もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「マシーン日記」見てきました

2021-02-27 02:17:45 | お芝居

「マシーン日記」 シアターコクーン 2021.02.11 18:30~

松尾さんの「マシーン日記」は有名なので、タイトルは知ってましたが、
芝居は観たことがなくて。。。
昨年にWOWOWでも鈴木杏ちゃんとか出てたバージョンをやってましたが、
それもまだHDDの中。
この芝居を見に行く前に見ようかな~とも思ったんだけど、いや、まっさらで行こうと
先入観なしで見に行きました。

舞台は、囲み舞台になっていて、その舞台も回転するという。
四方八方からみられるから、キャストは大変だろうな~と。

まっさらで行ってよかったのか悪かったのか。。。
ものすごくヘビーな舞台だったので、先入観があった方がよかったかも。
でも、このヘビーさをしっかり受け止められたのは、先入観がなかったからかも。。。

すごい舞台でした。ヒリヒリするというか、見てて胃がキリキリするような舞台でした。

話のあらすじは
「小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)とともに自らの工場で働いていた。
工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電機修理工。
ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。
一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。
そんな中、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山菜津子)がやって来る。
数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、
「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。」
(公式ページより)


弟ミチオにレイプされた女性サチコを妻にして、その弟を小屋に監禁してる兄アキトシって・・・・
これだけでも、もう異常な家族なのに、そこに妻の中学時代の担任の教師ケイコがパートとしてやってきて、
弟と関係を持ち、弟の「マシーンになる」と服従する。
ケイコはサチコと同様いじめられてた男子と結婚しているのにもかかわず・・
あれこれ、いびつで狂気の状態。サチコはアキトシにDVを受けているし・・・

ケイコはミチオの子を妊娠。産むつもりらしい。
狂気の4人の結末は。。。
アキトシはサチコがやらせてくれないので、ライオンの着ぐるみをきて襲おうとするが、
サチコに頭を殴られる。
そのあと、アキトシが小屋にガソリンをまいて火をつけ。。。
右足が鎖につながれていて逃げられないミチオを助けるため、サチコはミチオの右足を切断する・・・
ロボットのようなかっこをしたケイコとで、写真を撮ろうとする。。。と、
サチコが突然、ライオンとかかしとブリキでオズの魔法使いだ~

そして、ケイコはアキトシをワニの池に投げ飛ばし、サチコの首を絞め、
そして町中に火をつける・・・


どう感想を言っていいかわからないけど、全員狂気をはらんだ登場人物。
そして、歪んだ関係。なんなんでしょうね。
みんな寂しいんだろう(簡単に一言では言い表せないけど)
暴力あり、エロありのすごい芝居だったけど、目が離せない、見入ってしまうという芝居だった。
舞台が真ん中で回り舞台にもなるという、仕掛けがとてもこの芝居にあってる。。。

最後のオズの魔法使いには、ぞわーっとした。
確かにそうだけど、この状況で。。。サチコが嬉しそうに歌うって、、、やっぱり狂ってる。

キャストの4人は、ホントにすごかった。皆さん体当たりの演技で。。。圧倒されちゃいました。
ホントにすごかった・・・(ボキャブラリーが少ないので、これしか出てこない・・・)

キャストの感想

ミチオの横山くん
横山くんの芝居は初めて観ました。が、この役、よく引き受けたな~って
彼はずっと小屋にいるわけでほとんど出ずっぱり・・・体力いりますよね。すばらしい。
ミチオはそこまで感情をあらわにしないんだけど(ほかの3人に比べて)
クールというより、世の中をちょっと斜に構えてみてるというか、退廃的というか
そういう感じがよく出てたし、金髪なのがまたよかった。。。


アキトシの大倉孝二さん
こういうわけのわからない役は抜群。演じてて楽しそうだった。
大倉さんのセリフのテンポで、狂気な役を演じると、余計怖く見えるし。。。
さすがでした。


サチコの森川葵ちゃん
彼女こそ、よくこの役引き受けたなぁ
表情がくるくる変わって、とてもチャーミングだった。。。
なのに、あんなことやこんなこと。。。すごいな~
次にどんな舞台でどんな表情を見せてくれるのだろうと、、、楽しみ。


そして
ケイコ役の秋山菜津子さん
もう、かっこいい~髪の毛を刈り上げて、この前見た舞台と別人のようだった。
めっちゃ男前なんですけど。。。
マシーンが好きだってことからして男前。
このお芝居は、秋山菜津子劇場といってもいいというくらい、すばらしかった。
エネルギーがほとばしってました。


今のこの時代に、こういう閉塞感を打破しようともがいてる芝居。。。
すごくヘビーでヒリヒリしたけど、エネルギーをもらえてよかったです。

コメント
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