敦煌滞在二日間で主な観光地の見物は終わった
Lさんは折角なら万里長城の最西端嘉峪关jiayuguan(かよくかん)を見物したらどうかと勧めてくれたけれど
二日間の観光で大満足し・・余分な出費も避けたかったので断った(戻ってからやはり行けばよかったと思った)
夫の計画では敦煌に到着した日に市内観光をする予定だったのだけれど
Lさんの勧めで早めに主な観光を済ませてしまったのだった
着いて驚いたのだが、敦煌は新しく作られた街で昔の雰囲気は何も残っていない
誰に尋ねても市内で敦煌資料館以外は観光する所はなさそうなので
のんびり市内を回ってみることにする
先ずは夫が地図上で見つけた敦煌楽園を目指す
夫はすぐにタクシーを利用したがるのだけれど、私は時間があればバスに乗りたい
バスでは地元の人の様子が分かり、面白い出会いもある
今日は時間があるので絶対にバスでゆっくり市内を観光することにしよう
と・・・思ったのだけれど、早朝の為かバスの姿もなくバス停も見つからない
付近に大きな長距離バスセンターはあった
丁度ホテルの裏手にあたる所に市場がある・・・並んでいる物は大半が果物(ラグビーボール大の西瓜もある)
今が盛りの葡萄、色んな種類があって珍しい・・・羊さんは売られて行くのを待っているのか、乳搾りの為に待機しているのか
やっと通りかかったタクシーを止めて、夫が地図上で見つけた“敦煌楽園”を目指す
敦煌のタクシーはとても安く、初乗り5元で公園に到着する
中国を旅行すると、大抵の都市には大きな公園があって、市民の憩いの場となっている
此処も例外ではなく・・・沢山のグループが色んな活動をしている(サムネイルにしてあります。拡大してご覧ください)
太極拳、剣、社交ダンス、リズムダンス、中国伝統の踊り、バトミントンのラケットにボールを乗せた物を持って踊っている人たち
二胡などの楽器を演奏しているグループもいる
活動をしている人たちは殆どが中年で中には高年の方も頑張っていたけれど・・・ご老人はベンチに座ってのんびり過ごす
どんなお話をしているのかとても興味があったけれど・・・傍に坐る場所が無い
日本ではこんな情景を目にすることは無いので・・・何だか嬉しくなってしまうのだ
素敵な雰囲気の女性が可愛いワンちゃんとお散歩中・・・ニーハオ!
公園の隅に「励志碑林」なる物が立っている
詳しいことは分からないが、「願わくばこの思いが日中両国国民の心に輝き続けんことを・・・」祈っている
次の目的は砂州故城・・・ちょうど来たタクシーに行き先を告げると「そんな所に行っても何もないよ!」と、のたまう
タクシーの運転手なら歴史的価値のあるものはちゃんと心得ておいて欲しい物である
私がPCで拾った情報では(何年前の物だか分からないが)囲いなどはなく自由に見物できたようで、
この土の塊の上に上ってみたそうだ(何が見えたのか・・・?)
砂州故城は漢代に敦煌郡政府があった所で、当時敦煌は砂州と呼ばれていたので、砂州故城ともよばれる
当時は南北1132m、東西718mの城壁に囲間れていたとされているが、長い年月で朽ち果ててしまい現在
残っているのはこのような物だけなってしまった
やっと保存が始まったようだがもっと敦煌市民の意識も変って、貴重な資料を大事にしてほしいと願っている
今日の観光の予定は後敦煌資料館を残すのみとなった・・時間はたっぷりあるので市内を暫くぶらついてみることにする
私は地図を手にした夫に付いて歩くだけなので、どこをどう歩いているのか全くわからない気楽な身
20分ほどで党河畔に到着
党河はダム式の浅い川でその横に運河を併設してある・・・川の水は澄んで綺麗なのだが、運河の水はとても濁っている
東屋で小休止の後・・橋を渡り河畔に設えられた遊歩道を散歩しながら・・次の天潤花園を目指す
この遊歩道、色んなアイデアが盛り沢山で・・とても楽しく歩いた
河の上にも沢山のアイディア作品があり・・市民が楽しんでいる
遊歩道から一般道に上がると色んな町の風景がある・・・仕事を放り出して遊んでいる人が居たりする
やはり、街には可愛い小さなバスが走っていた・・しかし、バス停は見つからず
途中に露天市場もある
そこで珍しい物を見つける・・・私の好物の向日葵の種、こういう状態で売られているのは初めて見る
天潤花園へ到着!と思ったのだが・・夫は地図の名前を観て“はなぞの”だと勘違いしたのだった
何と団地の名前だったのだ
中国ではよくこの種の名前が使われていて・・・青島にもあるのだが、気づかなかったのか
気を取り直して午後の観光の為にホテルに戻って休憩をすることにする
途中に全く水の無い水路がある・・新しく作られたものだろうか さっきの運河の流れとは大きな違いだ
此処を渡ればすぐにホテルである