五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

どげんかせんといかん

2007-12-12 06:41:38 | 映画

タクシードライバー Taxi Driver (1976・米)
監督:マーティン・スコセッシ脚本:ポール・シュレイダー
音楽:バーナード・ハーマン出演:ロバート・デ・ニーロ、
シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル

ベトナム戦争帰りのトラヴィス・ビックルは、不眠症の孤独な若者。
ポルノ映画館ぐらいしか行くあてのない日常。生活のためタクシードライバーになる。
大都会N.Y.ギャング、街娼、ポン引き、麻薬密売人、闇銃器売買、悪、不正が横行する。
なんとかこれらを浄化できないものか?ついに、トラヴィスの心の中で何かがはじけ
行動をおこす。『どげんかせんといかん!』といってね(ホントかよ?)。観て確かめろ!

ロバート・デ・ニーロ(トラヴィス)が凄い。封切りで観た時(僕は10代だったけど)
パフォーマンス・演技に圧倒された。歪んだ若者の心に、ピュアな潔癖性・正義感が
同居したために、堰を切ったように行動し最後の銃撃戦へと突き進むのだ。

共感と嫌悪、トラヴィスの心の痛みは多少理解できても、同様な行動はとてもできない。
悩めるアメリカの話だと片付けられない、陰鬱な痛みの残る映画でした。
バーナード・ハーマンのスコアによるアルト・サックス(byトム・スコット)が
ニューヨークの夜にマッチして素晴らしい効果・余韻を残していたっけ。

大都会の中に、きっと1人や2人ぐらいはこんな若者は必ずいる。
特に現在の日本は多そうだな。君のまわりはどうだい?気をつけろ!
それとも・・・『俺なのか、俺に向って言ってるのか? You're talking to me ?』

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (MINAGI)
2007-12-12 14:04:16
大好きな映画のひとつです。
もう何度観なおしたでしょうか。
これを観てデ・ニーロが大好きになりました。
主人公の孤独感、精神を病んでゆくさま、共感もしたけれど、不気味でさえありました。
70年代を代表する名画のひとつですよね。
返信する
運転手! (けん)
2007-12-12 22:12:52
僕もこの映画大好きで「一番好きな映画」としていた時期もありました。
音楽もよかったですねえ。。。
思えばこれって見ていない人に
どんな内容なのかを説明しにくい作品ですね。
それだけユニークで面白いってことなんですが…

それと今気がついたのですが、この映画のせいで
ロバートデニーロ、ジョディーフォスター、
ハーベイカイテルが出ている映画は好意的に見てしまいますw
返信する
MINAGIさんへ (moondreams)
2007-12-13 21:50:30
ロバート・デ・ニーロ:これ以降 肉体変貌型?(役柄によって、太ったり頭髪抜いたり)俳優として役者魂が爆発してました。デニーロのでる映画は、入場料分は保証してくれますよね。僕も好きです。
返信する
けんさんへ (moondreams)
2007-12-13 22:01:05
>思えばこれって見ていない人に
>どんな内容なのかを説明しにくい作品ですね。

そう!いっぱい書きたいことあるけど、だらだら記事を綴って説明しても・・・四の五の言わず観るのが一番ですね。

>音楽もよかったですねえ。。。
ジャクソン・グラウン"Late For The Sky" が少し流れるシーンもイイね!コメントありがとう。
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