箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

老人とボロ菊・・・!?

2020-08-26 | *編集・秋/9月

老人とボロ菊・・・!?

 今日は Eexpo90記念・みのおの森に入り、芝生広場にて一休み

しました。

東と西の森の中に2組の人々がいて、私が丁度その中央に座った

感じです。

この広大な森の公園には、実のなる木が沢山植えられているので、

その実った果実を求めていろんな野鳥がやって来てさえずり、

見ていて飽きる事がありません。

 

東の森の一組は、車椅子におじいさんが、その横でおばあさんが手を

添え、若夫婦と子供が3人の賑やかな家族のようです。

お母さんは芝生の上に敷物をしくと、早くも食べ物を広げ、さかんに

おばあちゃんに座るように言っています・・・

子供たちは、もうお父さんとドングリ拾いをしているようです。

そんな姿をおじいちゃんは嬉しそうに眺めています・・・

温かい良いご家族のようです・・・

 

そう言えば、今日は「敬老の日」なんですね・・・

私も来年からは、有無を言わせず公的にも老人扱いされるので・・・

何かと割引の恩恵はあっても、嫌ですね・・・ (笑)

 

西の森の一組は、私と同年配ぐらいのご夫婦で・・・?  しかし、

それにしては手を取り合って、時折り二人で見つめ合ったりして・・・

もしかして老新婚さん?  それとも森の中で愛のしのびあい? 

なんて! (笑)

ふっと小説「チャタレー婦人の恋人」なんかを思い出したりして、一人

苦笑してしまいました・・・

朝からあてられすぎて、馳走様です (笑)

 

気を取り直して腰をあげました・・・

尾根道を登って鉢伏山(604.4m)に到着すると・・・?

 

山頂の平原いっぱいに、真っ白い綿のようなフワフワ毛が一面に

飛び交っています・・・

ここには枯れた笹薮があり、そこから背丈50~150cmの高い茎が

立ち、葉は先がとがるように細長く線状釘形をつけています。

ギザギザの茎の上、その花ガラの先に白い冠毛をつけています・・・

頭上を高圧線が走り、東の鉄塔から西の鉄塔間で、その白い冠毛が

舞っている光景は、初めて見ただけに壮観でした。

 

何と言う植物なんだろうか?

少し前まで、ここに黄色い花を咲かせていたような・・・?

しかし今は花を探しても一つもなく、筒状を上向きにして多頭のガラが

あり、タンポポの咲き終わった後の白毛を束ねたような状態です。

 

帰路にも・・・

清水谷を下り、かつての貯木場跡地に下りて来た時でした・・・

同じように一面に白い冠毛が飛び交っていて、少し強い風が吹くと

それが一面に天に昇り、太陽の輝きに反射してキラキラと輝くのです。

青い空と白い雲の間を、まるで小さな天使が踊っているような光景に、

思わず見とれてしまいました。

今日はハイカーの方と一人も出会わなかったので、この植物の名前を

聞くことが出来ませんでした。

 

帰宅して自分の書斎棚から、少ない植物の本をかき回して探してみた

ものの、該当する植物がどうしても見当りません。

そうなると余計に気になって仕方ないので、小遣いをやりくりして今日

やっと雑草図鑑を(いつもの古本屋でなく、これは新本です。 (笑))

手に入れました。

ありました・・・!

 

何でもアメリカ原産の帰化植物で、愛知県の段戸(ダント)山で

発見されたとの事。 

若い茎葉はゆでて食用にもされているのだとか・・・ 

花後にできるこの白いフワフワ毛が風に乗って飛び交うものの、

多くは ボロ紙 のように茎葉にまとわりつくことが多いのだとか・・・ 

それで名前が・・・

ダント ボロ ギク (段戸ボロ菊) と言うのだそうですが・・・

それにしても余りにもひどい名前じゃありませんか? (笑)

私なら 天使の翼(エンジェル ウイング オブ ダント) とでも名付け

たいものですが・・・ (笑)

でも、やっと一つ名前が分かり気分が晴れました。

 

箕面の森を何年も歩いていても、毎回 何か新しい発見をして、

嬉しくなります・・・

私の老後の楽しみも、まだまだ続けられそうです。(笑)

 

ところで朝のご老人方・・・

孫・子に囲まれて過ごす老後は一番幸せなことでしょうね。

しかし、サムエル・ウルマンの詩のごとく・・・

「・・・青春とは心の若さである・・・」 と、愛に恋に生きるのも、

素敵です。

また、人に煩わされることなく、最後まで一人で、心のおもむくまま、

思うままに人生を謳歌するのもいいでしょうね・・・ 憧れです。

 

どんな選択肢があるにせよ、ボロ菊 と言われるような 濡れ落ち葉

状態だけで終わりたくはありませんね・・・ (笑)

しかし、最後は ボロ菊 のように風に乗って白い翼を広げ、大空へ

自由な旅立ちがしたいものです。

 09-9-21(完)

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