Canon New F-1
1981年に登場したNew F-1。当時は、報道ではNikon F3(報道用モデルのF3Pが主だったか?)がほとんどだったというが、スポーツカメラマンにはこのNew F-1が人気だったそうだ。1981年といえば、自分はまだ6歳なのだが、このカメラは1990年代まで作られていたので、カメラ屋でカタログを見たことがあった。自分が使い始めたのはすでに製造が終わっている2000年代から。昔から持っていたCanon FDレンズが使用できるボディが欲しかった。今まで(今も)使っていたNikon Nikkor、PENTAX TAKUMAR、OLYMPUS ZUIKO、Canon FDのうち、最後はどれを選ぶかと言われればCanon FDレンズを選ぶ。
このカメラの特徴と言えばゴツさだろう。艶消し黒の金属の塊のような重たくて頑丈なボディとほとんど巻き上げの感触がないNikon F3とは対照的な重たいゴリゴリ感。でもそれが信頼感を与えてくれる。機械制御と電子制御のハイブリッドシャッターだが、電池が切れた場合はほんの緊急的な使用しかできないが、全速両方で制御できる完全なハイブリッドシャッターを実現できたのは2000年代のNikon FM3Aからなので、当時としては機械式と電子式の両方を持つシャッターは優れものだったのだろう。実は山で電池が切れて機械シャッターを使ったことがある。Nikon F3では機械式シャッターはあくまで緊急用シャッターとなっている。