憲法施行75年
「しんぶん赤旗」主張 2022年5月3日
日本国憲法が1947年5月3日に施行されてから、75年を迎えました。アジア諸国民と日本国民に甚大な犠牲をもたらした侵略戦争への深い反省の上に憲法は制定されました。前文で「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」と決意し、9条で戦争放棄・戦力不保持を掲げています。ロシアのウクライナ侵略という暴挙によって第2次世界大戦後の国際秩序が大きく揺らぐ中、75年前に日本が世界に向かって発信した平和主義の原点に立ち返り、改憲を許さず憲法を守り生かす取り組みを強めることが一層重要になっています。
憲法学者の記した覚悟
戦後日本を代表する憲法学者の一人、芦部信喜(あしべ・のぶよし)・東京大学名誉教授(1923~99年)が、憲法公布(46年11月3日)直後に執筆した論文「新憲法とわれらの覚悟」が昨年、見つかりました。同氏の出身地・長野県駒ケ根市内の農家の土蔵に保管されていたことを信濃毎日新聞(昨年7月16日付)が「『幻の原稿』発見」と報じ、雑誌『世界』が今年5月号に論文の全文を初めて掲載しました。
「(国民の責務は)この憲法を生かすことを真剣に考えることである。そしてそれは我々の『主体的意識の覚醒』の一語につきる」「誠に平和日本の建設の成否したがって新憲法の成否は、一にかかって国民の資質にある」
芦部氏は東大入学直後に学徒動員され、敗戦後は郷里で過ごし46年秋に復学しました。論文はその頃のもので、新憲法を国民が主体となって生かす努力が欠かせない点を繰り返し強調しています。
意識にあったのは、戦前のドイツです。民主的で先進的とされたワイマール憲法がナチスによって破壊されたことを挙げ、「この歴史の悲劇を対岸の火災視することはできない」と警告しています。これらの記述は、現在の日本への重い問いかけになっています。
憲法12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」と明記しました。憲法施行以来、国民は自由・人権保障だけでなく、憲法の各条文を生かす「不断の努力」を重ねてきました。9条を守り生かす世論と運動は、日本が直接戦闘行為に参加することを許さず、自衛隊は一人の戦死者も出していません。
ロシアのウクライナ侵略に乗じた9条改憲と大軍拡加速の動きは、国民が戦後築いてきた平和の努力に真っ向から逆らう企てです。「軍事力には軍事力」の発想は、歯止めのない軍拡競争への道です。国家間の争いを絶対に戦争にしない―これが9条を持つ国の責任であり、そのために知恵と力を尽くすのが政治の使命です。東アジアに平和をつくるため、9条を力にした積極的・能動的な外交への切り替えが必要です。
崇高な理想達成にむけて
「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。憲法前文の一節は、世界が大きな岐路にある今だからこそ心に刻みたい言葉です。二つの世界大戦の惨禍を経てつくられた国連憲章に基づく平和秩序を回復するために、日本は役割を果たさなくてはなりません。憲法前文のめざす「崇高な理想と目的」達成に向けて力を尽くす時です。
不順な天気が続いています。今日もほぼ雨でしたが、時おり陽が射すこともあり、10℃にも満たない気温でもハウスの中は30℃を超えてしまいます。雲に隠れると瞬く間に10℃台です。
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金平茂紀さんのお話、聞き始めました。
なんと、神戸の集会と京都の集会のダブルブッキングしてられたそうです!
安倍さんの核シェアの話など、とんでもないことだと言っておられます。
日本国憲法の理想に、現実を近づけていかなければと思います。
当たり前ですが、日本国憲法は日本国民しか縛りません!
プーチンとか悪党は人の好い日本人をカモと思っているのですよ。だって、戦力を持たないなんてかっこつけている国は、どうぞ襲ってくださいとお願いしているようなものですよ。
そもそもウクライナ侵攻が起こったのは、米軍が介入しないと米大統領が明言したから起こった悲劇ですよ。クリミヤ併合も成功させましたから。世界に警察官もいないのですから完璧なこの世界は無法地帯です。
国連はかつて大日本帝国の敵だった連合国がその正体ですから、拒否権を持つ安保理理事国にロシアや中共がいるんですよ。こんな野蛮な国をあなた信じているのですか?
いつまでも現実離れした考えでいると、日本国民の人権を護るはずの日本という国が消えてしまいますよ。
そうなると、日本人という理由だけで、道端で殴り殺されたり、臓器を盗まれて売り飛ばされても誰も助けてくれません。お願いですから、まだ日本に自衛力が残っているうちに、正気に戻りましょう!お邪魔しました。
そもそも「憲法」は国民を時の権力から守るものであり国民を縛るものではありません。
今回の「ウクライナ侵攻」米軍は介入していませんが「米国」が介入していないと言い切れるでしょうか?
確かに「国連」の限界も見えてきました。しかしその「限界」を打破しようと努力が始まりました。「暴力」による現状変更は認めない。これが現実であり、現実離れは「武力」には「武力」ではないでしょうか!そうなれば、国家予算の多い国、軍事費の多い国が有利になります。こんなことで国家の優劣が決まってしまうのです。
21世紀の新しい世界秩序構築の時期に来ているのです。崇高な理念をもって立ち向かいましょう。「武力」には「知」をもって。