寒い冷たい森の中にも~
今朝は今年一番の寒さと・・・
でも、美しく晴れ渡った冬の空に誘われて森へと出かけた。
今日は箕面・白島(はくのしま)からのスタートとし、
谷山林道に向かった・・・
しばらくすると見えたきた薩摩池には、沢山の水鳥がいる。
ざっと30数羽~
早速 双眼鏡で覗くと、キンクロハジロ、カイツブリ、マガモ、
カルガモ、オナガガモ? 知らない鳥もいるが・・・
そのときアオサギが大きな羽根を広げて飛び立った。
その先の五藤池の土手を上って見ると、大きな池なのに
いつも見る水鳥が一羽もいない?
その西側の新薩摩池を見ると、マガモが二羽だけ
仲良く泳いでいる・・・
* 何がいるんですか? 鳥ですか? 冷たい風ですね~
と言いながら、一人の同年輩の男性ハイカーが
ゆっくりと歩きながら通り過ぎて行った。
白姫大明神の水神社横から林道を進み、処分場・採石跡を
横目に、谷山谷へ向かう。
うっすらとした雪はあるものの、山道はカチンカチンに凍った道
なので慎重に上る。
途中 お気に入りの谷の川辺に下りてみた・・・
いつになく谷川の水量が少ない。
そんな流れを見ていると、急に森が暗くなり、あっという間に
雪が斜めに降ってきた・・・ 前が見えないぐらいに一気だ。
見る見るうちに森が真っ白に覆われていく・・・ きれいだ!
しかしそれもつかの間、いつしか薄日が差し込み
やがて樹間から木漏れ日が差し込んできた。
枯れ葉に積もった雪がキラキラと輝き、
その美しい自然の光景に感動する。
少し明るくなった谷間を上り、岩場で一休みしていると・・・
・ あれ? 先ほどの方では?
先に行かれたのにどうして後から~?
* ああどうも~
あの廃坑跡から東谷の方へちょっと寄って、いつもの
ヤマドリを見てきたんです・・・ 今日もいましたわ~
それからしばらく、あの長い尾を持つヤマドリの話を聞いた。
何でも毎日のように訪ね、もうヤマドリも慣れて足元まで
くるのだとか~ 自然の鳥なのにすごい!
それからお話を聞きながら才ヶ原の森へご一緒した。
* ここにはカワセミの巣があってね~
この森の先にはサンショの大きな木があって、
毎年実をリュックいっぱいに採って近所に配るんです~
あの道はイノシシの獣道で、この先には大きなヌタ場が、
ここで一度、夜明けに上ってきたらテントを張って、
中に二人の人がいてドッキリ!
なんでも森のイノシシやシカや野鳥の写真を撮っている
そうでビックリでした。
この川ではカワガラスが水浴びしていたり、
サンコウチョウが鳴いてたりしますからね。
しかし川の水量が少なくなりました・・・
あの箕面トンネルの影響ですね。
地下水くみ上げて川へ流す電気代など3000万円は
箕面市民の税金ですわ~
この大きなエドヒガンの古木は、毎年きれいな花を
咲かせます・・・
20分ほどの間にいろんな話をお聞きした。
また強い風とともに雪が降り始めた。
* 私は脳梗塞をやりまして、それで医者や妻から山歩きを
薦められ、毎日少しずつ歩き始めてもう10数年~
山の精気を頂いているお陰で調子いいですよ~
今日は無理せずこの辺で引き返します・・・
またお会いしましょう~
と、二十二曲がり谷へゆっくりと向かわれた。
毎日毎日何年も一人で山を歩かれ、山の精気を頂いているから
と言うお顔は、つやつやとしてお元気な姿だった。
私は才ヶ原池へ向かった。
着いて池面をみると半分以上に氷が張り、
その上に雪が積もって何ときれいな光景なんだろう~
そんな冷たい池畔の森に座り、氷の池を見ながら
遅い昼食をとった・・・なぜかとても美味しかった。
池を周回した後、私も二十二曲がりの谷へ向かった。
医王山を下り、医王岩前から大宮の森へ出てきた。
寒風の中、森の前の取池では防寒具を身につけた二人の
釣り人が糸を垂れている。
マガモが二羽仲良く並んで泳いでる・・・
先ほどの方も無事に下山されたようだ・・・
私もそうだが、こんな寒い冷たい森の中でも
人が必要とする癒しと温かさがあるものだ・・・