箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森は油断大敵!

2013-03-04 | 箕面・春のハイキングガイド

 

森は油断大敵!

 

 

今日は新稲・小川口から憩いの丘へ上り、東尾根から

水沢の谷へ下りてみました。

 

 

10年前にこの下で道に迷い、急斜面を転げるように

谷底へ落ちた苦い体験を思い出します。

 

 

山道沿いに大きな老木が倒れています・・・

見ると根元が朽ち、倒れ裂けた所はまだ新しく

数日前のような傷口です。

 

広葉樹が葉のない枝をいっぱいに広げ、その合間から

林床には太陽がいっぱい降りそそいでいます。

 

谷間を下り、見覚えのある所から再び上がり、

突き当たりが二手に分かれていたので自然と左の道を進む。

やがて道がだんだんと狭くなり、細く獣道のようになって

我に返ったときはもう急斜面を滑っていた・・・

 

 

あれ? おかしいな? まさか? そんなはずは無い!?

 

と思いつつも、とうとうまたも急斜面を転がるように

下の谷川まで落ちてしまった・・・またやってしまった!

幸い擦り傷ぐらいで怪我はなしだったが・・・

 

あの時は真夏で、とにかく泥まみれになった体を谷川で洗い、

ふっと回りを見るとヤブ蚊の大群が・・・

慌てて岩場の谷川をジャブジャブと下流へ逃げたが・・・

やがて目の前に大きな砂防ダムで行く手を阻まれ

一瞬パニック!

しかし幸い横手に細い獣道を見つけ、やっとの思いで

這い上がった・・・

ダムの上から下を見れば、すぐ下は先ほど上がってきた

小川口ではないか・・・

 

まさかこんな近くで・・・

 

もし谷川に転げ落ち、怪我でもして動けなくなったら?

ケイタイは圏外でつながらず、まして人が通る所でもなく

このダム壁一つで遭難事だと ぞっとしたものだが・・・

 

それがまた同じ事をやってしまった。

 

今度も幸い怪我もなく、慣れた? 道を戻って事なきをえた

ものの、なぜ同じ道を迷ってしまったのだろうか?

どうにかなるといった慣れた安易な自信が、

緊張感を緩ませてしまったようです。

  

砂防ダム堤防、下穴は通り抜けできない。やっと上に!

 

小川口に戻り、汗と冷や汗も一緒にぬぐいながら 

ホッと一休みしていると・・・

後方から何やらゴソゴソと音が近づいてくる・・・

何だ!?

 

一瞬緊張して振り向くと・・・

猟銃? を手に、二人の男性がぬっと現れた・・・

人か!

背中には 「鳥獣害対策チーム・箕面市」 とオレンジの

ベストに表示がありました。

 

新聞記事には、エアガンを使ってシカなどの害獣を追う

府内初の試みとかあったけど・・・

もし私があの斜面を転がるように下りていた時、

害獣と間違えられて撃たれなくてよかった・・・

本当に山の中では何があるか分かりません。

 

 

以前、箕面の山中で2件の悲しい事故を聞きました。

いずれも一人歩きのベテランハイカーが、ちょっとの油断で

事故で亡くなったとの事・・・ 全く他人事ではありません。

 

新稲の里に下りてくれば、朝と変わらない穏やかな日和です。

 

いつもノンキなドンカメも、今日は心を引き締めた一日でした。

 

全く山や森の自然には 油断大敵! です。

 

  

 

 

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