今回は毎日の様に雨に降られた。東北に限らず途中キャンプ場であったライダーは2週間ほど北海道を廻ってきたばかりだったがやはり天候には悩まされ、晴れの日が少なかったとぼやいていた。
今は便利になり、1時間毎の天気や雨雲の動きを見ることが出来るが、バイクだと一日で数百キロ位移動するから出発地点と到着地点だけ見ていても途中で雨に遭遇する可能性はあるが、それも通過時刻やルートによっても変わってくる。
先ずは向かう方向の空を見て、雲の色や厚さ、風の有無、風の向き、湿度等を読む。勿論ライダー同志の情報交換が出来ればそれに越した事は無い。
降り出しはしないが雨っぽくなってきたら、対向車線のライダーが合羽を着ているかどうか、或いは対向車のフロントウィンドウや車体が濡れているか、間欠ワイパーを動かしているか、路面の濡れ具合(タイヤ跡)等を観察、また小雨や霧雨の様に降っているかどうか路面を見ても分かり難い時は路肩の土や歩道のコンクリートの濡れ具合を見る。
橋を渡る時は川の水量や色を見る。水が多かったり濁流であれば山の方で雨が降った/降っている証になるからこれから山の方へ向かう時は気をつける。
トンネルを抜けると一変して土砂降りなんていうのもままある。そういう時は大抵合羽を着るのが間に合わないから諦めるしかない。経験則だが慌てて合羽を着て山を下って行くと不思議だがかなりの確率で雨が止んでいる。
ただトンネルでも対向車の状態や路面の濡れ方から合羽は間に合わずとも、先の天気を予測するこは可能で、雨ならその心構えだけは出来る。
とってもバカっぽい話だが、トンネル抜けて雨が降っているので慌てて前下がりの路肩にバイクを止めて合羽引っ張り出して着ている間にバイクのサイドスタンドが外れてコカしたっていうのは何回か見聞きしている。
何度も書いているが、真夏の雨はミストシャワーの様で気持ちが良い、ウェアも速乾性のTシャツに化繊のメッシュジャケット、化繊のライディングパンツであれば濡れてもすぐ乾く。立ち上がってオマタに風を受ければ更に早く乾く。ブーツも靴下も走ってさえいれば走行風で案外早く乾く。
ただ、財布やカメラ、スマホ、テッシュ等は雨に当っても浸水しない様に予め防水対策をとっておかないとアッと言う間にビショビショになる。禁煙する前は煙草を随分と駄目にしたものだった。因みにこんな完全防水バッグも持ってはいる、使ってないけど。
一眼レフの防水対策については以前記事にしたものを参照願いたい。
そうそう、合羽は極力着ない主義で出番は少ないがRSタイチの物を使っている。それにスパッツを組み合わせている。雨が上がった後でも水たまりが残っていると下からの水はねでパンツやブーツが濡れるからスパッツは有効。また裾サバキが綺麗になりバタつかない。
ブーツカバーは昔は使っていたが、どうしても足を着いた時に滑りやすいのとシフトに違和感があるので随分前に止めてしまった。
グローブは一年を通してデイトナのゴート革グローブ、雨の日もこれ。DLのナックルカバーはかなり雨を防いでくれる。とは言え、長時間では濡れてしまうがネオプレーンのグローブは使い心地が良くないので持ってはいるが使わない。
ゴアテックスの防水ジャケット/パンツという選択肢もあるが、先ずは高価な事、当たり前だが夏用メッシュは無いから夏は相対的に暑い事、経年劣化で防水性が落ちること、コケて破れたら終わる事、濡れてびしょびしょのままでは入店は躊躇われる、ジャケットは簡単に脱げるがパンツは面倒等を考えておく必要はある。
何処の合羽でも好き好きだが風を受けて孕んだり、バタついたりすると走っていて疲れるからバイク専用設計の物が無難。またヘルメットから落ちて首回りからの雨の侵入を防ぐようになっているのもチェックポイント。
キャンプ関連の対応だと・・・
先ずはサイト選び、水捌けは地形と地面の状態、粘土状や固く締まった土などは水たまりになり易い、また良く見ると水の流れた跡もわかるからそれにも注意、後は落雷等も考慮。
翌朝にテントを乾かしたいなら日当り、入射角等も考えた方が良い。東側に高い山や森があると朝日が差すのが遅くなる。
基本木の下には張らない、どうしてもなら虫が付き易い木、類似だが樹脂が多い木、実の付いている木等は雨で虫や樹脂、実が落ちてフライに付く事があるし、葉っぱの大きい木は雨水が溜まると大きな水滴になってテントに落ちて来るので音が大きいのでそれらの下は避ける、逆に葉が細かい木は雨の音が静かになる。
雨の降り出す前、高温高湿だと蚊やブヨの活動が活発になるから藪や池の傍は避ける。
今回2日目のキャンプ場でテントの出口が池状態と書いた。実際池状態だったが実は使用したLuxeのテントは前後に出入口があり、後方の出入口の方は砂地で池が浅かった。前後に出口があるとそういう使い方も出来る。
場所が決まり、雨が落ちて来そうなら必要最小限の荷物を降ろして設営開始。店を広げてしまうと雨が降って来た時に全部濡れてしまう。グランドシートの上(テントのフートプリントとは別に用意)に荷物を広げるなら半分の所迄にして、雨が落ちてきたら残り半分を上からかぶせて覆ってしまう。
設営自体ではフートプリントがはみ出さない様にして、インナーとフライが接触していないか、ポールはチャンと嵌まっているかなどをチェック。このテントだと今回はペグダウンは3カ所(フルにガイライン用まで全部打つと9カ所)で済ませて雨の中での設営、撤収時間を省いた。
テントの設営が終わったら濡らしたくないシュラフやウェア類はとっととテントの中に放り込んでしまう。炊事道具なんか元々濡れる前提だから後で良い。
バイクをテントに横づけするなら雨で地面が緩んでサイドスタンドがめり込んでバイクが転倒したときにテントが潰されない位置に止める。雨や朝露で地面が濡れると滑りやすく、朝は身体の動きも悪いのでバイクを出しやすい位置に止めた方が良い。
電装品等が濡れるのを防ぐ事。ヘルメットやグローブ、ブーツも濡れない様にする。パニアをトップケースの位置に移動してその中にヘルメットとグローブ、サングラス等を纏めて収納、理由はこの位置の方が雨の侵入が少ないから。ただクラウザーはそれが出来るけど他のパニアは知らん。荷物が増えるのを気にしないならハーフサイズのバイクカバー等を持参するのも悪くは無い。
雨以外に動物(含む人)にグローブやブーツを盗られた話は良く聞く。ブーツはビニール袋に入れてテント内に収納、虫の侵入防止にもなる。
朝起きたらバイクを一回りウェスで拭いておく。露や雨で濡れている方が汚れが落ちやすいけど強く拭くと泥や砂で傷が付くので程々に。シートとタンクは拭いておかないと跨った時にパンツが濡れる事になる。
小型軽量の折り畳み傘があると一寸トイレや炊事場等に行くのに便利。ポンチョも良いけどそれだけの為に持っていくのは嵩張る。後は帽子やタオル、頭さえ濡らさなければ夏場なら案外風邪は引かない(私の場合、シャワーキャップはパーフェクトだけど変なおじさんになるからやらない)。
タープはメリットデメリットあると思う、雨の時は簡易料理をテントの前室で作り、食べたら早目に寝てしまう事が多いので持っていかない事が多い。テントの入り口に短いポールを建てて簡易タープにしている。
拙ブログでは耳タコではあるが、濡れたフライとフートプリントは洗濯ネットに収納し外付けしてパッキングすることにより、撤収時間を短縮、走行中に乾燥(ある程度)も可能なのでお勧めする。今回の東北ツーでもそのようにした。
私の場合、雨の装備は確定しちゃってます。
以前はラフロのサイドジッパー式のレインパンツを使っていて、ブーツ履いたままの着用が出来てました。
今使ってるのはスリーレイヤーでバロン純正(笑)裾が広くなるので緊急の時はブーツ履いたまま履いてます。
温泉、私が行った前回の北海道ツーリング。温泉浸かったのは一回のみ(むつの川内温泉)しかも熱くて膝下チョっと浸けただけ(笑)帰りのフェリーでもお湯に浸からすシャワーのみでした。
昔は入れたんだけどなぁ(笑)
今日は荒れ模様ですね~
合羽は上は何とでもなりますがパンツの脱着が面倒ですね、ブーツ脱いだ入り履いたりするとそれだけで息切れしちゃいます(意味違うかw)
温泉、汗かくとヘルメットで髪がベタベタするのが嫌です。シャワー、気が向けば露天風呂です、内湯は殆ど浸かりません。特に夏は風呂上りが暑いですね~