ショージ君の青春記,という本を読むと,なんとなく気づきを与えてくれる,という効果があって,40年近く大切にしている,という具合.
3日に一冊ずつ文学や哲学を読みあさっても答えが見つからなかった夏に,偶然,この本に出会って,突然,気づきを与えくれた,という体験以来,ほとんど直接読むことはないのだけど,その時の衝撃だけは忘れることができない,ということ.
余りにおぞましくて,そして余りに哀れな自分,ということがどうしようもなく嫌になって,何かを求めながら,どこか救いの気づきが欲しいときに,この本のことを考えると,妙に抜け出せる気分になる,要はそんなこと.
そう言えば,最近,気づいたのだけど,50歳ちょっとを過ぎた頃から40年前みたいな,何とも言えないココロの迷いが出現する,ということみたいで,いいトシして,ということに気づきながらも,おぞましさと哀れさを自分に感じて・・・.
だけど,40年前と同じように軽く考えて対処するのでなく,より探求を深めて,思慮の力量を上げて取り掛からないと,ホンモノの解決に至らない気がして・・・.要は,若い頃に真摯に深く哲学の域で自己の思慮を形成していたら,明らかに今とは違うレベルで・・・.
同じことの繰り返しでは,余りに愚か,というアタリマエのことで,虚しいシニアにならない努力って必要で・・・.
頑張りましょう.