もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

NODA・MAP「エッグ」見てきました

2012-10-26 16:37:44 | お芝居
NODA・MAP(野田地図)第17回公演「エッグ」 東京芸術劇場プレイハウス 2012.10.24 14:00~

野田さんの作品は、なかなかわかりづらいものが多くて、今回も・・・と思っていたら
すでに見に行ったお友達が「今回のはわかりやすかったよ」
そうなんだ~。春に見た「BEE」もわかりやすかったしな~と思いながらリニューアルした芸術劇場へ。

芸術劇場で、まず、あの「g@me」で使った長いエスカレータがなくなってたことにびっくり!!なんかショックだなあ~

プレイハウスは、きれいでしたね。コクーンと世田谷パブリックを足して2で割った感じ??

妻夫木くんや深津絵里ちゃん、仲村トオルさんが出演とあって、満席でした。立ち見も出てました。

公演は、28日まで。もうあと少しですね。
一応、ネタバレを考えて、スペースあけます。もう終わりですけどね。










私の観劇前の行動が失敗でしたね。
ロケ地めぐりのランチで、おなかいっぱい食べてしまったため。。。睡魔と格闘することに。

前半は軽めで面白かったから、けっこう楽しんでみてたんだけど、後半くらいから、少し話が難解になったところで、睡魔との戦いになりました。
元気であれば、難解になったところで、理解しようと頭が働くんですけど、眠いためなかなか頭が働かなくなって・・・うーんつらかった。

2時間ちょっとの芝居のうち、1時間すぎたくらいから、30分間くらいが、睡魔との戦いだったから・・・もしかしたら一番のキモのとこを逃してるかも(汗)

とはいうものの「南へ」ほど難解でもなかった。
「南へ」は火山測候所に天皇陛下が見学にくるという話なんだけど、裏テーマが天皇制だったり、情報とメディアの問題だったり、朝鮮半島の問題だったり。。。いろいろ複雑に絡み合ってるから、ついていけなくなりました。難しかった。

今回の「エッグ」はエッグという架空のスポーツ競技の話から、旧日本軍の731部隊の人体実験の話に・・・となり、裏テーマとしては、記録(情報)操作や情報のあり方ということなのかな~



「エッグ」という競技で現代(次の東京へ招致しようとしてる)オリンピック出場の話かと思いきや、
1964年の東京オリンピックの話、いや、戦中の幻の東京オリンピックの話となり。。。
そのときにその「エッグ」という競技でオリンピック出場をめざしていたという設定らしい。

「エッグ」という競技がいったいどんなものなのか。。。全然ピンと来なかったですけどね(笑い)
どうも、卵の殻を割らずに白身と黄身を取り出すという設定みたいだけど、そんな熱狂するほどの競技なんですかね~頭の中でまったくイメージできなかった。
っていうか。。。この「エッグ」という競技は記録に残してはいけないということで、どんな競技かの説明はちゃんとは出てこないんですね。
これが、、、あとで、731部隊の話につながるわけです。

あ!!で、「エッグ」の記録を残そうとしたのが、これも架空ですけどね、寺山修司さんの幻の戯曲「エッグ」ということになって、
オープニングの野田秀子さんが修学旅行の中学生に劇場を案内することとつながってくる・・・(たぶん)

戦中の東京オリンピックの話だとわかったとこで、その「エッグ」の技術が細菌兵器へと応用されていき、満州の731部隊の人体実験へとつながっていく。
卵の殻をわらずに穴をあけて・・・というのがその技術なんでしょう。

日本の敗戦が決まり、人体実験などの責任は全部妻夫木くん演じるアベに押し付けられ、他の人はみんな満州から逃げていく。
日本が負けると先に情報を得た人たちほど、先に逃げていく。記録もみんな消去して。


華麗でさわやかなスポーツの祭典の陰で、その技術を国家が陰謀に応用する(暗部)。そして情報を隠したり操作したり。。。権力者だけが生き延び、情報を知らない無垢な青年は利用され責任を押し付けられる。
その記録すらも消去され、我々はみんな忘れてしまう・・・

そういったことを野田さんは言いたかったのかな~と思いました。
もっと深いことかもしれないですね。私の頭だとそういう感じに理解しましたが・・・

とはいうものの、エッグの技術がどう細菌兵器に応用され。。。のあたりは、ちょっとあやふやな状態だったけど(汗)
でも、日本が負けると知っていて、アベにすべてを押し付けて逃げるあたり。。。とか、今の時代だって同じようなことやってるじゃないか~って思ってしまうんですけどね。そんなことを考えさせられました。

キャストの感想を。

妻夫木くんが主演だったんでしょうが。。。私の中では今一つ存在感が薄かったかな~
深津絵里ちゃんは、芝居になると、かわいい声になるよね。歌はお上手でした。椎名林檎さんの楽曲を歌いこなしてましたね。

印象大だったのは、仲村トオルさんは、あの鍛えられた体につきます。胸筋半端ないです。しかし、「エッグ」という競技にあの筋肉は必要なんだろうか(笑い)

大倉さん、いいわ~このキャストの中でめっちゃ好きかも。仲村トオルさんとの筋肉の違いがめっちゃ笑えました。

あと、藤井隆さんがよかったな~ちょっとオカマっぽい役だけど、ぴったりですよね。


ロッカーを上手く使った空間のあるお芝居と、カーテンを使って時間(時代?)を変えるお芝居がとてもいいなと思いました。

で。。。やっぱり野田さんの作品は難しいな~
教訓というか反省というか、野田さんの芝居の前に、おなかいっぱい食べるのはNGですね。
コメント
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