箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

阪急ハイキングTOKK誌<箕面コース>を巡る (1)

2015-10-08 | 箕面・秋のハイキングガイド

 

‘15-10-4 (1)  

 

 

阪急電車沿線から行けるハイキングコースを紹介する

<ハイキングTOKK ‘15秋号> 誌の記事から

二人の山ガールが巡る 「箕面コース」 を歩いてみることに。 

 

 

 

 * 箕面駅--西江寺--聖天展望所--才ヶ原林道--

    こもれびの森--雲隣の森--箕面大瀧--瀧道--箕面駅

     (案内では約2時間半のコースとのこと・・・

       でも山ガールと山ジイでは足の長さ、歳の差、近くへの

       寄り道、ゆっくりノンビリのドンカメ歩きなので誌面どおり

       は歩けそうに無いのでご容赦を・・・)

 

  小さな写真は画面をクリックすると拡大します)

 

 

箕面駅(11時~)から中ノ坂を上り 西江寺へ

            

 

 

西江寺で参拝後 早速境内の 山頭火の句碑など見学

            

 

   

 

        

 

 

境内の裏手から霊園道を上る

         

 

この山道は春になるとコバノミツバツツジで満開に包まれる

一休みして聖天の森を上る

   

 

 

聖天の展望所に着く <B-1>

大阪を一望  反対側の谷間に 瀧安寺が見える

   

 

 

 

 

 

ドライブウエイにでるとすぐに左の山道へ入る

すぐ上のお社に参拝

         

 

 

山道を上り少し開けた所で寄り道する

イノシシのヌタ場か

         

 

奥へ進むとこんな所も・・・

         

 

 

元の道へ戻りしばらく上ると 箕面山荘 ”風の杜” にでる

<B-2> 玄関前からドライブウエイにでる

         

  

 

 

 

 

 

左の才ヶ原林道へ入る

車両は通行禁止だが人は大丈夫!

 

林道に入りすぐ左方へ  望海の展望所へ寄り道する

            

 

 

 

再び林道に戻り気持ちのいい散策を楽しむ

 

 

 

            

 

 

分岐点<B-11>の右方は才ヶ原の森へ

左方は地獄谷へ  両方にまた寄り道する

   

 

 

右の才ヶ原の森から才ヶ原池へ  ここで一休み

         

 

 

分岐点へ戻り左の地獄谷へ

 (* 先日ブログで紹介した猛毒カエンダケのその後が気になり

    見に行くがまだ全部駆除仕切れてないようで自分で駆除する

    もう大丈夫かな?)

   

 

 

 (2) へつづく・・・

 

 

 


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阪急ハイキングTOKK誌<箕面コース>を巡る (2)

2015-10-08 | 箕面・秋のハイキングガイド

 

‘15-10-4  (2) 

 

 

(1) より続く・・・

 

   小さな写真は画面をクリックすると拡大します)

 

 

才ヶ原の分岐点へ戻り再び林道を上る

途中の表示点から左へ上り こもれびの森へ

 (このまま林道を進んでも行けるのだか・・・)

         

 

            

 

 

風呂ヶ谷口を通り表示に従って こもれびの森へ

また寄り道して少し先の こもれびの森 展望所へ<B-10>

 

         

  

 

元へ戻り表示に従い 雲隣台方面へ下る

ここから風呂ヶ谷へ下り途中から雲隣台へ上るコースもある

              

             

 

 

林道を少し進むと左へ入る道があり雲隣の森へ

雲隣台の展望所に着き一休み <B-8>

         

 

 

 

 

ここより箕面大瀧の上の道(杉の茶屋前)へ一気に下る

(足元注意!)

 

 

            

 

 

 

下り着くと <B-5> 杉の茶屋横の小さなトンネルを抜け

一目千本を下り 箕面大瀧 へ

          

 

 

今日の 箕面大瀧 を楽しむ

         

 

   

 

 

 

 

瀧道を箕面駅へ向かって下る

あちこち寄り道をしながら仲秋の箕面の森を楽しむ

 

 

 

 

 

 

唐人戻り岩

    

           

 

落合谷から野口英世像 

               

 

 

 本珈琲館から瀧安寺へ

          

 

      

 

昆虫館、梅屋敷から橋本亭へ

      

 

         

  

 

大江戸温泉物語 箕面観光ホテル前から 箕面駅へ

        

                                               箕面駅 着 (3時30分)

  

 

 

山ジイのドンカメ歩きにあちこち寄り道したので4時間半もかかり、

ハイキングTOKK誌の山ガールの倍近くかかってしまったが、

大いに満足のいく楽しいハイキングコースでした。

 

 

 

 

 


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仲秋の高山を巡る!

2015-10-08 | 箕面・秋のハイキングガイド

 

‘15-10-3  

 

 

今日は箕面の森に隣接する能勢・高山の村落を訪ね

仲秋の風景を楽しみます。

 

  小さな写真は画面をクリックすると拡大します)

 

 

 

箕面 八天の森からみる高山の村落

 

 

高山に入り西地区にある キリシタン大名・高山右近 生誕地前

から、周辺を散策する

 

           

 

 

   

 

            

            

 

 

          

 

 

 

                

                 

 

 

                

                

  (* 家の紋がいろいろ見受けられる)

   

 

 

東地区の 住吉神社前から棚田を巡る

   

 

 

            

            

 

 

 

 

         

         

 

 

     

 

            

( 箕面川の源流 高山川源流へ上る)

 

 

 棚田の上から

         

           

 

 

 

 

箕面の最高峰 明ヶ田尾山(619.9m)を望む

 

 

月に一度は訪れる私の心を癒す場所。

かつては箕面駅前から3時間以上かけ山々を歩きながら訪れて

いた。

郷愁の故郷を想い高山を歩いていると、すぐにタイムスリップし

夢心地に浸る。

 

 

 

 

 


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森の埋蔵金 (1)

2015-10-08 | *みのおの森の小さな物語(創作短編)

 

箕面の森の小さな物語 (創作ものがたり) 

NO-23

 

 

 箕面の森の埋蔵金  (1)

 

 

 

  「今からもう何十年前の昔の話しやがな~  

   箕面大瀧までの瀧道沿いに、多くの高級料亭や旅館、それに企業の

   保養所、金持ちの別邸なんかあったらしいわ~

   そんでな、ある金持ちのその別邸で不思議な噂話しが

   あったんや・・・ と」

 

高橋 杜夫は、意味深長な言い回しで、同僚の山口 裕二に話し始めた。

二人は会社の同期で、若い頃から気が合い、時々一緒に飲んでは仕事の

グチ話し、憂さ話しをしたりしていた。

金曜日の夜になると、いつもの行きつけの店、箕面の小さな居酒屋の常連

になっていた。  しかし今夜は雨のせいか、客は二人だけだった。

 

杜夫は早くもろれつが回らなくなってきたので、女将に水をいっぱいもらい、

自分の頬っぺたをパチンと張ると・・・

 

  「これはとっておきの内緒の秘密の話しやねん・・・ 誰にも言うとらん

   話しやけど、お前だけに教えるんやで・・・」

 

裕二はそれから一時間、杜夫が一方的に話す秘密と言う話しに、だんだんと

身を乗り出し引きずられていった。

 

  「その箕面の別邸というか館にはな 富さんちゅう未亡人が住んでてな

   それに昔から仕えてたオトはんちゅう女中はんと二人で住んでたんや

   ダンナはんは綾小路何とか言うてな、なんでも皇室に縁のある人とかで

   財界の大物やったそうな・・・

   なんでも満州で大儲けしはってな  今の金にして数十億円ほどや

   そうな・・・

   富はんは京都の舞妓はんやったそうやが、ダンナはんに惚れられて、

   後家はんとして嫁にきはったんや  

   そんで箕面の山深い箕面川の辺に、当時でビックリするぐらいの館を

   建てはったんやと   ところがな 一年もせんうちにそのダンナはんが

   心臓発作で急逝しはったんやと

   気の毒に富はんは、それからずっと女中はんと二人で、その館で

   暮らしてきはったんやと

 

   そんでな その噂話しちゅうのはな  そのダンナはんが亡くなる前に

   その館の近くにな 儲けた金をみんな金塊にして埋めたちゅう話しや

   ねん   しゃあさかな 何人もの男はんが、その隠し金塊を目当てに

   富はんを口説きにかかったそうやけど、身持ちが固とうて誰とも

   再婚もしはれへんかったんやそうな

   

 

   ところが富はんには甥が一人と、姪が一人おってな・・・

   そのまま富はんが亡くなって、そんでその財産が見つかったら、その

   二人が相続する事になるんやがな・・・ しかし何せ その肝心の

   金塊がどこに埋められてるか、誰も分からんのや・・・

   そんで甥も姪もこまめに富はんの館を訪ねては、その噂話しを探ろうと

   いろいろ世話をしてたんやそうな・・・

 

   姪の涼子ちゅう娘は、顔も器量も性格も悪い我侭娘やったそうやけど、

   何人もの男はんからプロポーズされてな、そんで特に西谷ちゅう

   20歳以上年の離れた男から猛烈にアタックされてな  涼子もその気に

   なって結婚したんやと

   そんでそれからはしょっちゅう二人で富はんを訪ねて来ては、

   何やらいろいろと探ぐっていたそうや

 

   もう一方の甥の孝太郎はな よう勉強ができたようで、末は博士か

   大臣か と周りから言われてな 富はんを喜ばせたそうや

   孝太郎は月に一回来ては、毎回3日ほどいつも泊まってな

   なにや いつも地下の書庫で一日中探しもんしとるちゅう噂

   やったんや

 

   そんな頃や・・・

   急に富はんが倒れはったんや と

   そんでな 昔からのかかりつけの医者が馬車に乗って急いでやって

   きたんや と   

   姪の西谷夫婦は、その前に女中はんから連絡を受けて、

   もしこれが最後やったら その前に富はんが知ってるかもしれん

   金塊の隠し場所 聞いとかなあかん・・・ と 急いで駆けつけて

   はったんや

   甥の孝太郎も駆けつけたんやが、何やらいつもの地下の書庫で

   バタバタしてはったそうな

 

   診察した医者は・・・ 

   「いつものこっちゃ ちょっと疲れはったんやな

   富さんは昔から丈夫やから後20年は大丈夫や ハハハハハハ」  

   と 笑っとったそうや

   ほんま言うとな この丸尾はんと言う医者はな  ダンナはんが急逝

   しはった時に看取った人でな  昔から富はんを取り囲む人らを、

   いつも苦々しく思ってたんで、何の根拠も無いのに 

   「富さんは元気や問題ないで!」  と言いはったんや と

   そんで姪夫婦はな 少しガッカリした様子で帰っていきはったんやが、

     しかし 甥の孝太郎だけはそれから一週間も泊まって、その間

   地下の書庫にこもったままやったそうな・・・

   何でもその書庫にはな ダンナはんの事業のものらしい膨大な資料が

   残ってて、孝太郎はそこにお宝の山があると睨んで丹念に調べてた

   ようやねん   

   そんでその重大な目処がもうすぐつくはずやったんやな

 

   実はな もう一人 あの女中のオトはんやがな・・・   

   ダンナはんとの間に、健治ちゅう男の子を一人もうけてはったんやと

   ややこしい話しやな・・・

   オトはんはな 子供がおらん兄夫婦へ自分の子供預けてな

   育ててもろたんやそうや

   その息子がもう大きなってな 植木職人やってはってな

   それがいきさつはよう分からんけど、富はんの館の植木の手入れを

   任されてな  富はんは知ってか知らずか  ようやってくれるわ・・・ と

   健治を随分と気に入って、毎月来てもろてたそうや

   勿論 母親である女中のオトはんはそんな息子を見ながらも 

   表面上は知らん顔してたそうやけどな・・・」

 

  「それからどうなったんや・・・」

 

裕二は杜夫の話しにその続きをせっついた。

杜夫はトイレから戻ってカウンターにつくと、再び続きを話し始めた。

 

女将も店が暇なので、先ほどから杜夫の話しに身を乗り出して聞いていた。

 

 「そんで7月のある日のことや・・・  この月は珍しく大型台風が2つも

   来てな・・・ その影響もあってか大雨が3日間も降り続いてて、

    夜半にはその風雨がさらに強くなったんや。

    そんな時、運悪く再び富はんが倒れはってな それが危篤状態や言うて

    そんでな オトはんは関係する人みんなにオトさんは連絡しはってな 

    各々には目的があるさかい とにかく急いでみんな嵐の中を館に

    集まってきたんや と」

 

その意外な展開に女将も裕二っも目をギラギラさせながら

聞き入っていた。

 

 

(2)へつづく

 

 


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森の埋蔵金 (2)

2015-10-08 | *みのおの森の小さな物語(創作短編)

 

箕面の森の埋蔵金  (2)

 

 

 

杜夫は二人を前にもったいぶるように話し始めた。

 

   「台風による豪雨の中、各々が森の中の館に集まってきたそうな

    姪の西谷夫婦はすでに<古>と<姫>というキーワードを

   つかんでたんやけど、何のことやらさっぱり分からんかったんや 

   そんで何とか富はんからそのヒントを聞きだそうと、

   耳元で喋り続けてたんや・・・ 

 

   甥の孝太郎は、もう少しであの膨大な資料から、宝の山が目前に

   明らかになる期待でな ある一点だけのヒントを富はんに求めて

   同じように耳元に張り付いてはったんやそうな・・・

 

   女中のオトはんは、今まで何十年もダンナはんの亡き後、息子へ

   遺したと思われる遺言書が、家のどこかに隠してあるはず・・・と

   仕事の合間合間に富はんに隠れて、広い館の隅々まで探してたんや

   そんでな それが地下室から箕面川にでる一角に、隠し通路が

   見つかってな その先にある扉を見つけはったんや

   そんで 密かにその日も植木職人の息子を仕事にかこつけて呼んで

   はってな  その鍵を富はんに何とか聞こうと思てはったんや

 

   そんで医者の丸尾はんは別の目的で富はんを診てはったんや

   何でもダンナはんを看取る前、ダンナはんにベットに呼ばれ、

   かすかに聞こえる声でな

 

   「金・・・  富の背中・・・ ホクロ・・・ 姫・・・  そこ・・・」

 

   と、言い残して他界してはったんや・・・ と。

   そんでな 診察のたびに富はんの背中を見ると、少し曲がった背骨の

   横に2つのホクロがあり、それが金塊の隠し場所を探るヒントやと

   確信してはったんやな・・・

 

   集まった皆は、富はんのベットの横や前後に陣取ってな 各々の目的

   の為に、耳元で入れ替わり立ち代りささやきながら探ってたんや・・・と。

 

館の外は、台風の影響でいつになく激しい風雨で荒れ狂ってたんや

森の樹木は左右に大きく揺れ、時折 その激しい嵐に悲鳴をあげる

かのように折れる枝、舞う葉の音が聞こえてくる・・・

杜夫の話しが続く・・・

 

   「その時、外の戸を激しくたたく音がしたんや

   オトはんが裏玄関に出ると、外はものすごい嵐に山が狂っていた。

   訪ねて来た人は箕面警察の若い2人の警察官やったそうな

 

    <ここは危ない! 箕面川が氾濫してて早く下の安全な所へ

     避難してください。 緊急です。 今すぐお願いします・・・>

 

   そう言い残すと、上流の家の方へ急いで走っていったんや・・・ と

 

   富はんを囲むみんなは、その話を聞いても誰一人全くお構いなしに

   ただ富はんから何か聞き出そうと必死やったんやな・・・

 

   そんで7月11日の未明のことや・・・

   ものすごい山崩れの大音響と共に箕面川が暴れだした。

   連日の大雨に加え、崩れ落ちた土砂や大岩が、濁流と共に

   ものすごい勢いで山を駆け下った。

 

   突然

 

          ドスン  バリバリバリバリ

 

   と、大音響と共に、大きな岩がいくつも館にぶつかると同時に、

   根こそぎ倒れたり折れたりした杉の大木多数が

   館に突き刺さってきたんや

 

   やがて数分後、次々と襲い掛かる大量の土砂、岩、木々を含む

   濁流に飲み込まれ、富はんの館は あっという間に粉々に壊れ

   一気に下流へと流されていったんや・・・

   富はんを含む7人もろとも、全てが根こそぎ激流のもずくとなり、

   後には何一つ残らんかったんや・・・ と」

 

店の女将と裕二は  う~ん  とうなったままだった。

 

杜夫の話が続く・・・

  「今の箕面大瀧の少し下方にある河鹿荘別館の茶屋

   <ほととぎす> の横手に、<箕面警察長 殉職の碑> が

   あるやろ・・・

   その石碑に書き刻まれている文 読んだ事やるやろ・・・

 

   <・・・ 昭和26年7月11日 未明に・・・ 集中豪雨により、箕面川

    は未曾有の増水となり、濁流うずを巻いて氾濫し、園内の飲食店、

    旅館などは押し流され・・・ 云々>

 

   と今も刻まれているわ   お前 知っとるやろ

   オレはその時の状況やと思てんねんけどな・・・

   ちょっと違うのは、あの時の館と7人のことは何一つ記録に無いし

   分からんのやそうや・・・

 

   そんで問題はこれからやねん・・・

   あれからもう60年以上も経った今年の夏のこっちゃ

   昔 その館があった少し下の方、少し背骨のような所から右へ

   曲がった付近・・・ そこは古場の修験場跡下で、姫岩の近くやな

   そのあたりでなぜか砂金がよう採集されるんやそうな・・・」

 

聞いていた裕二が口を挟んだ。

  「ちょっと待て  その古場の<古>と 姫岩の<姫> 

   それは箕面川のあのちょっと曲がったとこやな   

    富はんのホクロの位置やないか?」

 

聞いてた女将も興奮気味に身を乗り出した。

 

杜夫は話し続けた。

  「最近のことやけどな  あるハイカーが風呂ケ谷で足を挫きはってな

   そのせいでゆっくりゆっくり下りて来たんで、天狗道から姫岩に下りて

   きた頃にはもう日がとっぷり暮れ、真っ暗闇になってたそうや。

   ところがな その姫岩の近くだけが ボー と明るく、何か光り輝く

   ものが見えたんやそうや・・・」

 

裕二が叫んだ・・・

  「そこや  そこや!  埋蔵金 そこや!」

 

杜夫の話を聞いていた女将は、もう発見したかのように・・・

  「そりゃすごいわ!  ええ話し聞いたわ  その場所やったら大体

   分かるわ・・・」 心の中でほくそ笑んだ。

 

  「今日はええ話し聞いたさかい飲み代 タダにしとくわ! ついでに

   あんたのツケもみんなタダにしとくわ   

   それにこのレミーマルタンも一本サービスや!  飲んで  飲んで!」

 

女将は早速 「明朝にでもスコップとツルハシ持って行かな・・・」 と

心の中で目論んでいた。

 

裕二は裕二ではやる気持ちを抑え、こっそり夜明け前にでも一人で

確かめに行く算段をたて、一人ほくそ笑んでいた。

 

杜夫は杜夫でいつしか自分の話しに酔いしれ、初めて飲む高級酒に

存分に酔いしれ、大金持ちになった気分で、雲の上を歩くがごとく

家路についた。

 

箕面の森を月明かりがこうこうと照らしている。

秋の夜風が、色づき始めた紅葉の木を揺らし、

フクロウかミミズクかが 一羽 啼いた・・・

 

ホー ホー ホー アホー  ホー  ホホホホ ホ ホ・・・・

 

 

 

 

(完) 

 


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みのおの森の楽画記! ’15 9月

2015-10-08 | *みのおの森の小さな楽画記 !

スケッチ楽画記! ‘15-9月

 <初秋の高山から>

‘15-9-5  (361)

急に秋セミとコオロギ合唱す

 9月にはいると急に初秋を感じる風景となる青い空 稲田の穂が垂れ始め、ススキもちらほらセミと秋の虫のコンサートが聞こえる

  

 <箕面川源流とヒガンバナ>

‘15-9-11  (362)

秋を知る川辺に咲きし彼岸花

 ダム湖上流の箕面川源流にてヒガンバナが咲き始めた 残暑厳しくとも否応なしに秋が急に訪れる

 

 <Expo‘90 みのお記念の森 展望塔まえ>

‘15-9-18  (363)

夏と秋交代式のセレモニー

 人の気配が全く無い森の展望塔前 夏と秋の風が交互に吹き草花も夏と秋が入り混じる キノコが生え、秋の虫の音が響くようになった 徐々に秋が訪れている

 

<Expo‘90 みのお記念の森から>

‘15-9-26  (364)

森の木々散る葉の舞いに見とれてる

 先週と同じ所に来た。先週と違うのは森の木々の下は枯葉の色で賑やかだ。風に促されるように一枚一枚と舞い落ちてくる・・・


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