いよいよ花粉飛ぶ森!
朝から暖かい春の日差しです。
今日はお天気もよく、久しぶりにスケッチブックを持って
出かけました。
大滝上の 「政の茶屋」前から雲隣の森へ向かう坂を
上って行くと、もう汗がにじみ出て来ます。
落葉し静かに冬を過ごしていたケヤキやヤマザクラの大木も、
そろそろ目を覚まし動き始めた気配です。
双眼鏡でモミジの木枝先を見ると、
ほんの小さな幼芽が見え隠れしています。
いよいよ芽吹きの始まりでしょうか・・・
東からの朝陽を受けて、森の小道には明るい木漏れ陽が
差し込み、しばしその自然の美しさには見とれてしまいます。
光の帯が林床を照らすと、その光に呼応するかのように
地表で僅かに緑を残すコケ類やシダ類が生き生きとしている
ようです。
雲隣展望所に着くと、前回ここに来たときは氷柱(ツララ)が
下がっていたのに、今日は全くその気配もなく、
サルの群れもありません。
南の方を展望すると、春の霞の中に大阪の高層ビル群が
墨絵のように薄く浮かび上がり、
手前の「みのお山荘」も霞の中で幻想的な風景です。
スケッチをしようとしたら、下から元気な二人の女性が上がって
きました。
見るからに今流行の山ガールスタイルです。
お洒落な服装に軽快なスタイル、従来の山歩きの女性の
イメージにない新鮮さです。
挨拶を交わし、休憩している姿を何気なく見ると、
先ずお化粧直し・・・
これもちょっとの意外性です。
スケッチをやめて東へ向かうと、近くで音と声がする・・・?
探してみると、二人のボランティア? の方が、
山道の補修をされています・・・
倒木した松の木などで段木を作り、一つ一つ階段を作る作業は
大変です・・・ ありがたく感謝です。
引き返し、展望所近くの雲隣台のベンチに座り、
少し早めのお昼にしつつ、やっとスケッチをし始めました。
降りそそぐ暖かい太陽の下、野鳥が鳴き飛び交う中で
のんびり穏やかな至福のひと時を過ごしました。
ぽかぽかと暖かい陽だまりの中で、つい うとうと~ と
まさに ひねもすのたりのたりかな~
南の山道から「風呂ヶ谷」へ下ります。
途中岩場が崩落し、危険な所もあって慎重に下り、
分岐点から再び「こもれびの森」へ上ります。
杉林の中を上がっていると、急に上空でギー ギーギーと
木と木が擦れ合う鈍い音がする・・・
見上げると強い風が吹いている様子・・・
その時、樹冠が大きく揺れて パ パパ~ と白い粉が大量に
飛び散りました・・・ スギの花粉だ!
更に横のスギからも同じような大量の粉が舞う・・・
いよいよです。
しばらくして案の定 大クシャミの連発!
すぐに目はかゆく潤み、鼻水が・・・
お決まりの三点セットが一気にやってきた。
1ヶ月前から薬も飲み、念のために息苦しい中にもマスクをして
歩いていたのに、全く何の役にも立たたない・・・
明るい木漏れ陽さんさんの「こもれびの森」を歩き、
「こもれび展望所」に着くと、
二人の男女ハイカーが地図を片手に、前方の山を指差しながら
山の名前をアレコレと言い合っていました。
私に聞かれたので・・・長谷山です! と応えると 女性の勝ち!
一人なったのでまたスケッチブックを広げ、
遠望する箕面川ダム湖、箕面トンネルを入れ、
早春の森の風景を描いて見ました。
車の乗り入れ禁止で、歩きやすい才ヶ原林道を北へ・・・
ところがまた花粉症状がひどくなってきたので、
今日はこの辺で諦めです。
途中から雲隣の森を下り、政の茶屋に下ってきました。
ドライブウエイ沿いのネットに、20-30匹のサルが花の実? を
食べていました。
箕面市のエサやり禁止条例が発効して後 少しは減ったものの
一度お菓子類の味を知ったサル達は、
相変わらずモノ欲しそうな顔をしています。
サルたちにも花粉症があるらしく、
毎年私は森の中で何匹かと一緒になって、
お互い涙目で大クシャミの合唱!? やってます・・・
同類相憐れむ心境です。
箕面の森も、いよいよ花粉が飛び交う季節となりました・・・