北海道は景色の変化が少なくて中々着きませんが、九州の道はどうでした?
仙台オフの時はpapaさんの介護を宜しくお願いします。
多分・・・・ハグされますから(笑)
やはり、日常を離れる旅行はいいですね。
妻は、「次はあそこにいきたいね」などと
旅行計画の話をしだしています。
人生は思い出づくり、妻と一緒に沢山の
思い出を作りたいと思っています。(笑)
体調に変化はありませんでした。
自分の身体に若さが残っているんだと
自信がつきました。
北海道の菜の花は、作付け面積日本一の滝川市の
菜の花が有名です。
毎年、盛りの時期に訪問するのですが、去年は6月10日
頃でした。札幌の桜の開花時期が4月末ですから、それから
1ヶ月以上後です。
開聞岳は特攻に出撃される方が、その上空を3回旋回してから、
向かったと言われているそうです。
息子が、いい旅行であったと思ってもらえたらいいと思っています。
私たちが、息子にとっていい旅行になればと思って誘ったのですが、
息子は、親孝行のつもりで旅行に同行したというような感覚のようです。(笑)
親に気を遣う息子は、それはそれなりにいいのですが。
旅行の感想をあれこれ言いあうようなチャンスはありません。
テレビ番組で観光地の紹介をしていますよね。
われわれ夫婦も、そういう番組が好きなので
よく見ますが、その度に、「ここは、あの時に
いったね」などと、旅行で訪ねた時の話が出て来て、
話が弾みます。
お金や財産はあの世に持っていけませんが、体験した
思い出だけは、あの世に持っていけそうな気がしています。
あの世に持っていけると信じて、思い出づくりを今後も
していこうと考えています。(笑)
4日目の朝は、清々しく気持ちのいい朝でした。
旅に出て、あのようなアサヒを経験するだけでも
旅行に出てよかったと思います。
池田湖のイッシー君、いましたよ。可愛い顔をしていました。(笑)
次は、仙台オフ会で東北地方を巡る予定です。
私も、papaさんにお会いできるのを、不安半分ながら
楽しみにしています。(笑)
息子と4泊5日の旅行をする親は、そう多くないと思います
ので、いい経験だったのでしょうね。
今回は、お金を奮発して高級旅館などに泊まる
計画ではなく、なるべくリーズナブルな料金で
旅行計画を立てる事にしましたが、予想に反して、
食事は大満足できるものでした。
調理師の次男も感心していました。
九州の高速は、北海道のような片側一車線の制限速度
70km/hの道路は余りありませんでした。
阿蘇のやまなみワイウエーは、天気がよければ
爽快なドライブが体験できそうですよ。