いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

ホンダ ベンリイ50 (AA03) かんたんに駆動系修理。

2024年04月06日 | 日記
前回の続き、部品がそろったので駆動系を組んでゆきます。
まあ、他の方が詳しく分解・組立をブログにされているみたいなので、さらっと(笑)

私の場合は修理箇所のパーツリストをコピー、参考にしながら分解・組立しています。
意外に、この部品は分解の時になかったぞとか、似たようなパーツを組違いとかありますので~。

今回、ドリブンフェイスの摺動部及びベアリング給油に使ったのはこれ。



ニチモリのラバー兼用ブレーキグリースですね。
二硫化モリブデン配合でゴム部品にも使用でき、主にブレーキメンテナンスに使用するグリスです。

フェイスは軸にボールベアリング、ニードルベアリングが組み込まれ、片方が摺動します。
ここにグリスを充填、円滑に動くように組み上げます。



このグリスは黒っぽいので、塗布すると汚れの様に見えますね(笑)



スプリング受けのカラー内、軸部にも十分に塗布。



ここには油脂が漏れ出さないように細いオイルシールとOリングがありますので、必ず新品に交換します。
でないと、フェースに油脂が付着、駆動ベルトが滑って痛めるか、最悪走行不能になりますので。

これにクラッチウエイトASSYを組み込み、忘れずにフェース部分をブレーキクリーナーで脱脂します。



クラッチウエイトを固定する39mmスペシャルナットですが、メーカーではトルク値54N・mの指定があります。
スプリングのテンションが掛かっている部分なので、かなり締めずらいナット。

ちなみに、私はバイクや車の整備でほとんどトルクレンチは使いません。
エンジンの組み上げなどでは精度を出すために使いますが、それでも複数のボルト・ナットを使って固定する箇所のみ。

というのは、中古車は大抵、ネジが新車時より傷んでいる場合が多く、指定トルクではトルク不足か過大になってしまっている場合が必ずあります。
経験上、業者さんなどでインパクトを使って修理した車体は締めすぎていてネジが傷んでいる事が多いです。

私は昭和の人なので長年の経験と感覚でやってしまっているんですが、修理対象によりけりなので言葉にするのは難しいですね。
ネジって単純な見た目と違い、原理など奥が深いので、特に可動部に使用するネジの状態と締結する構造部品の作動方向など気を使います。

で、脱線してないでとっとと組み上げ。
ドライブフェイス、ドリブンフェイスを駆動ベルトと共にセット、ホルダーを使いセンターナットで固定します。
ドライブは59N・m、ドリブンは49N・mのトルク指定です。





ここで一旦エンジン始動、ちゃんと変速動作するか確認してOK。
サイドカバーにはガスケットとノックピン2ヶを忘れずに、サクサク組んで終了。



ここで忘れずにギアオイルも点検、ドレンボルトは赤矢印、給油口は青矢印のボルト。
給油量はケースに刻印されていますが、0.12Lです。



このギアオイル、スクーターだと交換されていない場合が多く、開けてみるとカラッカラか真っ黒けの場合が多いですね(笑)
あ、最後に4ストのエンジンオイルはいつもこれを使っています。



エーゼットのバイク用10W-40、MEB-012・100%化学合成油(VHVi・グループ3)、4L缶ですね。
粘度保持性が良く、特に小排気量・高回転型のエンジンでは鉱物油よりオイル消費が少ない上に汚れても調子よく回ってます(笑)

では、また。
コメント
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