

広い会場で粒揃いのキャストを愉しめるため、かーなーりー気に入っているアイドルの対バンライブ。
数えてみたら、6回は確実に見に行っている。
今回はチケットを取っておきながら忘れて出かけてしまい、当日券で入場。
このトシになって初めての経験だ(笑)。
でも損をしたとは感じさせない中身であった。
エルフロートの途中から入場。キャストのせいなのか、早い時間からすでに人が多かった。
*葉月
数か月前のこのライブで見て以来。アニメと無関係でもアニソン寄りのロック、
とでも言うタイプの曲調。ビブラートが印象的。全2曲。
来年2月に大阪BIG CATでワンマンとのこと。
*フラップガールズスクール
全4曲。
ステージで見るのは久々。明るく健康的なイメージと、ラウドで激しいサウンドを併せ持つ。
現代アイドルグループ像を凝縮したような雰囲気。
MCでカクテルパーティー効果をネタにするためとはいえ、自分らの来年1月のワンマンの告知を
仲間が妨害したらダメだろうw
*生ハムと焼うどん
持ち時間内でやったのは1曲のみながら、曲に持っていくためのコントがプロセスとして
よく活きていた。ヲタ客をいじり、ステージに上げて世界の一部として使う荒業(笑)。
もっと閉じたネタを連発したほうがさらに濃い笑いを得られるのかも知れないが、
そちらに走らず、ある程度の普遍性を残したままなのは好感が持てる。
今日の出演者中では持ち時間が短いサイドだが、ネタで埋めようとすれば長く感じられるわけで
(ぼーっと過ごす1分はあっという間でも、息を止めての1分は長い)、
時間をうまく使いこなしていると思った。
ベーシックな技だけでも面白いプロレスはできるのだ、というような味わい。
*Luce Twinkle Wink☆
キラーチューン「刹那ハレーション」をトップに持ってきた戦闘モード。
全4曲。
メンバーから、常にエネルギーがバチバチと放たれている感じが見える。
AJアイドルでは、愛乙女★DOLLとルーチェは特に対バンライブで輝くタイプだと思っている。
ゆきのしかこと宇佐美幸乃さんのボーカルが実にストロングになっていて驚く。
*ベイビーレイズJAPAN
おそらく今回の目玉キャスト。12/28にワンマンがあるがゆえの出演だと思われる。
しばらく見ないうちに堂々たる風格をまとっていた。
最初は帽子をかぶっていた高見さんが、激しい動きの邪魔になるため帽子を脱ぎ、
クルッとステージ袖に投じたシーンが絵になっていた。
りお㌧だけソロパートが短い気がした(他のメンバーは少なくとも短歌くらいだとすると、
彼女だけ俳句な長さ)w
全5曲。
「SOK」や「虎虎タイガー!!」「ベイビーレイズ」など序盤~中盤までの3曲は
自分にもなじみがあるもので、つまり今回は対バンライブを強く意識したセットリスト
だったのだろう。
メインボーカル林さんの歌は、実にのびやかで貫禄があった。
「朗々と歌い上げる」という形容がふさわしい。
ミュージカルをベースとしているそうで、それはスケール感にプラスに作用していた。
*アップアップガールズ(仮)
色分けされていないモノトーンの衣装で統一。
見た目の記号感は薄れた代わりに、群としてのパワーはうまく表現されていたと思う。
発狂沸きチューン「アッパーレー」で始まっての全4曲。
来年4月、1年半ぶりにシングルをリリース、目標は「オリコン3位以内」とのこと。
他に6~7月にZeppツアー決定など。脳をウニにして見るにとてもふさわしいステージだった。
*妄想キャリブレーション
このイベントのレギュラーと言ってもいい彼女たち。
日曜に見た代官山でもそうだったが、この時期のステージはすべて元日のワンマンにつながり、
その血肉になる感じなのだろう。ワンマンのグレードを上げるために、出演した
こういうイベントでのステージのグレードも上がるのだから好循環だ。
胡桃沢まひるさんの腹筋のラインは見事だが、双葉苗さんのそれもご立派であった。
全4曲。
悲しみキャリブレーション
初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。
忘れられないクロニクル
おもてなでしこ伝承中
*GEM
今回のもうひとつの目玉だと思われるが、妄キャリの物販への引力に抗えず
いったんロビーへ出てしまったので未見。
*STARMARIE
フロアへ復帰したら彼女たちの出番。3曲聞くことができた。
今回も、これまでのパターンをマイナーチェンジさせる試みがあった。
ふだんよりダーク風味を抑え、明るい成分を強めにしていたように思う。
彼女たちのボーカルは、それだけ突出して強調されるというよりは、
「世界を構築するための、あくまでも一要素」といった位置づけをされているイメージ。
この日のステージは、セットリストの雰囲気もあるが
「前向きで力強い」部分を主に前に出していたのではないだろうか。
木下さん歌うまい。
*放課後プリンセス
1人お休みで7人によるステージ。
ノーSEで「消えて、白雪姫」から始まる全4曲。
以下、
宇宙一のクリスマス
ガチOnly you
ジュリエット ~君を好きな100の理由~
ガチOnly youというフレーズからは、なぜか杉山清貴感をおぼえた(笑)。
このクラスはとにかく安定感・安心感があるのが良い。
この時点でずいぶん夜も更けてきており、放プリが終わった時点で帰路につく人多し。
ただ、平日夜なので仕方ないと思う。
*SpininGReen
まったく知らなかった2人組(←この日メインで出ていたのはデュオで、正確には3人?4人組?)。
モデル活動・バックダンサー・アイドルちゃんへの振り付け・ダンス指導などで
主に活躍している人たち。
名前の通り緑ベースの衣装をまとい、柔軟な体でくるくるとアクロバティックに動き回る。
ダンスのみの曲があったり、残ったドルヲタにはなじみの薄い世界だったはず。
この「本格音楽女子祭」は、典型的なメンツ「だけ」で固めるのではなく、
一風変わったグループを紹介するという場でもある。
その意味では、見る側として新たな引き出しを作れた。
パフォーマンスのプロっぽさに比べ、MCは初々しかった(笑)。
*CANDY GO!GO!
本日のトリ。
ただでさえ精力的に連日連夜ライブをしているのに、来年1月のメジャーデビューに向け、
一週間に十日のペースでライブにさらに邁進中。
正味な話、今回のライブの実質的なメインがベイビーレイズJAPANからの数グループと
いうことに異議のある人はそういないだろう。
実際に、メインのブロックが終わると帰ってしまう人も毎回多い。
それとは別に、長丁場をうまくまとめるイベントのクローザー・終わりよければすべて良し、
を担う役目が「トリ」には期待される。
気のせいかも知れないが、今回は元からいた客の多さもあり、CANDY GO!GO!目当てに来た以外に
「フロアにずっと残っている人」が割と多かった(ような気がする)。
ボクはこの、ずっと残っている人らに漂う、遅い電車に乗り合わせた人同士が
ふとしたことでちょっとした一体感をおぼえるときに似た感覚が好きだったりする(笑)。
全4曲。
神様のイジ悪
Overdrive
JACK
大切なお知らせ
CANDY GO!GO!には毎回野犬やオオカミの群れのような強さを見るのだが、年長組の
安定したパフォーマンス(今さらだけれど、リードをきちんととれるボーカルが
複数いるのは大きい)だけではなく、今回は研修生組の力の底上げ(比較できるほどたくさん
見ていないので、適切な言い方ではないのだが)が目についた。
伊達に一週間に十日ライブをやってないなと。
この企画が2016年もあるのかどうかわからないけれど、少なくともボクにとっては
有意義な、マンスリーのシリーズだった。