高隈山山開きに参加後、気が抜けたのが、風邪。連休中は熱もあり、鼻も通らず。。。とにかく安静にしていましたが、ヒマ。ヒマ解消に始めたのが、久しぶりのプラモデル作り。
ほぼ完成した、駆逐艦「雪風」 あとタッチアップして完成とします。
このキットは、もともと白いキットで、船体から塗らなければなりませんが、それなりに塗装することでより現物に近くなります。船体色は、佐世保と呉の海軍工廠(海軍の造船所)で色が違い、佐世保は暗いグレイで呉は明るいグレイ。「雪風」は、佐世保工廠で建造されているので、建造当初は暗いグレイだったでしょう。でも呉を母港としていたために、呉で補修を行うたびに呉の明るいグレイになっていただろうと想像して、呉の色にしています。また、単装機銃の配置は、昭和19年8月に呉で調査された資料を参考にしていますが、配置できない場所もあり。
「雪風」は、太平洋戦争の主要な海戦に参加したにもかかわらず、大きな損傷を受けず、戦後も中華民国海軍(台湾)で活躍しています。この幸運さは、あやかりたいですね。
船としては、艦尾の端が上甲板よりも水線面の面積が大きい。下に向かって広がっていっている。プラモデルでは再現されていないが。。。これにより最高速力時でも巡航速力時でもいずれにおいても抵抗が減るという(牧野茂、本型駆逐艦の設計者:「艦船ノート」参照。戦後、海上自衛隊「はるかぜ」型「あきづき」型(初代)等も設計している。)
海上自衛隊の最新型「あきづき」型(二代)の艦尾は、スターンフラップという、水線下に羽根がついているが、同様の効果なのか?? スターンフラップがある船とない船の船尾の波の様子を比較した写真を見たことがありますが、造波抵抗が少なくなるのはあきらか。「雪風」等の陽炎型駆逐艦での艦尾形状による効果もデータで見てみたいものですが。あるのかな??
造船の学生から、建築を仕事にして10数年ですが、未だに船に対する好奇心は消えない私でした。