箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

いよいよ花粉飛ぶ森!

2020-08-25 | *編集・春/3月

いよいよ花粉飛ぶ森!

 朝から暖かい春の日差しです。

今日はお天気もよく、久しぶりにスケッチブックを持って

出かけました。

 

大滝上の 「政の茶屋」前から雲隣の森へ向かう坂を

上って行くと、もう汗がにじみ出て来ます。

落葉し静かに冬を過ごしていたケヤキやヤマザクラの大木も、

そろそろ目を覚まし動き始めた気配です。

双眼鏡でモミジの木枝先を見ると、

ほんの小さな幼芽が見え隠れしています。

いよいよ芽吹きの始まりでしょうか・・・

 

東からの朝陽を受けて、森の小道には明るい木漏れ陽が

差し込み、しばしその自然の美しさには見とれてしまいます。

光の帯が林床を照らすと、その光に呼応するかのように

地表で僅かに緑を残すコケ類やシダ類が生き生きとしている

ようです。

 

雲隣展望所に着くと、前回ここに来たときは氷柱(ツララ)が

下がっていたのに、今日は全くその気配もなく、

サルの群れもありません。

南の方を展望すると、春の霞の中に大阪の高層ビル群が

墨絵のように薄く浮かび上がり、

手前の「みのお山荘」も霞の中で幻想的な風景です。

 

スケッチをしようとしたら、下から元気な二人の女性が上がって

きました。

見るからに今流行の山ガールスタイルです。

お洒落な服装に軽快なスタイル、従来の山歩きの女性の

イメージにない新鮮さです。

挨拶を交わし、休憩している姿を何気なく見ると、

先ずお化粧直し・・・

これもちょっとの意外性です。

 

スケッチをやめて東へ向かうと、近くで音と声がする・・・?

探してみると、二人のボランティア? の方が、

山道の補修をされています・・・

倒木した松の木などで段木を作り、一つ一つ階段を作る作業は

大変です・・・ ありがたく感謝です。

 

引き返し、展望所近くの雲隣台のベンチに座り、

少し早めのお昼にしつつ、やっとスケッチをし始めました。

降りそそぐ暖かい太陽の下、野鳥が鳴き飛び交う中で

のんびり穏やかな至福のひと時を過ごしました。

ぽかぽかと暖かい陽だまりの中で、つい うとうと~ と 

まさに ひねもすのたりのたりかな~ 

 

南の山道から「風呂ヶ谷」へ下ります。

途中岩場が崩落し、危険な所もあって慎重に下り、

分岐点から再び「こもれびの森」へ上ります。

 

杉林の中を上がっていると、急に上空でギー ギーギーと

木と木が擦れ合う鈍い音がする・・・

見上げると強い風が吹いている様子・・・

その時、樹冠が大きく揺れて パ パパ~ と白い粉が大量に

飛び散りました・・・ スギの花粉だ!

更に横のスギからも同じような大量の粉が舞う・・・

いよいよです。

 

しばらくして案の定 大クシャミの連発!

すぐに目はかゆく潤み、鼻水が・・・

お決まりの三点セットが一気にやってきた。 

1ヶ月前から薬も飲み、念のために息苦しい中にもマスクをして

歩いていたのに、全く何の役にも立たたない・・・

 

明るい木漏れ陽さんさんの「こもれびの森」を歩き、

「こもれび展望所」に着くと、

二人の男女ハイカーが地図を片手に、前方の山を指差しながら

山の名前をアレコレと言い合っていました。

私に聞かれたので・・・長谷山です! と応えると 女性の勝ち!

 

一人なったのでまたスケッチブックを広げ、

遠望する箕面川ダム湖、箕面トンネルを入れ、

早春の森の風景を描いて見ました。

 

車の乗り入れ禁止で、歩きやすい才ヶ原林道を北へ・・・

ところがまた花粉症状がひどくなってきたので、

今日はこの辺で諦めです。

途中から雲隣の森を下り、政の茶屋に下ってきました。

 

ドライブウエイ沿いのネットに、20-30匹のサルが花の実? を

食べていました。

箕面市のエサやり禁止条例が発効して後 少しは減ったものの

一度お菓子類の味を知ったサル達は、

相変わらずモノ欲しそうな顔をしています。

 

サルたちにも花粉症があるらしく、

毎年私は森の中で何匹かと一緒になって、

お互い涙目で大クシャミの合唱!? やってます・・・

同類相憐れむ心境です。 

 

箕面の森も、いよいよ花粉が飛び交う季節となりました・・・   

’13 3・4

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高山・マリアの墓へ!

2020-08-25 | *編集・春/3月

高山・マリアの墓へ!

 箕面ビジターセンター前から東海自然歩道の尾根道を上り、

北摂霊園を抜けて高山(豊能郡)の村落へ下ってくると・・・

風景はもう故郷・信州の田舎に帰ってきたような感覚です。

 

高山の棚田の上から、下方に見える鎮守の森を眺めていると、

子供の頃を思い出してしまいました。

後ひと月もすれば、またこの棚田にも田植えの季節がやって

きます。

 

高山の村落を東西に分断する府道(茨木能勢線)を越え、

西の方へ少し歩けば、小高い丘の上に

かの戦国時代のキリシタン大名、高山右近の生誕地墓碑前に

出ます。

 

ここで一休みしながらお昼にしました。

おにぎりを食べながら古い村落の家屋を見回していると・・・

そう言えばここまで小一時間周辺を歩いていたのに、

まだ村人の誰にも出会っていないことに気づきました。

いつ来ても子供を見たことがなく、店一軒もなく、

限界集落の感がします。

 

少し前、一軒の古い田舎屋敷が売りに出ていました。

母屋に蔵があり、納屋もあり、裏手には畑が広がり200坪以上の

土地もついて約1500万円とかでした。

この村落にこよなく愛着を持つ私はどれだけ欲しくなった

事か・・・

 

コケ コッコウー  コケ コッコウー

 

近くの山裾から二羽の鶏が交互に鳴き始めました。

お昼時、人も見当らないのに鶏が鳴き合っている光景が

何とも不思議でした。

 

この石碑の後方には小さな神社仏閣が集まって祀られています。

東から「八幡神社」「稲荷神社」「観音堂・薬師如来・十一面観音」

「阿多古神社」とそれぞれお社があり、一箇所で参拝できて

何とも便利な所です。

 

隠れキリシタンの里でもあるようで、そんな集いの教会ならぬ

往時のお寺も近くにあり、

高札場跡には 「・・・ご禁制の切支丹を・・・云々」と書かれた

昔の木板が掲げられていたりして歴史を感じます。

 

以前、府道沿いに高山の野菜直売所がありましたが、

今はどうなっているのでしょうか?

箕面・止々呂美や亀岡に抜ける車は、昨年できた

箕面トンネルを経由して行くのかもしれませんね?

それだけに余計に交通量も少なく、陸の孤島化しているのかも

しれません。

 

そんな直売場の近くに、どんな言われやいわくがあるのか

知りませんが、「マリアの泉」なる所がありました。

チョロ チョロと岩清水が湧き出ています・・・

 

今日、私は初めて「高山・マリアの墓」なる所を訪れてみる事に

しました。

住吉神社の少し北方向のようで、表示に従って細い田舎道を

上がり、約300mほど斜面畑の間を上っていくと

こんもりした森の中にそのお墓はありました。

と言っても小さな四つの墓石が立っているだけで

簡素なものでした。

 

横の表示板には・・・

 「・・・墓碑は四基からなり、なぜか一基が離れている。

  江戸時代中期の元文、延了、寛延(1730~1751年)の

  年号があり、隠れキリシタン二組の夫婦の墓のよう・・・云々」

 とありました。

 

一基だけ離れているのは想像するに、なにやら人間臭いものを

感じました。

 

高山マリアの墓のすぐ下のネギ畑に、一人のおばあさんが

草取りをしていました。

 

 ・  こんにちわ!

   *  ああこんにちわ!

 

横でネコがノンビリとあくびをしています。

穏やかな光景です・・・

 

しばらくして下の畑でまた別のおばあさんがネギ取りをされて

いたので声をかけました・・・

 

 ・  こんにちわ!

   *  こんにちわ! ああびっくりした。

 ・  すいません驚かしたようで・・・

    それにしても余り人を見かけませんね?

   *  子供らもいるんやけどな~

       まあ人も少のうなってな、みんな街へでよるさかいな!

       何にもないからな~

 

とのこと。

そう言えばこの日 高山の村落で出会った人は、このお二人の

おばあさんだけでした。

 

箕面隣市の茨木では、千提クルス山からキリシタン墓碑が

発見され、隠れキリシタンの里とされて、

そこには「茨木市立キリシタン遺物史資料館」があり

一度訪ねたことがあります。

 

その隣の高槻市にも・・・

高槻城主・高山右近とキリシタン大名にまつわる資料館が

多々あるそうなので・・・

一度この高山の里と併せ、隠れキリシタンの歴史を調べてみる

のも面白そうだな~ と、

隠居身にはまたひとつ楽しみが増えました。

’13 3・4

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝尾寺の裏山歩き!

2020-08-25 | *編集・春/3月

勝尾寺の裏山歩き!

 みのおFMラジオ(タッキー816)から毎朝流れる

Bluegrass Ramble (選曲 藤井崇志)は、

私の毎日の楽しみですが、その後の 「みのおふるさと探訪」 も

楽しみの一つです。

(日曜日には朝9時35分からその一週間分を再放送しています)

 

「箕面の歴史、旧跡を貴方と一緒に歩く・・・」 と始まる

案内人 井上光史氏の語り口にはつい引き込まれ、

その博学には恐れ入ります。

今は箕面・粟生間谷周辺から旧勝尾寺街道の話です。

 

そこで今日は車で 府道箕面池田線 (山麓線)から

粟生外院交差点を北(左)へ折れ、西田橋手前から

善福寺に立ち寄ってみました。

 

改めて今週の 「ふるさと探訪」 の村落を、善福寺境内から

しばし眺めてみました。

耳で聞き、目でその昔の歴史、旧跡を訪ね想うのも楽しい

ものです。

 

今日は車で 府道茨木能勢線(旧勝尾寺街道沿い)を一気に

勝尾寺園地まで上がったものの、本当は昔の人のように

粟生の旧跡から勝尾寺参拝までの旧街道を、

今はないものの歩いてみたかった思いです。

 

今日はお彼岸でいつになく墓参の車が多いものの

園地駐車場(無料)はいつもと変わらず閑散としています。

 

今日は山道補修工事中の自然8号路から上がります。

3月の年度末は山の中も予算消化なのか?

あちこちで工事があるようです。

 

杉林、竹林を経てゆっくり上りながらも尾根近くに来ると

もう汗だくです。

パーカーを脱いで一休みするとすぐに寒くなり 大クシャミ!

もっともこれはいつもの花粉症かもしれませんが・・・(笑)

 

分岐点から右の山裾道を北へ・・・

細い山道を歩きながら周辺を見回すものの、

山の中はまだ緑の新芽も花気など全く無しの冬枯れ状態です。

ただ野鳥のさえずりが冬鳥から春鳥にうつってきたような

気配? です。

遠くでウグイスが鳴き練習のようで ケキョ ケキョ と聞こえて

きます。

 

樹間から東を双眼鏡でのぞくとモノレールの駅が見えます。

と言うことはあの辺は開発の続く 

箕面・彩都(国際文化公園都市)のようです。

箕面・森町もそうですが、森の上から新しい街の槌音を

見聞きするのも希望があっていいものです。

 

途中、杉林の間伐され森が開けた所で一休みしながら

コーヒータイム!

ポットに入れてきた温かい珈琲を飲みながら、

私の至福のひと時です。

シ~ンとしたまだ冷たい森の中・・・

時折りヒヨドリが鳴きながら飛んでいくものの、

後は少しの風の音だけです。

自然の抱擁を感じる森の中に独りいると、

なぜか温かい母の胎内にいるかのような安心感を抱くのは

私だけなのだろうか?

 

東海自然歩道に合流し、北から東への泉原方面へ

向かっていると急に雨が降り出しました。

今日の天気予報は的中です。

仕方なく戻りながら、箕面における東海自然歩道最高地点と

言われる 証如峰(604.2m)を経て南下、<J6>を経て

<F5>の分岐点から勝尾寺裏山を下ります。

 

 (* 最近は箕面の山の主要地点に、箕面市と消防が記号で

   表示板を立ててくれていて、もしもの事故、災害時には

   その<記号>を通報すれば、すぐ行政も場所が把握できる

   という便利なものです。

   <記号>の入った地図(箕面の森ハイキングマップ)は

   駅前の箕面観光案内所で言えば無料でくれますので、

   箕面のハイキングを楽しまれる方は

   是非もらって常備されることをおすすめします)

 

やがて勝尾寺・二階堂の裏手にでました。

二階堂は鎌倉時代に法然が4年間修行した所とか・・・

そして法然上人も眺めたであろう東南の景色に

感慨深い想いに浸りつつ、持っているスケッチブックを

取り出して一筆描いてみました。

何ともこんな事が私の小さな楽しみの一つです。

 

勝尾寺本堂 諸堂をお参りして、隣の園地駐車場に

戻ってきました。

とたんに雨が本降りとなりました・・・

まだ今日は山や森に顕著な春は見れなかったものの、

一雨ごとに春に近づくのでしょうね。

 

そう言えば勝尾寺の桜の蕾が少し膨らんでいましたよ。

 ’11-3-20  

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森の展望塔から!

2020-08-25 | *編集・春/3月

森の展望塔から!

 今日は久しぶりに朝から快晴のお天気です。

自然7号路を上がっていくと、数十匹の猿たちが迎えてくれ

ました。

西の天上ケ谷からやってきて、この長谷でいつも遊んでいる

ようですね。

 

やがて 「Expo’90・みのお記念の森」 に到着!

丁度、一ヶ月前に来たときはまだ伐採作業が延長されて

閉鎖されていましたが、今日はもう再開されていたので

正面から森に入りました。

 

  ホーホケキョ!

 

早速ウグイスが歓迎してくれます・・・

つい先日までは練習中なのか? 聴いていてもズッコケてしまう

ような鳴き方だったのに、今日は完璧な正調唄です。(笑)

 

’90花博記念モニュメントの前を通りながら・・・

そう言えば、あの鶴見緑地で開催された花博も、

今年でもう20年になるのか・・・

当時を思い出しながら感慨深いものがありました・・・

早いものですね。

 

突然に南側の長谷の森からけたたましいチェーンソウの

響きが・・・まだ終わってないのだろうか?

双眼鏡で覗きながら近づいてみると、10数人の方々が伐採後の

後かたづけをされている様子です。

枝葉を小さくカットしたり、それらを集積してまとめたり・・・

ご苦労さまです!

 

この一帯は「都市型里山モデル林」と言うそうで、

林野庁の表示板によると・・・

  「国有林・箕面ながたにの森は生物の多様性の保全、

   自然とふれあいの場、木製資源としての活用などが

   期待されている里山のモデルを目指して、地元の方々に

   参加していただきながら計画的な整備を進めています・・・」

とあり、

  「実りの林、彩りの林、木こりの森ゾーン」

と分けられて整備中とのことですよ。

 

中央の丘の上に建つ木製の展望塔が、森のどこからでも

眺められるようになりました。

周辺のスギ、ヒノキ、マツなどの大木が思い切ってきれいに皆伐

され、塔の丘はそこだけが燦々と太陽が降りそそぎ、森の中に

ポッカリと大きく開けた空間ができたようです。

 

上から見ると・・・

きっと加藤茶のハゲ頭のてっぺんのようだと、一人クスッと笑って

しまいました。(笑)

 

切り倒されたヒノキの年輪を数えてみると、私の年齢以上の

ものもあり、何となく自分の老い年を感じてしまいましたよ。(笑)

 

久しぶりに裸状態になった展望塔へ登って見ました。

木製六層ぐらいの階段を上がり、最後は垂直のハシゴを上がると

展望台です。

四方がきれいに見渡せます・・・

 

東は長谷の森、

西は谷間から川西、西宮から神戸の港の方まで見渡せ、

六甲山系の山々が連なっています。

目の前には箕面グリーンロードの空気塔がみえ、水蒸気を

上げています・・・

この真下を箕面トンネルが通っているのですね。

 

南は谷間から大阪市街地が一望でき、今日は高層ビル群が

かすかに霞んで見えます。

北は山林開発後の街並みが随所に見られ、ゴルフコースや

妙見山頂も見渡せます。

 

すぐ真下の森を見ているとトレイルランナーの男女が走り、

リュックを背に二組のハイカーが歩き、横の芝生公園では

一組の家族連れが子供を囲んで食事をし、その横のベンチでは

アベックが手をつないでいます。

今日はいつになくこの森にも多くの人たちが集まってきている

ようですよ・・・

と言ってもこの広大な森に10数人位ですが、いつもより多く

感じられます。

 

ここから眺めていると周辺がお見通しになり、なんだかお城の

城主にでもなったような気分で、気持ちがいいものです。(笑)

 

一組の子供連れが塔へ向って上がってきたました・・・

穏やかな春の日差しの中、明るい森の中で過ごされている

皆さんの顔が嬉々とされ、生き生きとた笑顔が印象的です。

 

近くでまたウグイスが美しい声を森に響かせています・・・

 

いい季節になりましたね。

 ’10-3-14  (完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の初鳴き!

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の初鳴き!

 今日(1日)は、朝から珍しく暖かい、気持ちのいいお天気です。

真っ青な空にポッカリと白い雲が浮かんでいてノンビリと漂って

います。

今日から3月です・・・

久しぶりにキラキラと輝く太陽を背に、箕面の森へ向かいます。

 

スカイアリーナの東にある小川口の近くに行くと、造園業のおじさんが

一人で、紅・白の美しく咲いた梅の花の手入れをしていました・・・

・  こんにちわ!

   *  アア!  こんちゃ!  ええお天気でんな・・・

・  精が出ますね・・・

   *  こうやって剪定しとかんとな・・・ 来年もええ花を咲かして

      くれんからな・・・   

近くには10数本の梅の花が咲いています・・・

メジロが盛んに枝枝を飛び交っていて、絵になる光景です。

 

「 梅一輪 一輪ほどの あたたかさ 」   

ご存知、芭蕉の高弟・嵐雪句ですが、この句は春の句かと思い

きや、冬の句だと聞きました。

冬のさなかに咲く一輪の梅の花、その一輪分の暖かさを感じ取った

と言う事だそうですが・・・   

ついこの間までの寒さの中では実感です。

 

小川口から森に入っていくと、もうモチツツジの蕾が大きく膨らんで

います。

コナラの大木に耳を当ててみると、何となく水を吸い上げている樹管の

音が、かすかに聞えるような?   まだ聞えないような?・・・ (笑)

その時でした・・・ 近くで・・・

 

ホー ホー ホケキョ・・・!

 

春の初鳴きです。

ウグイスの一鳴きで心もウキウキ・・・  春の訪れを実感です。

それにしても広い森に響き渡るウグイスの美声にはいつもお見事! 

の一言です。

あのスズメをスマートにしたような小さな体で、どこからあの澄み渡る

鳴き声が出てくるのか不思議でなりません。

 

少し登っていくとアカマツの幹に白いフンがついているのが目に付き

ました・・・

ひょっとしてウグイスのフン?   手にとって見るとまだ柔らかく

白い・・・

そう言えば余談ですが、ウグイスの白いフンには漂白作用があり、

平安時代の昔から衣服の染み抜きにも使われてきたとか・・・  

それに人の肌を白くするのに江戸時代には役者や芸者が顔や肌に

塗ったり、僧侶や尼僧は頭のオシャレに塗ったりとしたようです。

後で調べてみたらそれは 「・・・ウグイスの胃では、食べた毛虫を

消化するためにたんぱく質、脂肪分解酵素が分泌されるので、これが

漂白に役に立つ・・・ 」 とか。

知らなかったです・・・ 

あの美しい鳴き声のウグイスだからイメージもいいのですが、この同じ

分解酵素はイヌ、ネコ、人間の糞の中にもあるとの事・・・。

その理屈から行くと・・・?  

それらを顔になんて、まさか!   トンデモナイ!

あの天使の歌声のごとき美声の小鳥だからこそですが、それを思うと

イメージとは不思議なものですね  (笑)

 

やがて水沢の谷へ下っていくと、遠くにサラサラサラ・・・ と、

水の音が聞えてきました・・・

近づくと、谷間に 渓流出現! で、ビックリです・・・

この一週間、雨の日が多かったので、干上がっていた谷川に水が

戻ってきたようです。

谷をまたぐ小さな木の橋の上から下流を見ると、谷間に差し込んだ

木漏れ日がその水しぶきを照らし、キラ キラ キラと反射しながら

落ちていく光景は、なんと幻想的なのでしょうか・・・ 

その前方の照葉樹林帯から照り返す広葉の輝きと共に、いつも薄暗い

水沢の森が明るくなっています・・・

振り返って上流を見ると、岩場の間から流れ落ちてくる山の水・・・  

思わず谷川に下りて手ですくい、口に入れてみる・・・  美味しい!

 もう何度となくこの森を歩いていても、こんなに素晴らしい光景を目に

したのは初めてです・・・  これも一期一会ですね・・・

 

箕面の森の散策をしていて感じることは、天候、季節、時間帯、

自然条件などにより、刻々と変化している森の姿です・・・

だから同じ所を歩いていても、また違う感激や心温まる感動をもらう

ので、いつも新鮮な気持ちで浸ることが出来て、不思議です。

その至福の一時に浸っていると再び・・・

 

ホー ホケキョ!  ケキョ ケキョ・・・!

 

なんと幸せなグッドタイミング!

この大自然の芸術と営みには、いつも心ふるわせてしまいます・・・

春が来たようですね・・・!

 09-3-1 (完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の芽吹きを求めて・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の芽吹きを求めて・・・

 

 朝のTVでは、東京の上野公園の桜が満開で、その光景が映っていました。

でも、箕面の桜はやっとチラホラと咲き始めた9ばかりです・・・

 

今日は鉢伏山から明ケ田尾山、高山方面を目指して歩き始めました・・・

早速ウグイスが歓迎の鳴き声をあげてくれます・・・

あの小さな小鳥が春を告げています・・・

いつ聞いても透き通るその鳴き声には感動します。

 

前方を見ると、父娘の二人連れが双眼鏡を木の梢に向けています・・・

娘の方がお目当ての小鳥を探したのか?  しきりにお父さんにささやいて

います・・・

森の自然の中で交わす親子の会話に、温かい微笑を感じました。

 

 

雑木林を抜けてササヤブの山道を登っていくと道脇に黒い豆のような糞・・・

朝方までここにシカがいたようです・・・

 

尾根道にでると急に雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹き付けてきます・・・

体がゾクゾク!  とします・・・

何しろもう春だからと軽装で来たものですから、思わず服の襟を立て、帽子を

深くかぶり、手をズボンに入れます・・・

寒い !

 

ところがしばらくして空が明るくなり太陽が顔をだすと急に暖かくなり、

上り坂もあって今度はうっすらと額に汗がにじんできます・・・

暑い !

まさにこの時期は冬と春の境い目で、それを文字通り肌で実感します。

 

 

双眼鏡で左方向を見ると、眼下に箕面の新しい街・森を切り開いた

箕面森町(しんまち)の開発地が見え、新しい家屋が次々と建っている

のが見えます。

右方向を見ると大阪平野の街並みと、近くに大阪万博の時の太陽の塔が

見えます。

 

この尾根道には広葉樹林が多く、殆どが秋に落葉して今は葉の無い枝

ばかりの為に、空が開けて明るい森となっています。

コバノミツバツツジに小さな新芽が見受けられます・・・

しかし、リョウブ、ヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、モチツツジ、ヤマグリ、

シロモダ、ササ・・・ 回りを見ると、まだ小さな小さな新しい芽が出ようか? 

どうしようか? 

迷っているような感じです・・・

先程の、私の寒い! 暖かい  暑い!  のように、まさに季節の変わり目

そのものようです・・・

 

やがて鉢伏山(604m)に到着です・・・

この周辺の高原で初夏になると 箕面の市花 「ささゆり」 を見る事が

できるそうですが、私はまだ見る事が出来ていません・・・

なんでも盗掘が多いのだそうで悲しい事です。

 

ここから双眼鏡で西方を見ると、キラキラと輝く海・大阪湾が見え、六甲山の

横からは、神戸や西宮の港も見ることが出来ます。

手前に見える山(川西市)では、ひと山 丸ごと削っている採石場の無残な

姿がさらけ出されています。

いつもはそんな所を見るのが嫌なのですが・・・

その内に全て採り尽くした後は、平地になってまた新しい住宅地になるので

しょうか・・・?

 

そんな事を考えながら見ていると・・・ 突然後ろから・・・

  「 止呂々美(とどろみ)はどっちの方でしょうか・・・ 」

との声に振り返ると、一人の女性ハイカーの方・・・

しばし箕面の山のお話を交わしました。

 

上空ではピーヒョロヒョロ・・・ピー と 鳶(トンビ)が悠然と旋回して

います・・・

なにか獲物を見つけたのでしょうか・・・?

 

 

いったん梅ケ谷へ下ります・・・

ここで一度道を違えて迷った事があり、その後 お猿さんに道案内をして

もらい? 助かった事があるのです。

そんな訳で、いつもここを通るたびに思い起こすのです。

 

 

今日は新しい標識が所々に付けられていて分かりやすく、これなら初心者

にも安心です・・・

見れば 「みのお里山ふれあいプラットホーム・・・」 の文字・・・

いつもみなさんの森のボランテイア活動には本当に感謝しています。

 

 

梅ケ谷からスギ、ヒノキ林を登り、アカマツの尾根道を明ケ田尾山

(619.9m)へ向かいます・・・

この途中に群生しているコバノミツバツツジの木の枝には、今にも花開き

そうな蕾でいっぱいです・・・

この満開の花のトンネルの中を通った事がありますが、それはそれはピンクの

美しい花びらに囲まれて 天国への入り口 のように感じましたよ・・・ 

もうすぐにでも咲きそうですよ・・・。

 

 

明ケ田尾山頂でお昼にしました・・・ 

木立の間から能勢の妙見山が見えています。

小鳥達が賑やかに歌っています・・・ 爽やかな風が吹き渡っています。

背中に暖かい太陽を受けながら、温かいコーヒーを飲み、春の息吹を感じる

この一時は、まさに至福の極みです。

 

 

ここから高山の村落へ下っていきます・・・

山の斜面にはショウジョウバカマやトキワイカリソウなどの珍草があるそう

ですが、私にはまだ見つかりません・・・

 

それに今日は足元ばかり見て下っていたので探すどころではありません

でした・・・ と 言うのもこのV字となった山道には岩ガラが多くて歩きにくい

上に、今日は珍しく山水が流れていて、途中まで谷川と兼用のようで?  

足元はジャブジャブです・・・

やっと下り、下り口にあるお地蔵さんにいつものように御礼を述べてから村落

に入ります。

 

かのキリシタン大名だった高山右近の石碑前で一休み・・・

回りを見ると、同じ敷地の狭い場所に4ヶ所のお社が見受けられます・・・

見ると、「八幡神社」 「稲荷神社」 「阿多古神社」 

「観音堂・薬師如来十一面観音」と、神仏混合でそれにキリシタンとも

一緒で、村の人々の寛容と敬虔なる信仰心を感じました。

敷地の桜の木はもうすぐ花開く蕾でいっぱいでした。

 

この近くには昔の高札場を示した掲示板や、500年以上前のキリシタンの

里を感じさせる跡場が所々に見られて、歴史を感じさせる高山です。

今は70数世帯、200余人の人々が住まいするとか・・・

 

古いお寺や鎮守の森を通り、棚田の上から村を見ると、菜の花が咲き、

桃の花が見られます。

廃校となった旧高山小学校の校庭では村の人でしょうか?  何かの小さな

集いが開かれていました。

この村を通るといつも故郷へ帰ってきたような安らぎを感じます・・・

ここから車で20分も走れば、賑やかな都会の真ん中に出られるとは

信じられません・・・

 

もうあとひと月もすれば、高山の棚田には田植えをする姿が見受けられ

田畑に野菜の苗が植えられ、村のあちこちに季節の花が咲き乱れる事で

しょう・・・

 

箕面の森にも、もう春はそこまでやってきているようです・・・

 

13 3-30


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変わらない森の営み・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

変らない森の営み・・・

 清水谷林道を下り、自然6号路(四反田谷)の登り口にさしかかりました・・・

今日は、この上の EXPO90・みのお記念の森 の駐車場に車を

とめたので、何としても閉門の4時 (4月からは夏時間で5時まで)には

戻らねばなりません。

 

しかし、ゆっくりと森の散策を楽しんできた為に、ふっと時計を見るともう

3時23分です・・・

あと37分で戻るには、相当急がねばなりません。

普通の方なら問題なくとも、何しろ足の遅い ゆっくり歩きのドンカメです

から、急にカメからウサギにといわれても無理な話なので焦ります・・・

 この山道はそんなにも急坂ではありませんが、とにかく急ぐほどにきつく

感じ、すぐにハーハーハー・・・ と息が切れて、もう心臓がすぐに

パクパクです・・・ 

 そんな時に近くで・・・  ホー  ホケキョ!  

いつもならその鳴き声に聞き惚れてしまうのですが、今日は自分が焦って

いて ひねくれ心 になっているのか?

どうしても・・・ 

ホー  どっこいしょ!  ホー  よっこらしょ!  ホー  しんど~!

と聞えてくるのです・・・  

気持ちが焦ると、鳥の鳴き声まで違って聞えてくる事を初めて知りました。

 

 

この周辺の森を散策するときに、時間制限のある車で来る事は 私には

無理があるのに、また同じ事を繰り返してしまい、大いに反省猿の気持ち

です。

 

右下の谷を流れる水の音が今日はいつになく大きく聞えます・・・

見ると清流が水しぶきをあげて岩にあたっていて・・・

そんな渓流の音色が大好きな私は、しばし耳を澄まして聞き入りました・・・

でも、それでなくとも時間が無いので足を止めるわけにもいかず、逆に

イライラがつのります。

 

半分ぐらいの所にきたときでした・・・

横の細い谷川の中に、何か大きなものが動いています・・・ ドキン! 

こうなると気の弱い私としては、もう全てがここ一点に集中して、体が

こわばっているのが分かります・・・  なんなんだ?

 

よく見れば雌鹿が一頭、水を飲んでいるではありませんか・・・ シカか!

その時、振り返ったシカの目と私の目が合ったとたん、シカはその四足の

威力を発揮して、急斜面の山を一気に駆け上がっていってしまいました。

 

この四反田谷でシカを見たのは2回目ですが、前回はこの同じ谷川から

私の目の前の山道を通り、長谷山へ駆け上がっていきました。

その足音はダダダダ・・・ と 山肌を力強くけって、いつもその脚力には

感動してしまいます・・・

何しろ今 必死に登っているカメ足の自分をみて、実に羨ましい脚です。

 

 

突然のドキン! は パラダイムの転換をもたらしてくれました・・・

それは目を閉じると聞えてくる 小鳥達の合唱ハーモニーであったり、

春風を感じるなびくケヤキの梢、岩にはじけ散る清流の音色、シカが

駆け上がったばかりの森のざわめき・・・

浸り歩きの時に感じるいつもの変らない森の営みがありました。

それまでの焦るイライラ感や、車で来てしまったことへの自省、足の痛み、

汗だく、息切れ・・・ それが為に今日は森を違う目で見て感じていたの

です。

 

 

下の谷川を改めてみると、先ほどシカが水を飲んでいた所に 赤い丸い

物がいくつか見えます・・・

双眼鏡で見ると・・・

岩の上や谷間に 赤い花弁のツバキの花 が、まるで一つ一つ丁寧に

置いたようにありました。

その上方には大きなヤブツバキの木があり、沢山の赤い花を咲かせて

いて、その落花の先はまさに 芸術的で美しい 絵模様 が広がって

いるのです・・・

なんというこの絵画的なデザイン構成は・・・ 

すばらしい!  きれいだ!

 

自然の紡ぎだす営みの美しさにはいつも驚嘆してしまいます。

小さな森のできごとを見るたびに感動し、私の心は無となり、癒されるの

です。

 

 

こんな発見と心の癒しも、あの先程の ドキン! があったお陰です・・・

無ければ、今頃はもっと道は先に進んでいたでしょうが・・・

反面・・・ 心の中はストレス、自分への怒りとパクパク心臓に足の

痛みと・・・いっぱいのマイナス感情を抱いて登っていたでしょうね。

 

 

でも、いざ現実に戻ると物理的にならざるを得ず、必死になって

ウサギに変身?

汗だくになってやっと車に到着です・・・ 見れば 4時03分・・・

閉門の為に係りの人が遠くに見え、ギリギリのセーフでした・・・ ほっ!

 

その時に、タイミングよく鳴いたウグイスの声は ホー ゴクローサン! と

聞えましたよ。 

 

 

夕暮れで冷たくなったそよ風が、額の汗の上を通るたびに・・・

気持ちいい・・・!

森の営みはいつもと変らないのに、人の心の有様で全く違ったように

感じるものなのですね・・・

 

今日は谷川で水を飲んでいる鹿を しか(しっかり)と見たことだし? 

お陰で、今日も いい一日 を過ごす事が出来ました・・・。

 13 3-28


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の芽吹きを求めて・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の芽吹きを求めて・・・

 朝のTVでは、東京の上野公園の桜が満開で、その光景が映っていました。

でも、箕面の桜はやっとチラホラと咲き始めたばかりです・・・

 

今日は鉢伏山から明ケ田尾山、高山方面を目指して歩き始めました・・・

早速ウグイスが歓迎の鳴き声をあげてくれます・・・

あの小さな小鳥が春を告げています・・・

いつ聞いても透き通るその鳴き声には感動します。

 

前方を見ると、父娘の二人連れが双眼鏡を木の梢に向けています・・・

娘の方がお目当ての小鳥を探したのか?  しきりにお父さんにささやいて

います・・・

森の自然の中で交わす親子の会話に、温かい微笑を感じました。

 

 

雑木林を抜けてササヤブの山道を登っていくと道脇に黒い豆のような糞・・・

朝方までここにシカがいたようです・・・

 

尾根道にでると急に雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹き付けてきます・・・

体がゾクゾク!  とします・・・

何しろもう春だからと軽装で来たものですから、思わず服の襟を立て、帽子を

深くかぶり、手をズボンに入れます・・・

寒い !

 

ところがしばらくして空が明るくなり太陽が顔をだすと急に暖かくなり、上り坂も

あって今度はうっすらと額に汗がにじんできます・・・

暑い !

まさにこの時期は冬と春の境い目で、それを文字通り肌で実感します。

 

 

双眼鏡で左方向を見ると、眼下に箕面の新しい街・森を切り開いた箕面森町

(しんまち)の開発地が見え、新しい家屋が次々と建っているのが見えます。

右方向を見ると大阪平野の街並みと、近くに大阪万博の時の太陽の塔が見え

ます。

 

この尾根道には広葉樹林が多く、殆どが秋に落葉して今は葉の無い枝

ばかりの為に、空が開けて明るい森となっています。

コバノミツバツツジに小さな新芽が見受けられます・・・

しかし、リョウブ、ヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、モチツツジ、ヤマグリ、

シロモダ、ササ・・・ 回りを見ると、まだ小さな小さな新しい芽が出ようか? 

どうしようか? 

迷っているような感じです・・・

先程の、私の寒い! 暖かい  暑い!  のように、まさに季節の変わり目

そのものようです・・・

 

やがて鉢伏山(604m)に到着です・・・

この周辺の高原で初夏になると 箕面の市花 「ささゆり」 を見る事が

できるそうですが、私はまだ見る事が出来ていません・・・

なんでも盗掘が多いのだそうで悲しい事です。

 

ここから双眼鏡で西方を見ると、キラキラと輝く海・大阪湾が見え、六甲山の

横からは、神戸や西宮の港も見ることが出来ます。

手前に見える山(川西市)では、ひと山 丸ごと削っている採石場の無残な

姿がさらけ出されています。

いつもはそんな所を見るのが嫌なのですが・・・

その内に全て採り尽くした後は、平地になってまた新しい住宅地になるので

しょうか・・・?

 

そんな事を考えながら見ていると・・・ 突然後ろから・・・

「 止呂々美(とどろみ)はどっちの方でしょうか・・・ 」

との声に振り返ると、一人の女性ハイカーの方・・・

しばし箕面の山のお話を交わしました。

 

上空ではピーヒョロヒョロ・・・ピー と 鳶(トンビ)が悠然と旋回しています・・・

なにか獲物を見つけたのでしょうか・・・?

 

 

いったん梅ケ谷へ下ります・・・

ここで一度道を違えて迷った事があり、その後 お猿さんに道案内をして

もらい? 助かった事があるのです (笑)

そんな訳で、いつもここを通るたびに思い起こすのです。

 

 

今日は新しい標識が所々に付けられていて分かりやすく、これなら初心者

にも安心です・・・

見れば 「みのお里山ふれあいプラットホーム・・・」 の文字・・・

いつもみなさんの森のボランテイア活動には本当に感謝しています。

 

 

梅ケ谷からスギ、ヒノキ林を登り、アカマツの尾根道を明ケ田尾山

(619.9m)へ向かいます・・・

この途中に群生しているコバノミツバツツジの木の枝には、今にも花開き

そうな蕾でいっぱいです・・・

この満開の花のトンネルの中を通った事がありますが、それはそれはピンクの

美しい花びらに囲まれて 天国への入り口 のように感じましたよ・・・ (笑)

もうすぐにでも咲きそうですよ・・・。

 

 

明ケ田尾山頂でお昼にしました・・・ 

木立の間から能勢の妙見山が見えています。

小鳥達が賑やかに歌っています・・・ 爽やかな風が吹き渡っています。

背中に暖かい太陽を受けながら、温かいコーヒーを飲み、春の息吹を感じる

この一時は、まさに至福の極みです。

 

 

ここから高山の村落へ下っていきます・・・

山の斜面にはショウジョウバカマやトキワイカリソウなどの珍草があるそう

ですが、私にはまだ見つかりません・・・

 

それに今日は足元ばかり見て下っていたので探すどころではありません

でした・・・ と 言うのもこのV字となった山道には岩ガラが多くて歩きにくい

上に、今日は珍しく山水が流れていて、途中まで谷川と兼用のようで?  

足元はジャブジャブです・・・

やっと下り、下り口にあるお地蔵さんにいつものように御礼を述べてから村落

に入ります。

 

 

かのキリシタン大名だった高山右近の石碑前で一休み・・・

回りを見ると、同じ敷地の狭い場所に4ヶ所のお社が見受けられます・・・

見ると、「八幡神社」 「稲荷神社」 「阿多古神社」 

「観音堂・薬師如来十一面観音」と、神仏混合でそれにキリシタンとも一緒で、

村の人々の寛容と敬虔なる信仰心を感じました。

敷地の桜の木はもうすぐ花開く蕾でいっぱいでした。

 

この近くには昔の高札場を示した掲示板や、500年以上前のキリシタンの

里を感じさせる跡場が所々に見られて、歴史を感じさせる高山です。

今は70数世帯、200余人の人々が住まいするとか・・・

 

古いお寺や鎮守の森を通り、棚田の上から村を見ると、菜の花が咲き、

桃の花が見られます。

廃校となった旧高山小学校の校庭では村の人でしょうか?  何かの小さな

集いが開かれていました。

この村を通るといつも故郷へ帰ってきたような安らぎを感じます・・・

ここから車で20分も走れば、賑やかな都会の真ん中に出られるとは信じられ

ません・・・

 

もうあとひと月もすれば、高山の棚田には田植えをする姿が見受けられ

田畑に野菜の苗が植えられ、村のあちこちに季節の花が咲き乱れる事で

しょう・・・

 

箕面の森にも、もう春はそこまでやってきているようです・・・

 08-3・31(完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

如意谷の紅梅から古代ロマンへ

2020-08-25 | *編集・春/3月

如意谷(にょいだに)の紅梅から古代ロマンへ

 山麓線(府道箕面池田線)を東に向かって歩いていました。

今日は、この先の大宮寺から医王山~谷山を超えて勝尾寺南山を目指す

予定です。

 

途中、如意谷住宅前を過ぎたところから、見事な 満開の紅梅の花が見えて

きました。

数えると7本の梅の木が花開き、今が見頃です・・・

その花びらの間を、あのウグイス色をしたメジロや大きなヒヨドリたち、そして

小さなスズメまで沢山の鳥たちが枝から枝へと渡りながら花弁をつつき、蜜を

吸ったりしています。

私はしばしの時間、その紅梅と小鳥達の仕草に見とれてしまいました・・・

春だな・・・! 

 

 

見上げると お社(やしろ)があり、ここは神社の一角と分かりました。

横から正面に回ると 龍王神社 とあり、狭い境内ですが、無人のお社も

あります。

正面には桜の木があり、もう蕾がいっぱいに膨らんでいます・・・

桜の花が咲くときれいでしょうね・・・

 

神社の前の山口池には二羽のカモが仲良く泳いでいます。

 

この如意谷(にょいだに)には、我が国で初めての 埋納遺こう 

確認された事で有名です。

「如意谷銅鐸出土こう」 は弥生時代のものと言うことですから、

この地域は古き時代の流れを感じさせてくれますね。

( * 歴史的文化遺産が数多く点在するというこの箕面山麓で、弥生時代

から延々と平安時代、江戸時代へと続く 様々な名所、旧跡があり、

その豊富な資料は「箕面市立郷土資料館」 で公開されています。 )

 

 

池の向かい側に見える大きな木の下へ行ってみました。

樹齢 百数十年というクスノキとヤマモモの大木で、市の保護樹林の表示が

あります。

そして、ここには古いお寺があります・・・

狭い境内に、小さな無人寺のようで、一人でいるのが不気味に感じました。

 

建物には・・・

「高野山真言宗 寶珠院 奥之院」 とあります。

そして、その扉口にはこんな紙が張ってあります。

「・・・さい銭を入れないで下さい・・・さい銭泥棒が入口を再三壊して・・・云々」

の旨です。

バチ当りのゼニドロが今でもいるのですね・・・

それにしても、なんとも無粋な張り紙ですが、困っておられる様子が分かり

ました。

 

このお寺は元慶4年(880年)に創立されたとかで、如意輪観世音菩薩を

本尊として祀っています・・・ との表示物。

今から 1128年前・・・そんなに古くからあるお寺なんだ・・・

 

それに、ここでは風変わりな夏祭りが行われていた・・・との事。

「尻つめり(つねり)踊り」 とか・・・

何でも面白い恰好に扮装した若者が、境内に集まった人の中から、日頃 

思いを寄せている娘のお尻をつねりながら踊り明かすというもの・・・

ここの観音様が別名 「尻つめり観音」 と言うそうで、何とも人間的で

親しみを感じます。

 

好きな娘のお尻をつねりながら一晩中踊るなんて・・・

一晩中つねられている娘さんの方は大変だわ・・・(笑)

好きな人からならまだ痛みも心地いいかもしれないけど・・・? 

気のない人からではね・・・ 

翌日はみんなアザだらけで 娘たちは大変だったろうな・・・

それを思うと一人でふくみ笑いをしてしまいました。 (笑)

 

 

それにしても箕面山麓は面白い話題がありますね・・・

昔々の邪馬台国と時を同じくして 「為那国(いなのくに)」 という

古代ミニ国家が箕面を中心にあったのでは・・・ という説があるそうで

面白いですね。

その王国の祭祀に使われたのが、この如意谷で出土したあの 

弥生時代の銅鐸ではないかと・・・

いろいろ想像すると箕面に壮大な古代ロマンが広がっていきます・・・

 

 

私は今日の予定を変更して、しばしここで浸ることにしました。 

なにぶん隠居の身ですから自由気まま・・・ 一人で好きな所で浸る・・・

この浸り歩きの森の散策スタイルは、我ながら気にいっているのです。

 

この古いお寺の後方には大きな弥勒菩薩が立っていて、更にその後ろには

狭い所ながら、その昔の霊場か?  霊験あらたかな面影を感じさせる

レリーフが岩に彫ってあり、横の岩の上にはお地蔵様が安置されています。

 

横手には小学校の校庭があり、子供達の声が聞えますが、この場所と歴史を

知っている人はどれだけいるのかな・・・?

時代と歴史の移り変わりに、空虚な寂しさを感じました。

 

私は竹やぶの横を通り、お寺の裏山に出てみました・・・

なんと!

裏山と思ったところは土手で、大きな貯水池が広がっていました。

カモや水鳥が10数羽、気持ち良く泳いでいます・・・ いい光景です!

 

しかし、見上げると大きなマンション群が迫ってきています。

箕面山麓もまた開発の波には逆らえないのでしょうか・・・

自然の姿を残しておいて欲しいな・・・

ロマンを思い描いた後だけに、何だかまた寂しい気持ちになりましたよ。

 

 

その時でした・・・

メガネに手をやったとたん カタ!  と小さな音がしたと思ったら、急に

景色がぼやけて見えました・・・?   なに・・・? 

なにぶん何事もドンカメですから、事情をのみ込むまで時間がかかります・・・

やっとメガネのレンズが取れて、落ちたことに気づきました・・・ (笑)

メガネを外すと枠が外れています・・・ ネジが緩んでいたのでしょうね。

 

困った!

下は冬場で枯れているとはいえ深い草むらです・・・

こんな所で、小さな透明レンズを探し出す事の難しさは多分、人には分かって

もらえないでしょうね・・・ (笑)

草むらに顔をできるだけ近づけて、這いずり回るように探しました・・・ 

なぜなら、何が何でも探さないと前が見えずに、家にも帰れないのですから

必死です。(笑)

 

まさに恰好悪い恰好で、四苦八苦の30余分・・・

ガーガーガー と鳴く 池のカモ達にも笑われているようで、情けない

気持ちになりましたが、やっと見つかりました・・・  

ほっ!  と 大きなため息が出ました。

 

 

紅梅や古代ロマンなどと気分良く浸っていたのに、落としたメガネレンズを

探している間はそんな事は全てどこかに飛んでいって、それどころではあり

ませんでした・・・ 

突然のできごとが起きると、バタバタとあわてて瞬時に全てが真っ白!

自分の人間性が滲み出るようで、自己嫌悪に陥りましたよ・・・。(笑)

 あの 尻つねり で 笑ったので、バチが当たったに違いありません・・・? 

 08-3・18 (完)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里山に春がきたよ・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

里山に春がきたよ・・・!

 急激に暖かい気候になりましたね・・・

ドンカメは日常生活にも のろく(笑)、今日(16日)もまだいつもの冬の

服装で出かけたものですから・・・家から少し歩いただけでもう額に汗をかいて

きました。

 

近くの桜橋から箕面川を覗くと、その川の島と土手際には沢山の

黄色い花が咲いていました・・・

菜の花のような?  それよりも背が高く アブラナか?  

花の名前はよく分かりませんが、まさに満開の川面に見とれてしまいました・・・

春ですね・・・!

 

 

新稲(にいな)の里山にはいると・・・

田畑の畦道にうす紫色をした イヌフグリの花が沢山咲いています・・・

小さくて上品な花びら、清楚で可憐な花で、私の好きな野草の一つです。

 

その近くにはジャンルの違う黄色い タンポポの花が3輪・・・

少し先には赤紫色の花びらの ホトケノザが群生していてきれいです・・・

その陰に隠れるように、うす紫色した ツユクサの花も咲いています・・・

おはよう!  春だね! ・・・ 野草もみんな一斉に花開き始めたようです。

 

 

畦道にしゃがみこんで、その横を流れる小さな疎水からの水の音・・・

なんと耳心地のいいことでしょう・・・

静かに目を閉じてその流れを聴いていると、瞑想の世界に入ってしまいます。

 

 

遠くの牛舎を見ると、その入り口前にある 桃の木が、ピンク色した花びらで

満開です・・・  きれいだな!・・・ 見とれてしまいます。

その少し先には見事な白色と紅色の何種かの 梅の花が咲いているのが

見えます。

 

牛もお花見するのかな? (笑)

そんなバカなことを思いながらも・・・  何しろいつも乳牛の乳の出が違うと

いうことで、牛舎にはクラシック音楽などが流れていたりしていて・・・

先日はモーツアルトの交響曲第38番プラハが流れていて、臭いのを

我慢して牛舎前で聞き入っている私がいましたから・・・ (笑)

何の話だったか? 

そうそう・・・  そんな訳で牛のお花見も、音楽を聴いて育つぐらいだから

ありえない話ではないのでは・・・ ということが言いたかったわけです・・・? 

(笑) 

 

 

私はいつも丘の上にあるスカイアリーナ(箕面市立総合体育館)の東方から

小川口にでて森に入ります・・・

その前に、いつも山麓から大阪を一望して、しばし思いに浸りたたずむ 

お気に入りの場所あるのですが・・・ そこで立ち止りました。

横には一軒だけ民家があり・・・

この家は最高の立地で、いつも羨ましく眺めていますが・・・

 

 

その時でした・・・

 

ホーホケキョ

 

今年初めて聞く完璧な ウグイスの鳴き声です。

嬉しくなった私は早速リュックから双眼鏡を取り出して、木々の枝から

ウグイスを探し始めました。

なかなか見当りません・・・

 

すると今度は別の場所から ホーホケキョ・・・

なんと美しい響きでしょうか・・・

春を告げるウグイスの声を聞くと、私はもうジンジンと心が温かくなってきて、

いつもウキウキワクワクした気分になってくるのです。

 

ウグイスは縄張りがあるとかで、この辺ではいつも2ケ所で鳴いています・・・

昨年は、偶然木の枝で鳴いているウグイスを見つけて しばし我を忘れて

感動しながら聞いていました・・・

今年も・・・

しかし、声はすれどもあちこち目を凝らしても捉える事が出来ません。

 

なにしろ小さい鳥ですからね・・・

それなのにあの声量はすごいですね・・・

 

我が家の床の間に 紅梅と鳥 の掛け軸がかけてありますが、私はその

ウグイス色をした鳥をウグイスとばかり思ってきました・・・

しかし、実はそれは メジロだと知りました。

 

実際に見るウグイスはそのメジロより小さく、茶褐色の体で目立たず、

少し尾羽が長いぐらいで特徴もなく、凡そウグイス色のイメージとは異なります

よね・・・ (笑)

 

 

ウグイス探しをあきらめて、下の小さな池の前で一休みをしていました。

前には大きなクスノキとユーカリの木があり いい木蔭です。

しばらくして・・・

ふっとササヤブの中の小枝をみると・・・ 何と!  ウグイスが一羽とまった

ではありませんか・・・  感激です! 

チャチャ・・・ という笹鳴きをしながらじっとしていなくて、しばらくして

クスノキへ飛んでいきました。

 あんまり私が探し回っているものだから、きっと会いにきてくれたのだ・・・ 

と 勝手に想像して嬉しくなりました (笑)。

 

 

やがて再びウグイスが、青空いっぱいに響き渡るように鳴いてくれました・・・

しかし、そのあとで別の方角から、ケケケケ・・・ ケッキョ・・・ ケキョケキョ

思わずこけそうになりました (笑)

 

練習中の新米ウグイスかな ? 

しかし、これは新米の練習時だけでなく、時に警戒の意味がある鳴きかた・・・

と 聞いたことがありますから・・・ 

悪く考えればあんまり私が探し回っているから警戒されたのか? 

そうするとさっきのウグイスは偵察にきたのか? (笑) 

 

でも私はそんな懸念はすぐに払拭して、新米ウグイスまでもが私に鳴いて

聞かせてくれたことに感動でした・・・

いい方に単純です? (笑)。

 

 

池の回りにはモンシロ蝶が飛んでいます・・・

田畑に白い雑草の花が一面に咲いている美しい所が見えます。

そう言えば雑草という名前の草はないわけで、よく見ると ナズナ

(別名ペンペン草)の白い花でした。

 

ゆっくり ゆっくりと畦道を歩くほどに 里山の春 を実感して、今日も小さな

至福の一時を過ごせました。

今日はこれから教学の森を抜けて六箇山へ向かって森の散策を楽しもう・・・ 

と やっとこさ重い腰をあげました。

 

 

近くの お寺(禅曹洞宗・布袋山 栄松寺) の前を通ると いつもの

案内板があり、次のように書でしたためられていました。

 

「 一本の野の花も いのちいっぱいに生きている 」

 

小さなタンポポの絵が添えられていました。

 

本当に小さな野の花一本が、春をちゃんと覚えていて 新しい芽を出し 

花を咲かせている・・・  生命いっぱいに生きている姿・・・

今、まさに実感してきた所ですから 私の心にも素直に入ります。

 

私も野の花にならい、大切に いのちいっぱいに生きてみよう・・・ という

気持ちになりました・・・

さすが 禅寺 ですね・・・

 08-3・17 (完) 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箕面の天然水・・・今も? 

2020-08-25 | *編集・春/3月

箕面の天然水・・・ 今も? 

 大阪府下最大の霊園、山上の 「北攝霊園」 は お彼岸が近い

せいか、いつになく墓参の人々が多く見受けられました。

今日はその横を通る東海自然歩道の山道から泉原方面へと向かい

した。

 10数メートルの杉の木が林立する急坂の谷間を抜け、岩場をとおり、

やっと谷川の流れを左に見るところにでてきました。

サラサラサラ~ と 耳心地のいい水の流れ音に誘われて、

この谷川の岩場で一休みにしました。

 水の流れに手を入れると、冷たい中にも何か春を感じさせる温かさ

です。

足元の枯草を払いのけて見ると、その下には ヨモギ、セリ、スギナ、

ナズナ、タンポポ・・・ など、春の息吹を感じさせるいろいろな野草の

新しい芽が萌えで始めています・・・

フキノトウがでていないかな?  と 近くを探しましたが見当り

ませんでした。

 そんな春の息吹を楽しんだ後、少し下ると舗装された行き止まりの

道にでます。

それまで山の中では人一人にも出会わなかったのに、急にこの

山脇に人が大勢いて、車が10数台整然と並んでいるのにはいつも

ビックリしてしまいます。

ここは有名な岩清水の流れ出る所だそうで、以前ここで私は何人かの

人々に聞いた事があります。

 それによるとここの水は名水でとても美味しく、常に業者の人が多く

採水に来ているそうです。

コーヒー店主という方は、味が全く違う・・・と、

料亭の主は料理が美味くなる・・・と、

花屋さんは花の持ちがぜんぜん違う・・・と言うし、

レストランの主はご飯がすごく美味しく焚ける・・・とか、

この水 毎日飲んでるから私きれいやろ・・・と、お好み焼き屋の

おばちゃんに無理やりうなずかされたり・・・ (笑)

 今日も順番を待ちながら、いつもの人が いつもの人たちとの会話を

楽しみながら過ごしている感じです。

私は遠くでその光景を眺めていましたが、やがて近くに下りて採水

現場を覗いて見てみると・・・

大きな ポリタンク(20L~100L入り)が沢山並んでいます・・・

3ケ所から流れ出る水を各々が効率よく入れています。

 一箇所では なんとか深層水・・・と ラベルが張られた2Lペットボトル

数十本並んで順に入れられていました・・・ まさかこのまま?

 どのバン車内もそんな容器につめられた水で満タン状態です。

ここは行政上、茨木市泉原地区ですが、すぐ東側の岩場や山並みは

箕面市ですから、ここはまさに 箕面の天然水 と 言えますね。

 しかし、ここに表示された 水質検査結果 の表示看板と・・・

「・・・阪神大地震以降・・・水質基準に適合しない・・・」  旨の 

注意看板の両方共に足蹴にされたのか ボコボコ になった無残な

光景がありました。

 かつての名水も地震による地殻変動で異変が起こったのでしょうか?

いずれにしても ” 飲料不可 ” の注意板ですが、それを横目に今も

毎日 業務用に採水している人々を眺めていると、なんともやりきれ

ない思いでいっぱいになりました。

 個人が個人の責任とリスクを自覚の上で、この水を楽しむのは自由

ですが・・・

美味しい水だからといって店からお客様への説明もなく、水質検査を

無視してまでこれを売り物にして提供するのは、モラルの問題だけ

ではすまないように思いますが・・・

如何でしょうか?

 昨年末の京都・清水寺管主の書 ” 偽 ” の文字が頭に浮かび

ました・・・

 帰り道でコバノミツバツツジの新芽が、膨らんできているのを

見ました。

あと少しで、うららかな春の訪れがやってきそうです・・・

 

08-3・13 (完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箕面市最高地点を知る・・・! 

2020-08-25 | *編集・春/3月

箕面市最高地点を知る・・・!

 東海自然歩道の最勝ケ峰(535.5m)を経て、尾根道を更に北へ

向かって歩くと西側の清水谷、東側の自然8号路の両谷間の

檜林が、いつになく明るく開けてきているのが分かります。

昨年からの行政の間伐作業で相当量のヒノキやスギなどの木が

伐採がされ、森の手入れがされて、太陽が林床に届き、すっかりと

明るい森になりました。

木材搬出用の、あのカマキリ型の作業ヘリコプターの大音響で

煩かった森も、やっと静かになったようですね。

 

 

私は今日も一人でゆっくり、ノンビリの いつもの浸り歩き・・・

 (ドンカメ歩き と名付けていますが・・・) で 初春の森の散策を

楽しんでいました。

 

それは勝尾寺林道から隆三世道を経て 東海自然歩道と合流する

地点より、少し南へ上った付近での事でした。

急に小用をもよおし(失礼!)、立ち止って山道から森に一歩入り 

用を足していました。

 

その時に ふっ と 何気なく前方の一本の檜(ヒノキ)を見ると、

木の幹の中腹になにか表示物が見えます・・・ 

何・・・? 

近づいて見上げると、文庫本ぐらいの大きさの板に何か表示して

あります。

よく見ると次のように記載されていました。

 

   証如峰    604.2m    箕面市最高地点

           豊中労山  おおさか里山歩き

                        ‘08 ・ 3 ・ 8

 

 

何と!  この取り付けは昨日の事ではありませんか・・・

しかも、前を向いていつものように歩いていては、まず見つけること

出来なかったような所に取り付けてありましたし・・・

私にとってはたまたまの小用が 偶然のラッキー となりました(笑)

 ここが箕面の最高地点か・・・ しばし周りを見渡していました。

いつも行く明ケ田尾山(619.9m)は僅かの違いで行政上は隣の

大阪府豊能郡ですから、その南方にある鉢伏山(604.0m)が今まで

箕面の最高地点と思っていました。

するとここは20cmの違いで最高地点になったことになりますね・・・

 

 

箕面市内の山というと 他にいずれも低山ですが、箕面山(355m)、

六箇山(395.8m)、勝尾寺南山(407m)、堂屋敷山(553.4m)、

長谷山(568.2m)・・・ 等などがあります。

 

 それぞれの箕面の山の山頂に行くと、その三角地点付近にはよく

板切れなどに書かれた表事物が木にくくってあります。

例えば到着日付けと共に 「・・・山を歩く会・・・」 「・・・里山クラブ・・・」 

「・・・勤労者山歩会・・・」 「・・・大阪の山を歩く会・・・」 

「・・・サル山会・・・」 「・・・低山愛好会・・・」 

「・・・山と自然を愛する会・・・」  その他、いろんな団体さんが

記念に?記録用にと取り付けるのでしょうね ?

 

近いうちにこの 箕面市最高地点として この証如峰 

(なんと呼ぶのかな?) も、そんな表事物でいっぱいになるのかも

しれませんね・・・

 

 

 (PS)  その後に分かった事・・・

*  この証如峰は 東海自然歩道における、箕面市最高地点 との

   事です。

 *  また、箕面最高峰は明ケ田尾山(619.9m)との記載記事もありました。

    08-3・11 (完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の訪れ・・・スギ花粉! 

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の訪れ・・・スギ花粉!

 今日(9日)は箕面ビジターセンターから自然4号路へ入りました。

厳しい寒さから一転、今日は穏やかな初春を感じさせる気候です。

木漏れ日の差し込む森の道にもほのかな暖かさを感じます。

 自然4号路は勝尾寺の裏山門へ続く山道で、大きなアップダウンも

なく、自然の変化にとんだ大変気持ちのいい所です。

ゆっくりと浸り歩きを楽しむ私にはもってこいの散策路なのです。

 上空で突然、ピーヒョロヒョロ~ と 鳥の鳴く声・・・

ワシタカ科のトビのようです・・・ 今日は何度かこの鳴き声が聞え

ます。

それにヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、ヒヨドリ、コゲラ・・・

鳥の名前と鳥とがなかなか一致しない私ですが、今日はあちこちで

こんないろんな小鳥達が楽しそうにさえずっています。

 今朝のTVニュースでは、今日の花粉情報を伝えていました・・・

今年は寒さが長く続いたので、暖かくなった今日から花粉が一気に

大量飛散するので注意!  との事・・・ 嫌ですね!

 何しろ昨年も散々森の中で苦しめられてきた私なので、今日はスタート

から花粉対策のマスクをしてきました。

しかし、山の登り坂をマスクをして上るのは大変です・・・

すぐにハーハーハーと喘ぐようになり 息が辛く、時々マスクを外して

深呼吸をせねば歩けません。

 そんな事を繰り返しながら歩いていると とうとうやってきました・・・

 ハックション~!

 見れば両側は高いスギ林のど真ん中・・・

今年第一号の花粉クシャミを思いっきり一発です! (笑)

しかし、直後から2発, 3発と連発・・・ 

何の鳥だか分からないけど、大声に驚いたのか バタバタバタ~ と 

飛び立っていった・・・  ゴメンよ!

 やっとの思いでそこを抜け出したのはいいけど、見れば勝尾寺の

裏山は何とスギの木の多い事・・・

日頃は余り気にしてなかったのにスギ花粉となると改めて回りを

見渡し、スギの大木群の多さに・・・  

もう両手を挙げて全面降参状態です (笑)

 そこで、途中から左折れして小道を登り 東海自然歩道に抜けました。

ここからガラ岩の尾根道を更に登って 鎌倉時代の開成皇子のお墓に

でて、少し先の開けた岩場で一休みにしました。

この尾根周辺は ヒノキ林が多いので恐る恐るマスクを外してみる

と・・・

まだヒノキ花粉は飛んでいないのかクシャミがでない・・・ ラッキー!

ホッとしてコーヒータイムにしました。

 帽子と着ているパーカーをとり、暖かい太陽を体いっぱいに浴びて

森に浸る幸せ感をしばし味わいました。

遠望すると今日は春霞がかかり、いつも見える大阪市街の

高層ビル群の上層がかすかに見えるぐらいです。

生駒山、金剛山などの山並みも その山頂付近がまるで水墨画の

ように幻想的に見えています。

 一休みをした後で更に東海自然歩道を進みます・・・

この道の起点・箕面ビジターセンターから 終点は東京・八王子の

高尾山ビジターセンターまでの山道ですが、全長1697kmを歩き

通す人が毎年何人かおられるようですから すごいですね・・・

私のドンカメ歩きでは毎日歩いても一年以上かかりそうですが・・・

 急な下り坂を下りていた時です・・・

再び大きなクシャミを一発!

すると立て続けにクシャミの連発に、鼻水、涙目・・・ 花粉症状の

三点セットが一気にやってきてもう シッチャカ メッチャカ~ の 

アメアラレ・・・? (笑) 

 もう森の散策を楽しむどころではありません。

急坂で足元ばかり気にしていたけど、回りを見れば深い谷の両側

いっぱいに大きなスギの木が林立しています・・・ 

もう こりゃたまらんわ! (笑)

 なんとも春の訪れと共に、この私のクシャミは恒例行事となってしまい 

大好きな春の息吹を全身で感じるには気の重い季節となりました。

 見れば箕面の猿の群れの中にもクシャミと涙目のお猿さんを何匹も

見て、お互い同類 相憐れむ思いですれ違った事を思い出し

ました・・・

お互い大変だもんね・・・  (笑)

 ハ ハ ハックション~!   もう・・・

 「 春近し クシャミと涙 教え来る 」

「 大クシャミ スギの木見上げ 鼻すする 」

「 おどかして 鳥に謝る 大クシャミ 」

「 山火事と 思うほど飛ぶ スギ花粉 」

「 森で聞く 相憐れみの 猿クシャミ 」          (花 詩)

 08-3・10 (完)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花粉症?  今年こそは・・・と!

2020-08-25 | *編集・春/3月

花粉症?  今年こそは・・・と! 

 

今日は、3月の最初の休日なのに、陽気はもう4月から5月の下旬だ・・と、 

TV が言っています。

温かい!  喜んでいいのか  悪いのか?  

異常気象 ? と、 心配する前に私は 「花粉症」 と戦っております。

 

なんで急に ? この私が・・・ と、今でも分からないんでありますが・・・

ある春の日、森の中で急にくしゃみ、鼻水,目のかゆみ・・・に一気に襲われて

悪い風邪にかかったかな?  と、早々に帰宅して 薬を飲んで、早風呂に

入って、コロリン! と寝たんでありますが・・・ 

(大体これでいつも治るんですが・・)

 

翌朝、自分の くしゃみで飛び起き、鼻水に目のかゆみ・・・

もうなんだい? これは?  

すると家の人が笑いながら お気の毒です・・ね ・・・と、「花粉症」 の宣告! 

そんな ヤワじゃないよ・・・と自分を信じていたんですが・・・

 それから毎年、この時期、恒例になってしまいましたよ

こんなもの 恒例になって欲しくないのでね 今年は大丈夫だ・・・と、

信じ込んで?

 

先週は 意識的に何も用意しないで 箕面の 「ウツギ谷」 へ入って

いったんです。ここはとても静かでね 横には渓流の流れ、小鳥もいっぱい・・・

外院の里からすぐだから いつも楽しみな所なんで、ここなら大丈夫? と 

勝手に思い込んでね しばらくは順調でした・・・

それ見ろ! 花粉なんてどうって事ないよ  

今まで 何十年、そんなことなかったんだから・・・

 

それを聞いていたのか ? きっと 聞いていたよ  あれは・・・

森の先で大きく 杉の樹が風で揺れたんです・・・ すると 回りの樹木も

いっせにそよぐんだね・・・森のコーラスか? と、愉しんでみていたら・・・

その内、杉の樹から 黄な粉をばら撒いたように大量の スギ花粉が舞い

だしたんだ・・・。  うん! なに? 

しばらくして 黄色い粉が頭上に降り注ぎ・・・

今年は大丈夫・・・?  じゃなかった。 

 

威張って我慢してたけど・・・ 一分も持たなかったね!  

この情けない苦しみは何だ?  

静かな森の中で一人、せめて・・・と、腹立ちまぎれに大声を張り上げで

クシャミをしたら・・・それが10数回続き・・・

だって自分の意志で停められないんだよ・・・情けない 

もう・・・その内、鼻水タラタラ~こんな恰好 誰にも見せられない・・・

100年の恋も この姿でおしまいだね。

それまでいっぱい鳴いていた小鳥達がいっせいに飛び立ってしまった。

森の皆さん! お騒がせしてすみません!

 

最も、最近のお猿さんの中には 同類もいましてね  

去年、天上ケ岳であったお猿さんは、私と同じ 目を真っ赤にして 

痒そうにしてました・・・ 涙目でね・・・それに ”チックン~” と くしゃみまで

しているんです。 

全くもって私、深く同情いたしまして 2人で、いや 一人と一匹で一緒になって

クシャミをしたもんです。 

もう自分でも 笑うに笑えない、何とも情けない情景でした・・・

 

今年もあのお猿さんと同じ症状かと思うと、気が重くなり、しばし森の散策は

休もうかな・・・ と、思案しております。

 

 ハックション!  もう・・・

 

07-3/7 (完)  


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新稲の山里  セリ?

2020-08-25 | *編集・春/3月
新稲(にいな)の山里  ”セリ?  同じ年じゃの~” 
 
 
一昨日の ” 牛舎・・ ” に 気をよくして再び 新稲(にいな)の山里へ
出かけていきました。 
勿論、一見ドロボースタイル?の 花粉対策万全の服装です。
近くの雑木林では二羽のウグイスが鳴いています。
一羽は練習中で ” ケキョ! ケケキョ!・・ ”と、歩いていてもこちらが 
つまづくような鳴き方で危なっかしく・・・
もう一羽は完璧で安心して聞くことができましたが・・・いいですね!  
春です。
 
気温は今日も 20度を越えるとか・・・
寒がりの、暑がりの・・・とにかく気温に左右されやすい私としましては 
どっち? の服で行こうか・・・朝から迷っていましたが、何分心配性なもので
、予報が違ってもし急に雪でも降ってきたら・・・と、厚着をしてきました。
しかし、見事に予報が当たりましたね。
服を脱いで担いでの散策となりました。
 
畑は一面に白い花が咲いています。 何かな? 
林の中には 「マンサク」の黄色い花が咲いていて・・・これは 「先ず咲く」・・
が  なまってマンサクになったと聞きましたが、春の先触れ・・・
まさに花弁のちぢれた黄色い花は 豊年満作の踊りのようです。
 
林を抜けて 昨秋に稲を刈り取った後の田んぼに出ました。
去年の秋、この畑の前に出た時、前方の田んぼからものすごいスズメの
大群が舞い上がり・・・見とれていました。
よく考えたらみんな収穫前のお米を食べていたのですね。
繰り返し,繰り返し、空に上がったかと思うとまた稲の所に下りてきて
ついばんでいるではありませんか・・・
 
私は、目の前の田んぼの中で草取りをしていたご夫婦に・・・あのスズメは
ものすごいですね・・・と、話し掛けました。
立ち止まってご夫婦は、ニコリとすると・・・
「 私らはあの光景を見るとお米を作るのがいやになります・・・寝れないですよ
・・・しかしある時から諦めて、スズメのご飯分を除いて収穫量を考えるように
しました。 
お隣のように 上から 横からネットを張り巡らせて防御しても、どこかから
入ってくるし、わたしら もうそんな事で使う体力ありませんわ・・・スズメにも
あげるよ・・・と、考えたら楽になりましたわ・・・」 と。
ものは考えよう・・・と思いました。
しかし最近はイノシシが田畑を荒らすようになり・・・
こればかりは全部、根こそぎやられてしまうのでそんなスズメのように悠長な
事は言っておれないんです・・・と、電気策を見せてくれました。
こんな都市近郊でも大変な事になっているんだな・・・と、自然のメカニズムが
段々おかしくなってきている事を感じました。
 
そんなことを思い出しながらあぜ道を歩いていますと・・・
前方の畑の白い花が一面に咲いているその真中で どでん? と、お尻を
下ろしてなにか つんでいるお婆さんがいました。
見ると、籠の中は田畑の中から つんだ物でいっぱい・・・
根を切り,土を落とし、丁寧にいらない葉を落としている・・・
 
私は、こんにちは!  温かいね・・・ それなに?  なずな?  セリ?  
子供のころ田畑でよく採って、祖母におしたしにしてもらったが、余り美味しい
とは思はなかったが、名前だけは何となく覚えていたので言ったまでだが・・・
「セリ・・だよ!」   懐かしいね ? と私。 
昔はよく食べたよね・・・
「そうさ昔はみんな美味しく食べたもんさ・・・」
「今が旬でね・・・今 採らないとダメなんだよ・・・」 
温か過ぎるぐらいの春の日差しをいっぱい浴びて、お婆さんは気持ちよさ
そうに・・・のんびりと作業している・・・
 
セリは競り合って繁殖し、群生して生えるから セリと言うそうだが、春に
食べる野菜としては 春の七草のひとつでお正月後に少し食べるぐらいに
なってしまったね・・・
お婆さんの後ろ側には もくれんの木が10本程並んでいてもう 蕾が大きく
なり、東の方の木から 白い花が咲き始めている・・・
 
私がそろそろと立ち上がるとお婆さんは・・・
「あんたもわしも同じ年頃じゃ! 同じ年じゃのう~」    あのね ! 
いくら私がマスクをして顔がよく見えなんだにしても お婆さんと 一緒の年 ? 
ショック!
 
でも、腹を横にして考えたらなるほど・・・そうだね! 
私もすっかり おじいちゃん? になっていました。 
振り向いたら 伊丹空港から飛び立ったジャンボ機が西の空へ向かって
グングンと推力を上げているところでした。
すぐ下方を見ると、先日 開店したばかりの 「コンビニ」 に多くの車が入って
いきます・・・静かな村が賑やかになってきました。
年々、古きよき時代・・・? の「田舎の風情」が だんだんとなくなってきまし
たね。
お婆さんとこんな茶のみ話をしている自分は、やっぱりもう年なんでしょうね ?
今度会うときは マスクを外して話すことにします・・・ 
”同じ年じゃのう~” に まだこだわっているのです。
 
しかし、機械化文明社会は確かに人間生活を豊かにしてくれましたが、
どこかで・・・人間の本当の 心の豊かさ を おいてきてしまっているようで
なりません。
 
07-3/7 (完)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする