(管理人のあれこれ話し)
さらば牛舎よ!
箕面・桜井から桜、桜ヶ丘の街を抜けて新稲に着くと、
いつもの山里の光景が広がります。
新稲四丁池にうつる山上の雲が、今日のお天気を知らしめて
くれます。
小さな春を見つけようとしばし畦道を歩き、
いくつかの花咲く野草を見つけました。
ポカポカと暖かい太陽を背に、ノンビリと春の気配を肌で
感じながら山麓線にでると・・・
もうあの牛舎から牛の鳴き声が聞こえない・・・
去年からしばしどこか暖かいところへでも出向いているのかと
思っていたけれど・・・
年末に牛舎を覗くと、もう閉鎖したような様子?
毎年 梅、桃、桜が咲き、やがて田畑がピンクのレンゲ草で
覆われる頃など、よくその何頭かの乳牛を見に来たものだ。
ウグイスの ホーホケキョ! と 牛の モー モー の、その
のどかで牧歌的、不可思議交響曲? は
新稲の里の風物詩だった。
(畑では野鳥が採食中!)
しかし当初は風向きにより、そのほのかな田舎の香り?
つまり臭い匂いの糞害には憤慨したものです・・・(笑)
しかしいつしかそのかぐわしさは周辺田畑の肥やしとなり、
豊かな農作物を実らせてくれたのでした。
それに牛舎をのぞくといつも音楽が流れ、
いつしかモーツアルトの交響曲などを聴くと、
乳牛の乳の出がよくなると言う記事を思い出し、
ここでもその実践中かどうか?
うっとりした牛の顔を見ていて豊かな気分になったものです。
改めて牛舎の周りを巡り、上の新稲中池の土手から
南のほうを見れば、すぐ先には50階建てのザ・千里タワーが
そびえ、箕面・船場のビル群も見える。
その西側先には大阪の高層ビル群が林立している・・・
そしてこの目の前には乳牛がいた・・・
この都市近郊ならではのアンバランスな風情が好きだった。
古きよき時代を彷彿させてくれた懐かしい風景が
また一つ消えていった・・・寂しいな!
さらば箕面の牛舎よ!
’11-3-6 (晴・曇)