森の散策・・・小さな幸せ予感!
今日は先ず 箕面ドライブウエイの箕面川渓流沿いを、
箕面ビジターセンターまで歩きます・・・
サラサラサラ~ と、心地よい谷川の流れに立ち止って耳を澄ませて
いると、朝陽が川面を照らし始め、キラキラキラ~ と輝き、眩しい
ぐらいです・・・
ピッ! ピッ! ピッ! と、鳴きながらカワガラスが岩から岩へ飛び
交っています。
自然の営みには、いつも感動してしまいます。
ビジターセンターでは何人かのハイカーの方が
ベンチに座って双眼鏡を覗いています・・・
* さあ! 行こか!・・・
と、二人連れの若いカップルが、装備万全の登山スタイルで
東海自然歩道を登っていきます・・・
私も後に続き、すぐに自然4号路へと分かれました・・・
常緑のヤブツバキ、ヒサカキ、カシの木などの葉に太陽が反射して
キラ キラ キラ~ と輝き、森の中が明るく照らされています・・・
歩き始めると、それまで寒い冷たいと思っていた森の空気も、
心なしか暖かく感じられます。
時折、木漏れ日の差し込む山道で立ち止り、樹木の間から見える
青空と白い雲を仰ぎながら・・・ 太陽に向けて自分の体をあて、
帽子をとって薄くなった頭皮にも太陽を当ててやります (笑)・・・
これは意外とポカ ポカ ポカとして暖かく、寒い冬の気持ちのいい
沐浴です・・・ 私の、幸せだな! と、感じる一時です。
ゆっくりと両側の景色、樹木、岩肌、鳥たちなど自然の風情、
営みを感じながら・・・ 落ち葉や木蔭の寒い所ではバリッ! と、
霜柱を踏みしめながら浸り歩いていると、私の森の散策も
いよいよ今年も始まりだ! と、実感します。
勝尾寺の裏山から境内に入ると、参拝の善男善女が沢山で
賑わっています。
私もおみくじの小さなダルマを買って見てみると、今年は「小吉」!
西江寺でも、瀧安寺でもおみくじは今年 小吉でした。
・ 足る事を知るは幸せの基
・ 正しい誠をもって努めれば後には幸せの道が開ける・・・ と
あり、今年はそうなんだ・・・ と、納得でした。
ちなみに昨年は三寺ともに「大吉」だったんですがね・・・ (笑)
参拝後、東海自然歩道まで登り、最勝ケ峰(538.5m)の
見晴らしのきく岩場にてお昼にしました。
温かいコーヒーを飲みながら生駒山、金剛山を遠望しつつしばし
至福の一時を過ごしました・・・
しかし、さすが尾根の岩場は寒く、冷たい風が吹いていて10分も
すれば背中がゾク ゾク ゾクとしてきます・・・でも気持ちいい!
早々にお昼を済ますと清水谷へ下りました。
シ~ンとした谷間を歩いていくと雪が積もっています。
小さな谷川をまたぐ木の橋の上に積もった雪には一歩も足跡が
ないので、私が初歩きのようです・・・
しかしよく見ると小動物たちの足跡が見えるので、全く初では
なさそうです・・・
ノウサギかテンか、キツネか? 分かりませんが、
いつも見るシカやイノシシではなさそうです。
いつぞやこの谷川で水を飲んでいた牡鹿と目が合ってしまい、
しばしにらめっこの後、シカのほうが北斜面を駆け上がって
いきましたが・・・
初めて森で出会ったシカに、私はしばし硬直状態でした・・・(笑)
今日は川べりにシカの足跡はあっても、姿を見ることは
ありません・・・
この清水谷の杉の木も間伐、伐採作業が行われたので、
今では欝蒼とした森が明るくなり、気持ちのいい森に
なっています。
箕面林道に出て、箕面川ダム湖を回りました・・・
さすがに今日は釣り人はいないようです。
湖面の水がキラ キラ キラ~ と輝き、反射した太陽の光が
「四季の森」の樹木に反射して、
まるで影絵が動いているようです・・・
最初に見たときは不気味に感じたものですが、今は美しい
自然の造形美に見とれてしまいます。
そんな光景に見とれている時でした・・・
* こんにちわ!
・ あっ! びっくりしました・・・ こんにちわ!
(見ると、お父さんと二人の小学生らしき息子さんです・・・
三人共に三台のマウンテンバイクに乗っています・・・)
* 気持ちのいいお正月ですね・・・
・ そうですね・・・!
いつもお子さん達と山を駆けてらっしゃるんですか?
* エエ! 最も私の休日だけですがね・・・
実は下の子供がゼンソク持ちだったんですよ・・・
それで家にばかりこもっていたんですが・・・
それで医者の反対を押し切って、思い切って
私の趣味のマウンテンバイクに誘ってみたんです
最初は大変だったんですが・・・
今ではもう子供の方が好きになって積極的なんです
だから正月もゆっくりしておれませんわ・・・
と、笑っておられる。
・ そうですか! それはよかったですね・・・
それでもうお子さんのゼンソクの方はもう大丈夫なんですか?
* それが不思議でしてね・・・
初めて2~3ケ月から徐々に 治ってきて、
もう一年以上になりますが医者もビックリする位の
回復で、もう大丈夫だとの事で信じられんぐらいです。
・ そうなんですか! それはよかったですね・・・
(二人の子供はニコニコしながらも、早く走ろうよ! と
お父さんをせっついています・・・)
* もう少し休ませてくれよ・・・
もう子供らの方が体力があってかないませんわ・・・
と、笑いながらも嬉しそうに再び自転車に乗ると・・・
* では失礼します・・・
子供さんたちもバイバイ~! と言いながら元気いっぱいに
去っていきました。
親子で同じ趣味を持ち、野山を駆け巡り、自然といっぱい接し
ながら病気にも打ち勝つなんて、何て素敵な親子なのでしょうか・・・
三人の後姿を見送っていると、私の方こそ幸せな気持ちにさせて
頂きました。
今年も箕面の森の散策で、どんな至福の一時を過ごし、
どんな感動や感激があり、どんな幸せを感じ、
どんな小さなできごとが待っているのでしょうか・・・
楽しみです。