箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

早春の嵐・・・!

2020-08-26 | *編集・冬/2月

早春の嵐・・・! 

 今日は車で箕面ドライブウエイから箕面ビジターセンターに駐車して、

東海自然歩道を歩く予定で出かけました。

 ところが上り始めてすぐにものすごい横なぐりの雪と風・・・ 嵐です!

帰路がもし凍結したら普通タイヤなので下りられなくなるかもしれません?

それに雪山をこの恰好では無理だと判断して、箕面駅前まで引き返して

きました。

 

予定変更です・・・

そこで、帰りに見る予定だった 「箕面市民選抜美術展」 が駅前の

市民ギャラリーで開催されていたので見に行きました。

大賞は 「山の音」 という 白い雪一面に覆われた森の中の風景画で

100号? の大作でした。

その他に100点近い各入選作品が展示されていました。

 

絵心のない私が油絵を習い始めて風景画を描くようになったものの中々

思うようにいかず、相変わらずの不器用さに我ながら呆れていたので

いい刺激になりました。

いつの日にか私も応募してみたいという、凡そ難しい目標が頭をかすめ

だけでも成果でした (笑)。

 

 見終えて外に出てくると 日付けが変ったかと思うほどに青空の快晴で

ありませんか・・・

しまった!  かといって今更も・・・ どうしよう?

 

あれこれ迷った末に、車なので 教学の森・野外活動センターへの道を

上り、途中の空き地に駐車して西尾根道を歩き始めました。

木漏れ日の差し込む森の中でヤブツバキの花が美しく咲いています・・・

それは冬枯れの森でひときわ鮮やかな赤い花で、いつも温かさを運んで

くれます。

 

こずえの間から見える青空と白い雲・・・ つい先ほどの嵐はウソのよう

です。

照葉樹林の葉に太陽があたってその上の水滴がキラキラと輝くので・・・

そうだったな! と思い出させるぐらいです。

 

 

しかし、まもなくして森の上のほうで梢がざわめき始めました・・・

するとにわかに森が暗くなり、急に突風が吹き荒れてきました。

枯れた小枝が上からバラバラと落ちてきて・・・ 危ない!

この急変は恐怖です・・・

あわてていま来た道を戻り 車に飛び込んだ時、更にいっそうの雨風が

強くなりました。

( 後で、今日の天気は全国的に 春の嵐 だったようです。

なんでも瞬間風速30m以上の所もあったとか! ) 

今日は車でよかった・・・! 

しばらく荒れ狂う森の中で、車の窓から自然の猛威を実感していました。

 

 

やがて落ち着いてきたのでそこを早々に後にして、山裾にある

スカイアリーナ(箕面市立第一総合体育館)の駐車場へ移動しました。

徐々に雲の流れが速くなり、空が晴れてまた太陽が顔を出し始めました。

 ここは車内からでも大阪が一望できる高台にあるため、そのお天気の

劇的と思える移り変わりがよく見渡せるのです。

 

 

リュックからコーヒーポットを取り出して温かいコーヒータイムにしました。

ラジオのスイッチを入れると、あの私の大好きなブルーグラス

ミュージックが流れてきました・・・ みのおFM 816 です。

ビルモンロー、スタンレーブラザーズ・・・

いつ聞いてもすぐに学生時代にタイムスリップして体がリズムをうち、

心が踊りだします。

まさか自分の住む箕面の地元FM局から毎日ブルーグラス音楽が楽し

めるなんて思いもよりませんでした。  嬉しい限りです!

 

 

穏やかなひとときを車内で過ごしたのもつかの間・・・再び上空が曇り

始めました。

また嵐です・・・

それまで太陽に照らされて輝いていた大阪の街並みも一気に雨風で

かき消されてしまいました。

目の下に見える新築池の噴水が強風で舞い上がり、霧状になって

飛んでいます。

 

それまで池畔の木の上でサカナを狙っていたアオサギは大きな羽を広げ

飛びったったものの、強風に押されていくら羽ばたいても後退する

ばかり・・・

それなのに、風に向かって懸命に羽ばたきし 四苦八苦している姿を、

私はハラハラしながらしばらく眺めていました。

 

その内、何の鳥か?  10数羽の群れが西から東への風に流されるよう

上空を飛んでいきました・・・

そして、あのアオサギもあきらめたのか?  風に乗って東の方へ飛んで

いきました・・・   上空はかなりの強風のようです。

 

その時、突然 突風が車を襲い・・・ 大きく揺れると、私はもう少しで

コーヒーカップを落とす所でした・・・ すごい自然の力を感じました。

こうして大阪を遠望しながら、車の中から春の嵐を逐一 肌で実感する

事は初めてのことでビックリ・ドッキリの連続でした。

 

やがてまた穏やかな日和となり、何事もなかったかのように青空と太陽が

のぞき始めました。

東の方を見ると・・・新稲の里の田畑にきれいな畝が作られています・・・

もう何かの種を蒔かれたのでしょうか?

それともこれから何かの苗を植えられるのでしょうか・・・?

畦道を犬を連れた老人が一人ゆっくりと歩いています。

 夜明け前の空が最も暗いのと同じように・・・

春の夜明けの前の今頃が最も寒く、冷たく、強い風が吹きすさぶのかも

しれません。

季節の移り変わりの最終準備なのかもしれません・・・

 

再びの暖かい日差しに私は車から外に出て、後ろを振り返って箕面の森

見上げました・・・

とたんに・・・ また突然の突風です!

私はかぶっていた帽子を飛ばされてしまいました・・・。

 

あっ!  オイオイ~ 待ってくれ・・・  (笑)

追いかけていると上空から ヒヨドリにギャーギャーと大きな鳴き声で

笑われてしまいました・・・

 

めまぐるしく移り変わった今日のお天気に翻弄された一日でした。

イタズラ好きの春の嵐は、夜のTVニュースでも人々の逃げ惑う姿を

映し出していました・・・

この嵐が過ぎると春のようですね・・・

 08-2/23 (完)


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前鬼谷・・・一分で白銀の世界に! 

2020-08-26 | *編集・冬/2月

前鬼谷・・・ 一分で白銀の世界に!

 箕面ゴルフ倶楽部の横の狭い山道を通りました。

ゴルフ場芝生は、一面土色に覆われた枯れ芝で 所々に残雪があり 

冷たい風が吹いていました。

ゴルファーの方々も厚手の防寒服に思うように体が回らないのか? 

キャデーさんはさかんに ファーファー・・・ と 叫んでいます。

 

私は先程まで大阪が一望できる所で一休みをしていましたが、気持ちの

いい快晴なのに、ふっと見ると西の空から厚い雪雲がどんどん迫って

くるのが見えたのであわてて腰をあげたのでした。

 

 

山道を北へ歩き、途中から東に折れて前鬼谷への道に入りました。

枯れ木の上に足を載せたら、ツルリン! と 思い切りすべって、大きな

仕草で尻餅をついてしまいました・・・

下が土でよかったです・・・ それに誰もみてなくて・・・(笑)。

 

やがて大ケヤキのほうから下りてくる前鬼谷へと合流しました・・・

みると左方の上のほうから一人、私より年配と思われる女性が、ゆっくり

カニ歩きで下りてこられるのが見えました・・・ 大丈夫なのかな?

 

 

前鬼谷の深いV字渓谷に入ります。

左に大きな岩が迫り、右に谷川を挟んで山裾に倒木が多く、山道は岩場

歩きにくく、昼なお暗き森の中です・・・ 

ここはまさに自然の野趣に富んだ所で、私の好きな森の一つです。

 

この東には、ひとやま超えて後鬼谷があり、ここもいい所です・・・

昔、役行者(えんのぎょうじゃ)の弟子の前鬼さんと後鬼さんが各々の

谷筋を下り、この下の谷で落ち合った(落合谷) とかで ついた名前と

か・・・?

 

何となく冬枯れのさびしい森の中で、静かにサラサラサラ~ と流れる

谷川の音が、優しく森を包んでくれます。

 

その時、急に上のほうからギーギーギー~という大きな音・・・ ドキン!

何・・・?

見上げるとそこは高さ10数メートルの杉の大木が林立する所・・・

よく見るとその杉の木立が左右に大きく揺れていて、その木と木の幹が

擦れ合う音でした・・・ 

まるで動物が叫んでいるようで無気味な音です・・・

上空はすごい嵐のような強風の様相です。

 

 

その時です・・・

パラパラパラ~と、白いアラレ・・・ 粒の粗い雪?

そう思って目を前方に向けたとたんに・・・

一瞬、まるでバケツで一気に横から蒔いたような、ものすごい横殴りの

雪が急に降り注いできました。

 

あわててリュックを下ろして中から折り傘を取り出そうとしている時に、

もうそのリュックの上にも雪が積もっていきます。

やっと傘を広げて前を見ると・・・

 なんということでしょう・・・! 

もう山道も山裾も谷川も岩の上も 一面真っ白 ではありませんか・・・

この間、一分も経っていません・・・ 

ものすごい自然の力を感じました。

 

前方はもう見えないぐらい降り注いでいるので歩く事ができません・・・

私は唖然としてその場にたたずんでいました。

 

その時ふっと、この突然の大雪に先ほどの年配の方はどうされている

かな?

とても心配になって、よっぽど引き返してみようかな? と思ったぐらい

です。

 

やっと前方が見えるようになって歩き始めました・・・

あっという間に森は 白銀の世界 です。

真っ白になった渓谷の新雪を踏みしめながら・・・ 

この思いもよらない自然の営みに驚かされると共に、その自然のもつ力

脅威を感じたり、またその神秘さ、美しさへの畏敬の念を感じたり、

言いようのない素晴らしさに至福の念を味わったり・・・ 

いろんな思いで心はいっぱいになりました。 

 

少し行くと岩と岩の間から小さな滝のように流れ落ちているきれいな光景

所にきて、私は少し谷川に下りてみました。

一面真っ白の森の中で、岩の上に積もった雪・・・その合間から流れ

落ちる渓流の小滝・・・ 

何ともいえない美しい絵になる光景にしばらく見とれていました。

 

降り続く雪に傘が重たくなってきました・・・

どのぐらい小滝を見ていて時が経ったのか・・・

たぶん数分の事でしょうが、しばらく何も考えずに無我の境地に入ったか

ごとく、無意識の世界に居たようです・・・ 禅僧になったみたい?(笑)

 

我に返り、山道に戻ろうと岩場を登りますが、雪ですべって何度も転んで

しまいました・・・

さっきよりも更に斜面に雪が積もったようです。

何度目かの挑戦で勢いをつけて上がろうとした時でした・・・ 上から・・・

    * 大丈夫ですか・・・?   

あっ!

先ほど心配していたあの年配の方が声をかけてくださいました・・・

 私は一瞬、 無事でよかった! と 安堵しました・・・

しかし、自分の今 置かれている状況から、逆にその方に案じられて

しまい、少し恥かしい思いでした。

 

やっとの思いで何とか脱して私が山道に戻ると・・・

    * 急に雪が降り出してビックリですね・・・ お先に失礼します・・・

 と、後ろから見ると私より元気な足取りで雪道を下っていかれました・・・

(呆気にとられている私でした・・・ 笑)。

 

最近は中高年の女性の一人歩きの方とよく出会いますが、みなさん概し

お元気ですね・・・

若い頃に山岳部やワンゲル部だった方はともかく、そうでない方も

はるかに私よりもスイスイと上り下りされておられますのに・・・

ドンカメの私が ウサギさんのことを案ずるなんて、おこがましくて

恥かしい・・・ 

これからは我が身の心配を人様にかけないように参ります・・・ (笑)

 

やがて前鬼谷と後鬼谷と合流する落合谷に下りてきました。

落合トンネルを出て滝道にでてくると、もうそこにはあの先ほどの静かな

白銀の森がウソのように、人々の賑やかな笑いとおしゃべりの流れがあり

ました。

 08-2/20 (完)


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雪の森林公園にて・・・! 

2020-08-26 | *編集・冬/2月

雪の森林公園にて・・・!

  「エキスポ90・みのお記念の森」 は 大雪の為に駐車場の

門扉は閉ざされていました。

私は雪の箕面五月山線を歩いてきましたが、中に入れない車が

2台・・・近くの道沿いに駐車していました。

 

開いている通用口から森の公園に入りましたら一面 真っ白の

積雪です。

新雪に覆われた森の中は時折鳥のさえずりと冷たい風が梢を

震わせるぐらいで静かです。

いつも季節の花が咲いている花の谷、春、夏、秋、冬の森・・・と

名付けられた森や木組みの展望台、テラスガーデンなど雪の森

の中に人は見当りません・・・

 

しかし、よく見るとスキーの滑った後が一本ありました・・・

確かに適度な起伏がありスキーには面白そうです。

新雪を歩きにくい私はそのスキー跡の上を歩きながら進みました。

すると前方で中年の男性が一人でクロスカントリーの練習かな? 

四苦八苦しながら、外れたらしいスキー板と靴を調節している

方がいました。

 

・  こんにちわ!

    *  あっ!   こんちわ!

少し驚いた男性は恥かしそうにスキー板を担いで横手の方に

入っていかれました・・・

声をかけて申し訳ないことをしてしまったのかな? 

私は会釈をして先に進みましたが、まさに絶好のスキー練習場です。

 

 

しばらく歩くと広い芝生広場にでます・・・

夏場には家族連れの子供たちの歓声がいつも響いていますが・・・

うん・・・!

静かな森の中に遠くから子供の声が・・・?

 

近づいてみると大小2つの雪だるまが並んでいて、その傍で

一組の家族雪遊びに興じていました。

幼稚園児の女の子と小学校低学年の男の子とその若い両親の

ようです。

楽しそうです!

お父さんの投げた雪が女の子にあたるのを見た男の子と

お母さんが、お父さんに逆襲していて、とうとう降参・・・! と 

お父さんが両手を挙げいるところに、男の子が投げた雪が

あたって・・・  

お父さんがまた男の子を追いかけていて・・・

笑いと歓声の中で一家の雪遊びを見ているだけで、私に幸せ感を

運んできてくれました・・・

いい家族だな・・・!

 

二人の子供達はきっとこの日のことをいい思い出として忘れないで

しょうね・・・

この広大な雪の みのお記念の森 をまさに独占しているような

もので、私にはあのデズニーランドを貸切にして遊んでいる感が

しました・・・(笑)

 

 

一昨日、TVニュースで万博公園のお祭り広場に、兵庫の田舎村

から雪トラック10台分プレゼントされたとかで、雪を知らない

都会の子供達がその雪で遊んで歓声を挙げている姿が映って

いましたが・・・

私は何となく淋しさを感じたものでした。

 

それなのに今日はその何百倍もの広大な森にたっぷりの雪が

あるのに一組だけ・・・ このギャップに苦笑しました。

もったいないな・・・

箕面駅前から箕面のドライブウエイを通り、茶長阪橋を高山の

方へ左折箕面川ダム湖のトンネルの手前から左に折れて

箕面五月山線に入り、車で約5-6分の右沿い・・・  

開けた森のこの公園地がありますが、ここまで車で30分も

かからないからです。

 

 

それにしても地元の人たちが、意外と地元の良さを知らないと

いうことは良くある話すが、都市隣接のこの森の公園も、

紅葉の時期だけでなく春夏秋冬・・・ 

四季折々の素晴らしさ をもっと発信し、活用してもらいたいな・・・

と 思いました。

 

しかし、余りの人混みの森を想像したくありませんから、

そこそこに・・・ほどほどに・・・ と 言うのが本音です

がね・・・。(笑)

 08-2/11 (完) 


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雪の森で・・・ドンカニ? になる! 

2020-08-26 | *編集・冬/2月

雪の森で・・・ドンカニ? になる! 

 昨日は大阪では珍しく朝から大雪となり、終日降り続いていました。

しかし、今日(10日)は朝から快晴です・・・

私は子供のようにワクワク期待に胸膨らませて箕面の森へ出かけました。

 

自然3号路にこんなに雪が降り積もっているのは初めてです・・・

と 言っても積雪は10-20CMぐらいですから北国の方から見れば笑わ

れるようなものかも知れません。

ここから天上ケ岳へ向かって山伏の旧修験道を登ります。

 

ザクザクと新雪を踏みしめながら、子供のころの雪深い故郷を懐かしく

思い出します。

しかし、雪のない大阪でもう半世紀以上を過ごしてしまうと、雪の感覚が

全く新鮮で感動さえ覚えます。

それ故に、雪に対する危機意識が全くなく、歩いてすぐに雪の山や森を

歩く対策がゼロで全くなっていない自分を自省する一日になってしまい

ました。

  

それは旧修験道を登り始めてすぐの事でした・・・

上から雪の塊が次々と落ちてくるし、雪がとけて雨状態の所ではすぐに

服がびしょ濡れになるし、しかも杉林では十数メートルの木が風で揺れる

たびに時には前が見えないぐらいに雪煙が舞い上がり、またドン!  

と音をたてて雪魂が落ちてくる始末!

それで上を警戒しながら上っていくと今度は足を滑らせてスッテンコロリン!

と 嫌と言うほど尻もちをつくし、上を見たり下を見たりが忙しくて美しい

白銀の森に感動し浸るどころではありませんでした。(笑)

 

私の服は防寒用ですが防水性ではありませんし、帽子もそうですから大変

す・・・ ズボンはもう膝上まで濡れて凍みてしまいました。

教訓の第一は、雪の森ではレインウエアーか防水服に傘、レグウオーマー

 ・ ゴーグルにヘルメット? ・ 肩パットも必要かも?・・・ 一体どんな

恰好になるのやら(笑)

 

少し開けて尾根筋に出たので空を見上げて感激です!

何と! 雲ひとつない快晴です・・・

ポカポカと暖かい太陽を全身で浴びながら冷気の森の気持ちよさを味わ

ました。

真っ白の森の中に木漏れ日が差し込んできて・・・それがキラキラと輝い

いる光景は、ダイヤの輝き以上に例えようのない美しさです。

目の前の木の枝にホオジロ鳥がとまりました・・・見ると周りにも数羽が

いてチヨツピーチリチョ・・・チーツク?とさえずっています・・・  

かわいい・・・・!

雪と悪戦苦闘しながら登ってきたので、今日始めてゆっくりと森に浸り

ました。

 

先ほどからこの山道を見ていると二人の方が先に歩かれているようで

二足の違う靴あとがあります。

靴底のふみ後を見ると私のトレッキング靴とは違ってどうも雪山の靴の

です。

私の今日第二の教訓は雪山には雪靴が必要・・・です!

時にはアイゼンも必要です・・・

あまりに当たり前の事で納得する自分を笑ってしまいました。

  

やがて天上ケ岳へ向かう道の足跡は一つになっています・・・

私で二人目です。

役行者(えんのぎょうじゃ)の銅像やその横の石碑は雪を抱いていました。

ここからの大阪一望も見事ですが・・・

たまたま雲間から太陽の光がスポットライトのように伊丹と箕面市街を

照らしていて、くっきりとよく見渡せました。

  

堂屋敷跡へ向かう途中で何と!この雪の中をマウンテンサイクルで登って

くる若者三人連れと出会いました・・・どうやら一人はまだ子供のようです。

・  こんにちわ! 

    *  こんちわ! 

・  この雪の中ですごいね・・・すべらないの? 

    *  大丈夫です・・・ (すると子供の方が・・・)

        おじさん楽しいよ! おじさんもやってみたら・・・面白いよ・・・ 

・  ありがとう!  気をつけてね・・・

元気にまた登っていきました。

 

堂屋敷山(553.4m)へ向かう山道にでるとまったく人の足跡がありません。

いつもの山道も雪に埋もれていてよく分からないけど、何とか周りの風景

や、鉄塔を目印に歩き始めました・・・

新雪を最初にザクザクと歩くのは気持ちがいいものです。

しかし、斜面に出るとスッテンコロリン・・・何度も転んでしまいます。

 

転びながら目の前を見ると右の藪の中から左のヤブに向かって大きな

獣の足跡がくっきりと残っています・・・

爪あとからどうも大きなイノシシのようです。

他に小さな小動物の足跡も見られます・・・ノウサギかキツネかテンか?

 

いったん谷に下りまた登るのですが・・・この下りが予想以上に大変でした。

なにしろ雪でいつもの下り道がよく分からない上に急な斜面ですべり・・・

もしいったん踏み外して滑り出すとそのまま下まで行ってしまいそうで・・・

慎重に慎重に・・・ 一歩一歩のへっぴり腰!・・・

さすがのドンカメもカニスタイルでまさにドンカニ・・・・

この恰好は人に見てもらいたくありません (笑)

 

その後、四反田谷(自然6号路)に入った時も全く誰も歩いてなく・・・

3時だというのに雪上に足跡一つなく、私が今日は最初で最後の様相です。

ここはなだらかな下り道とはいえ、狭いガラ岩の多い所もあり、すべると

10m余もある左の谷底に転がると思うと・・・

ここも再びゆっくりと慎重にドンカニスタイルで下りました。 (笑)

  

何とも素晴らしい雪の森の景観にもかかわらず、今日は終日 頭上に、

足元に、神経を集中して歩いていて何とも気疲れな一日で、本来の散策

どころではありませんでした。

 

さらに雪山に対しての余りにも無知、無策で、笑うほどの準備不足を痛感し、

我ながら唖然としています・・・ 反省猿です。

 

帰宅して数日は、日頃使わない筋肉を使ったのでしばらくはうなってしまい

ました・・・   罰です・・・ (笑) 

  08-2/10 (完)



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礼儀正しいお猿さん! 

2020-08-26 | *編集・冬/2月

礼儀正しいお猿さん!

 今日は、勝尾山南山、谷山、才が原林道、地獄谷を経て滝道に下りて

きました。

まだ寒い冬空ですが、時々太陽が顔を出して・・・そんな時には帽子を脱ぎ、

木々の間から差し込む陽だまりでしばしの暖かさを感じ、いつもちょっぴり

幸せ感を味わいます。 

滝道から再び瀧安寺の裏道へ入る道側に、瀧安寺の霊園があります。

きれいに整備されていて、美しいお墓ですが、私が何気なく気配を感じて

霊園の中をのぞいてみた時、面白い光景を目にしました。

 

 一匹のお猿さんが、墓石の前で 手を合わせるような格好 をしたかと

思うと、前に置かれたミカンをを手にして 二回頭を下げているのです。  

なんと・・・! (笑) 

すぐにそのミカンを口にしたかと思うと、私の姿を見てあわててミカンを持った

まま山のほうへ走っていきました。  

日頃、人間様のするしぐさを山の上から見ているのかもしれませんね・・・

それにしても、手をあわせたりお辞儀をしたりとても 礼儀正しいお猿さん~  

仏様もきっとニコニコされながらその光景を上からご覧になっていることと

思い、私はふ~ と、無意識に天を見上げました。

 

 再び 寒空の中から 暖かい太陽が 顔を出すところでした。 

 06-2 (完)


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冬の森で作業する人たち!

2020-08-26 | *編集・冬/1月

冬の森で作業する人たち!

 今日は箕面滝上の杉の茶屋前から、まず雲隣展望台を目指します。

空は青く澄み渡り、白い雲がぽっかり・・・でも、上空は強い風なのか動き

少し速いです。

太陽がその雲間に隠れると、急に寒さが身にしみます・・・

 

杉の茶屋園地では作業をしていました。

私は大きな声で・・・ 通ってもいいですか!・・・ と聞くと、 どうぞ!・・・

との事だったので、 ありがとう!・・・ ご苦労様です! と言って

通らせてもらいました。

 

カチンカチンの山道に入り、霜柱の立つ上をバリバリと音をたてて登り

ます。

所々雪が残っていて、時には耳がちぎれるかと思うほどに冷たい風が

吹いています。

まもなく急な上り坂ではハーハーハーと白い息を激しく出すようになり、

足がいう事をききません・・・

何度も一休みをしながら一息ついていると、下のほうから何人かの人たち

登ってくるのが見えます・・・

まもなく後方からこんちわ・・・こんにちわ・・・と5人の男女の若者があっと

いう間に追い越していきました。

ウサギさんだ!・・・ カメの自分を改めて認識しました・・・

 

東方に箕面山、三国峠・・・北方に天上が岳、長谷山などが見えます・・・

しかし、殺風景な冬枯れの森中で、白と赤の花を美しく咲かせた山茶花の

木を2本見つけて、ホッとした温かい気持ちになりました。

 

ここから東に向かうといつも朝日を受けた木漏れ陽が森を照らしていて

美しい光景を目にします。

落葉した高木の小枝を素通りして一部は照葉樹林の葉にあたってキラ

キラ輝き、一部は森の中の白い雪の上に届き、起伏のある林床が

いろんな光の反射をみせてくれるのです。

この自然の光の芸術には思わず見とれて きれいだな・・・! と感嘆の

声をあげてしまいます。

 

雲隣展望台を見上げると、回りに太いツララが何本も下がっていて

ビックリです・・・

私の故郷・信州安曇野の藁葺き家の軒先を思い出しました・・・相当冷い

風が吹いていそうです。

展望台からは大阪が一望できます・・・

西の遠方には泉南から関空島へ渡る長い橋が肉眼でもよく見えます・・・

空気が澄んでいるようです。

 

今日はここから南の風呂ケ谷へいったん下ります。

谷へ下る尾根道には温かい陽だまりがありました・・・

ここで一休みにします。

いつものホットコーヒーを手に至福の一時を楽しんでいると、目の前の森の

茂みの中で、二羽の鳥が小枝の間を楽しそうに絡みながら遊んでいます 

(ホオジロかヒヨドリか?)

太陽が雲から顔を出している時は本当に暖かで、思わず帽子を脱いで

薄い頭に光を当てます・・・ ポカポカがまさに身にしみます。

 

風呂ケ谷へ下る谷道は左側に大きな岩場が迫り、時折ポロリ・・・と

小石が落ちてきたりして緊張します。

遠くのほうでチェーンソウの音がしました・・・ いやな予感! 

 

下り終えると才が原林道へ向かう山道と、こもれびの森へ向かう道に分か

ますが、私は こもれびの森の方へまた登り始めました。

足元には伐採したばかりの杉の木や雑木がカットされて転がっています。

木屑が新しいのでつい最近の作業のようです。

 

山道沿いにある鹿の塩場を通り過ぎて登っていくと、両側の山の斜面は

真っ白です。

 

こもれびの森を抜けてババタレ阪を下ります。

今日はハイカーの方も少ないのか、雪に足跡が少ないようです。

何もない無機質な森の中に赤い実を見つけました・・・ナツメです・・・ 

今頃?  3本の木がありいずれも赤い実をつけていてきれいでした。

 

 箕面ビジターセンター前に下りてくるとガードマンが一人立っていました。

  何かやってるんですか?  

    いや!  工事中なんですよ・・・ との事。 

  それはごくろうさまです・・・! 

 

それにしても、この 冬の寒い森の中で作業をされている方々には頭が

下がります・・・ いくら仕事とはいえ大変な事です・・・本当にご苦労様です。

 

いつもの野草園の前のベンチで遅いお昼にしました・・・

目の前には寒椿の木が2本あり、真っ赤な花を美しく咲かせていて、冬の

寒い森の中で心温まるプレゼントを頂いたようでした・・・。

'13  1/22

 

 


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森を駆ける・・・

2020-08-26 | *編集・冬/1月

ドンカメ!  真冬に森を駆ける・・・

 今日は小川口から教学の東の森に入りました。

前日の大雨で落ち葉はしっとりと濡れています・・・

濡れ落ち葉!  なんて・・・

何処かで聞きましたが、そこまでベタベタではありません。

 

冬空に冷たい風が肌をさすので、あわてて帽子の耳当てを取り出しました。

最近は髪の薄い頭の方が敏感に寒さを感じます・・・

 

登るにつれてはく息が白くなります・・・ 相当気温が下がっています。

しかしこの冬空に小鳥達は元気ですね・・・

いつになく元気で、その賑やかさはまるで運動会のようにはしゃいでいます。

 

山道の両側には羊歯(シダ)の葉が緑鮮やかで、冬枯れの風景を和ませて

くれます。

秋のコオヤボウキの花がそのまま枯れ花をつけていました。

 

途中、低い岩肌が崩れて足元に小岩がかなり落ちています・・・

踏むともろく崩れて土に近くなります。

岩肌に手をやるとポロポロと落ちてきます・・・

しかし、この岩は今から数百万年以上前?  の堆積物が固まって出来て

きた物じゃありませんか・・・?

初めまして・・・

君を見る初めての人間です・・・  なんてね !

 

こんな調子で森を歩いているものですから、今日も下から山岳マラソン? の

恰好で駆け上がってきた若い女性ランナーに、声をかけられて我に返りました。

 

・ こんちわ!

    *  アッ!  こんにちわ・・・

 

私が下を見て上を見たときにはもう女性は小さなリュックを背に先の方に

いて、脱兎のごとく駆け上がっていきました・・・  ウサギ!

 

 

余談ですが・・・

何年か前に森で小用中(失礼!) に急に目の前から大きな野ウサギが、

すごい勢いで飛び出して山を駆け上がっていったことがありました。

私の方はすっかりカメの首ようにすくんで縮んでしまいましたが・・・ 

 

 

私の森の散策はゆっくりですからまさにカメですね・・・

それは、各駅停車の鈍行列車と新幹線のぞみ号の違いでしょうか・・・?

しかも私は 段取りが悪く、にぶくて、のろくて、不器用な鈍重(どんじゅう)・・・

更に、さえない才能にゆっくり人生の鈍才(どんさい)で・・・

もう一つ、どんじり、どんくさい・・・ と来ればもうドンドンドン・・・で、ドンカメ!

これぴったりですね・・・。

我ながら気にいりましたよ!

今日から私のセカンドネームは ” ドンカメ・・・”!  

 

 

話がそれてしまいましたね・・・

今日は午後から、箕面のシダや自然に関する講習会があると聞いたので

聴講してみよう・・・と、それまでに山から下りてくる予定をして出かけたのでした。

なにぶん私は興味があっても、今もって植物や鳥の名前もなかなか覚えられ

ないので、こういう機会を楽しみにしています。

 

 

ハート広場からささゆりコースへ向かいました。

この尾根道はいつも心癒される私の好きなコースです。

震えるような冬の寒さですが、空気は凛として冴え渡り、肌を刺す冷たい

風が心地よいぐらいでした。

前夜イノシシが穿って畑を耕したような後が所々にありました。

 

するとしばらくして前方から先ほどの山岳マラソンスタイルの女性が、

相変わらず、ウサギのごとく軽やかに走って来られました。

どこまで行かれて折り返してこられたのか分かりませんが、この時間だと

下の大滝まで下りてまた登ってこられたのかも知れません。

ものすごいエネルギーについ 大変だな・・・ご苦労様です! なんてつぶやい

てしまいましたが大きなお世話でしたね。

(* この後で、私も同じように走り出すなんて夢にも思いませんでしたが・・・)

 

 

私は冬のシ~ンとした森が大好きです・・・

多分、私が生まれて初めて感情を持った森が箕面の冬の森だったからで

しょう・・・

小雪が舞い、それが木漏れ日に照らされてキラキラと輝いていた純白の

森に一人たたずんで・・・  

その感激と感動には今でも思い出すと涙がでてしまいます。

自分の故郷、信州・安曇野(あづみの)とはまた別の違ったもので、私の

究極の心の癒し所でした。

 

 

桜谷へ下りてきました・・・

年配のご夫婦が登って来られました。

 

・  こんにちわ!

    *  ああしんど・・・ こんちわ!  まだ上まで大分ありますか?

・  いえ!  もうすぐですよ・・・

    *  それにしてもこの道は倒木が多くて、急坂で足元も悪くて・・・

        疲れましたわ!   然し、シダは多いですな・・・

シダ・・・?

 

私のスイッチが現実に戻りました・・・

しまった忘れてた!  開演20分前です・・・  間に合わない!

ゆっくりといつもの調子であちこちと浸り歩きをしていたので・・・

やっぱりドンカメだな・・・ と納得です!

 

それからあの山岳マラソンランナーではありませんが、私は急坂の山道を

急いで走り始めました。

ドンカメの走りですから大したことはないのですが、それなりに必死です。

ところが日頃使わない筋肉を急に使い始めたので驚いた筋肉が筋肉痛か? 

右足が痛くなり つって歩けない・・・

しかし、それでも年を忘れて片方で引っ張りながら・・・早く、ゆっくり、急いで

、庇いながら荒れ気味の山道を駆け下ります・・・ 

もしここで転んだらゴロゴロゴロものです。

 

やっとこさ桜広場に到着、更に山道を下って滝道の橋本亭の前に下りて

きました。

それでも会場まではまだあります・・・

ハーハーものですから人は何事かと思われたでしょうね?

急にウサギもどきに早代わりですから本人が一番大変です。

 

やっと会場に到着・・・

会場は満員で始まっていました。

私は一番後ろの端に座らせてもらい胸をなでおろしました。

しかし、それもつかの間で今度は汗が噴出してきました・・・

タオルで顔や頭の汗を何度も拭い・・・

この寒いのに下着は汗でもうビッショリです・・・

きっと体から湯気が上がっていたかもしれません?

 

私の回りに座られていたみなさんにはこの寒い時に、暑いしぐさで

しかもせわしなくて、どうもすみませんでした。

 

約100分の講演会はスライドを豊富に使って実に興味深い物でした。

箕面には植物博士が沢山おられますが、それだけ自然の宝庫と言えるの

でしょう・・・ いい勉強になりました。

山を駆け下りてきたかいがあったというものです。

 

しかし、その後の 筋肉痛と 風邪のくしゃみは 想定外でしたが・・・ 

やはり私にはいつもの ドンカメスタイル が似合っていそうです・・・

'13  1/22

 

  


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森の小さな警告!?

2020-08-26 | *編集・冬/1月

森の小さな警告!?

 今日は西尾根道から登り、六箇山へ向います。

 ヤブツバキの赤い花が木漏れ日に照らされ、

より美しく輝いています。

アカガシ、ナナメノキ、クヌギなどの大きな木が多くあり、

時々立ち止っては見上げると、小枝の間をヤマガラや

ジョウビタキ、ヒヨドリなどが飛び交っています。

 

山道の両側が少し間伐され、マツの枯れ木が取り除かれた

ようで、いつになく気持ちのいい散策路になっています。

 

「海の見える丘」に着き、双眼鏡で大阪湾を遠望すると、

今日は穏やかな波間に超大型クレーン船? が何基も見え、

何か大きな港湾作業をしているような様子が垣間見えます。

 

私は久しぶりにここから石澄谷へ下りてみようと思い立ち、

背丈以上もある笹薮を分け入りました。

夏場は2-3m以上になる笹丈で覆われヤブコギをして

やっとの思いで入っていくものの、冬場は幾分枯れていて

トンネル状態の為、意外と通り抜けしやすいのです。

 

しばらく下ると斜面を滑った跡が・・・

私より先客が通ったのかな?

しかしよく見ると獣爪跡・・・イノシシの足跡でした。

 

そしてすぐ下には鹿の糞より少し大きな黒豆? が沢山光って

いて、少し前までここに動物が用を足していた感じです。

岩の上にはテンかキツネか? 小動物のまだ柔らかな糞があり、

今日はちょっと早く彼らの縄張りに入り過ぎたのかな? と

後悔です。(笑)

 

杉林を通り、岩ゴロの足場に気を付けながら更に下っていくと、

斜面に羊歯(シダ)が群生し、冬枯れの森にひときわ緑色が

鮮やかです。

 

落ち葉に埋まり、本来の道が見当らないものの、谷間には

谷川が流れ、その北方に「石澄の滝」があるので

とにかく下っていきます。

 

やがて大きな岩がゴツゴツする谷川に着きました。

  (ここは箕面市と池田市の境界です。)

耳を澄ませど今日は滝の流れ落ちる音がしない?

いつもより谷川の水量が極端に少ない。

 

巨岩の上を上り下りしながら滝下につくと、上方から絶壁の

岩場を滑るように一筋の流れがあるだけです。

こんなに少ない滝水の姿を見るのは、冬とはいえ初めての

ことです。

 

最近は箕面の森の谷川の水量も少なくなってきているので

何か異様に感じます。

山の保水力が無くなり、山土が崩れ、岩がボロボロ落下してくる

のも多く見られるようになりました。

私はまだ10年足らずの浅い森歩きですが、それでも実感する

ぐらいですから、少し昔を知る人たちから見れば大きな変化に

写るに違いありません。

 

昨年、箕面の山を6.8kmに渡りくり貫いて作られた

有料トンネル(箕面グリーンロード)や、

山間部をブルドーぜーでならし開発された大規模な新宅地化、

林業の衰退化による山林の放置、

大きくは地球の地殻や気候変動など・・・

素人ながら不安ごとを考えてしまいます。

 

この森を歩き始めたばかりの頃、よくこの石澄の滝から

北への絶壁を登り、六箇山へ向ったものでした。

好奇心もあり、木の根をつかみ、岩に足をかけて

ロッククライミング並に急斜面をよじ登ったりして、

その登り切った所からの絶景に驚嘆したり、突然のカミナリ嵐と

大雨の中で自然の営みにおののきながらも、自然の変容を

楽しんだりしました。

 

しかし、今はとても出来ません。

体力的なことよりも、登る岩肌がもろくなっているようで

滑落の危険を感じるからです。

 

一見何でもないような小さな出来事かもしれませんが、

自然が発している警告を、何か身と心で感じているのは

私だけなのでしょうか?

 

大げさかもしれませんが、箕面の森の何か分からないような

不気味な変容を、少なからず心配している一人です 

'13  1/22

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寒い冷たい森の中にも~

2020-08-26 | *編集・冬/1月

寒い冷たい森の中にも~

 今朝は今年一番の寒さと・・・

でも、美しく晴れ渡った冬の空に誘われて森へと出かけた。

 

今日は箕面・白島(はくのしま)からのスタートとし、

谷山林道に向かった・・・

 

しばらくすると見えたきた薩摩池には、沢山の水鳥がいる。

ざっと30数羽~

早速 双眼鏡で覗くと、キンクロハジロ、カイツブリ、マガモ、

カルガモ、オナガガモ? 知らない鳥もいるが・・・

そのときアオサギが大きな羽根を広げて飛び立った。

 

その先の五藤池の土手を上って見ると、大きな池なのに

いつも見る水鳥が一羽もいない?

その西側の新薩摩池を見ると、マガモが二羽だけ

仲良く泳いでいる・・・

 

  * 何がいるんですか? 鳥ですか? 冷たい風ですね~

 

と言いながら、一人の同年輩の男性ハイカーが

ゆっくりと歩きながら通り過ぎて行った。

 

白姫大明神の水神社横から林道を進み、処分場・採石跡を

横目に、谷山谷へ向かう。

うっすらとした雪はあるものの、山道はカチンカチンに凍った道

なので慎重に上る。

 

途中 お気に入りの谷の川辺に下りてみた・・・

いつになく谷川の水量が少ない。

そんな流れを見ていると、急に森が暗くなり、あっという間に

雪が斜めに降ってきた・・・ 前が見えないぐらいに一気だ。

 

見る見るうちに森が真っ白に覆われていく・・・ きれいだ!

しかしそれもつかの間、いつしか薄日が差し込み

やがて樹間から木漏れ日が差し込んできた。

枯れ葉に積もった雪がキラキラと輝き、

その美しい自然の光景に感動する。

 

少し明るくなった谷間を上り、岩場で一休みしていると・・・

 

 ・ あれ?  先ほどの方では? 

  先に行かれたのにどうして後から~?

 

  * ああどうも~

    あの廃坑跡から東谷の方へちょっと寄って、いつもの

    ヤマドリを見てきたんです・・・ 今日もいましたわ~

 

それからしばらく、あの長い尾を持つヤマドリの話を聞いた。

何でも毎日のように訪ね、もうヤマドリも慣れて足元まで

くるのだとか~ 自然の鳥なのにすごい!

それからお話を聞きながら才ヶ原の森へご一緒した。

 

  * ここにはカワセミの巣があってね~

    この森の先にはサンショの大きな木があって、

    毎年実をリュックいっぱいに採って近所に配るんです~

    あの道はイノシシの獣道で、この先には大きなヌタ場が、

    ここで一度、夜明けに上ってきたらテントを張って、

    中に二人の人がいてドッキリ!

    なんでも森のイノシシやシカや野鳥の写真を撮っている

    そうでビックリでした。

    この川ではカワガラスが水浴びしていたり、

    サンコウチョウが鳴いてたりしますからね。

 

    しかし川の水量が少なくなりました・・・

    あの箕面トンネルの影響ですね。

    地下水くみ上げて川へ流す電気代など3000万円は

    箕面市民の税金ですわ~

    の大きなエドヒガンの古木は、毎年きれいな花を

    咲かせます・・・

 

20分ほどの間にいろんな話をお聞きした。

また強い風とともに雪が降り始めた。

 

  * 私は脳梗塞をやりまして、それで医者や妻から山歩きを

    薦められ、毎日少しずつ歩き始めてもう10数年~

    山の精気を頂いているお陰で調子いいですよ~

    今日は無理せずこの辺で引き返します・・・

    またお会いしましょう~

 

と、二十二曲がり谷へゆっくりと向かわれた。

毎日毎日何年も一人で山を歩かれ、山の精気を頂いているから

と言うお顔は、つやつやとしてお元気な姿だった。

 

私は才ヶ原池へ向かった。

着いて池面をみると半分以上に氷が張り、

その上に雪が積もって何ときれいな光景なんだろう~

そんな冷たい池畔の森に座り、氷の池を見ながら

遅い昼食をとった・・・なぜかとても美味しかった。

 

池を周回した後、私も二十二曲がりの谷へ向かった。

医王山を下り、医王岩前から大宮の森へ出てきた。

寒風の中、森の前の取池では防寒具を身につけた二人の

釣り人が糸を垂れている。

マガモが二羽仲良く並んで泳いでる・・・

 

先ほどの方も無事に下山されたようだ・・・

 

私もそうだが、こんな寒い冷たい森の中でも

人が必要とする癒しと温かさがあるものだ・・・

'13  1/21

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ドンカメ! 真冬の森を駆ける

2020-08-26 | *編集・冬/1月

ドンカメ!  真冬に森を駆ける・・・

 今日は先ず小川口から教学の東の森に入りました。

前日の大雨で落ち葉はしっとりと濡れています・・・

濡れ落ち葉!  なんて・・・

何処かで聞きましたが、そこまでベタベタではありません。

 

冬空に冷たい風が肌をさすので、あわてて帽子の耳当てを取り出しました。

最近は髪の薄い頭の方が敏感に寒さを感じます・・・

 

登るにつれてはく息が白くなります・・・ 相当気温が下がっています。

しかしこの冬空に小鳥達は元気ですね・・・

いつになく元気で、その賑やかさはまるで運動会のようにはしゃいでいます。

 

山道の両側には羊歯(シダ)の葉が緑鮮やかで、冬枯れの風景を和ませて

くれます。

秋のコオヤボウキの花がそのまま枯れ花をつけていました。

 

途中、低い岩肌が崩れて足元に小岩がかなり落ちています・・・

踏むともろく崩れて土に近くなります。

岩肌に手をやるとポロポロと落ちてきます・・・

しかし、この岩は今から数百万年以上前?  の堆積物が固まって出来て

きた物じゃありませんか・・・?

初めまして・・・

君を見る初めての人間です・・・  なんてね !

 

こんな調子で森を歩いているものですから、今日も下から山岳マラソン? の

恰好で駆け上がってきた若い女性ランナーに、声をかけられて我に返りました。

 

・ こんちわ!

    *  アッ!  こんにちわ・・・

 

私が下を見て上を見たときにはもう女性は小さなリュックを背に先の方に

いて、脱兎のごとく駆け上がっていきました・・・  ウサギ!

 

 

余談ですが・・・

何年か前に森で小用中(失礼!) に急に目の前から大きな野ウサギが、

すごい勢いで飛び出して山を駆け上がっていったことがありました。

私の方はすっかりカメの首ようにすくんで縮んでしまいましたが・・・ 

 

 

私の森の散策はゆっくりですからまさにカメですね・・・

それは、各駅停車の鈍行列車と新幹線のぞみ号の違いでしょうか・・・?

しかも私は 段取りが悪く、にぶくて、のろくて、不器用な鈍重(どんじゅう)・・・

更に、さえない才能にゆっくり人生の鈍才(どんさい)で・・・

もう一つ、どんじり、どんくさい・・・ と来ればもうドンドンドン・・・で、ドンカメ!

これぴったりですね・・・。

我ながら気にいりましたよ!

今日から私のセカンドネームは ” ドンカメ・・・”!  

 

 

話がそれてしまいましたね・・・

今日は午後から、箕面のシダや自然に関する講習会があると聞いたので

聴講してみよう・・・と、それまでに山から下りてくる予定をして出かけたのでした。

なにぶん私は興味があっても、今もって植物や鳥の名前もなかなか覚えられ

ないので、こういう機会を楽しみにしています。

 

 

ハート広場からささゆりコースへ向かいました。

この尾根道はいつも心癒される私の好きなコースです。

震えるような冬の寒さですが、空気は凛として冴え渡り、肌を刺す冷たい

風が心地よいぐらいでした。

前夜イノシシが穿って畑を耕したような後が所々にありました。

 

するとしばらくして前方から先ほどの山岳マラソンスタイルの女性が、

相変わらず、ウサギのごとく軽やかに走って来られました。

どこまで行かれて折り返してこられたのか分かりませんが、この時間だと

下の大滝まで下りてまた登ってこられたのかも知れません。

ものすごいエネルギーについ 大変だな・・・ご苦労様です! なんてつぶやい

てしまいましたが大きなお世話でしたね。

(* この後で、私も同じように走り出すなんて夢にも思いませんでしたが・・・)

 

 

私は冬のシ~ンとした森が大好きです・・・

多分、私が生まれて初めて感情を持った森が箕面の冬の森だったからで

しょう・・・

小雪が舞い、それが木漏れ日に照らされてキラキラと輝いていた純白の

森に一人たたずんで・・・  

その感激と感動には今でも思い出すと涙がでてしまいます。

自分の故郷、信州・安曇野(あづみの)とはまた別の違ったもので、私の

究極の心の癒し所でした。

 

 

桜谷へ下りてきました・・・

年配のご夫婦が登って来られました。

 

・  こんにちわ!

    *  ああしんど・・・ こんちわ!  まだ上まで大分ありますか?

・  いえ!  もうすぐですよ・・・

    *  それにしてもこの道は倒木が多くて、急坂で足元も悪くて・・・

        疲れましたわ!   然し、シダは多いですな・・・

シダ・・・?

 

私のスイッチが現実に戻りました・・・

しまった忘れてた!  開演20分前です・・・  間に合わない!

ゆっくりといつもの調子であちこちと浸り歩きをしていたので・・・

やっぱりドンカメだな・・・ と納得です!

 

それからあの山岳マラソンランナーではありませんが、私は急坂の山道を

急いで走り始めました。

ドンカメの走りですから大したことはないのですが、それなりに必死です。

ところが日頃使わない筋肉を急に使い始めたので驚いた筋肉が筋肉痛か? 

右足が痛くなり つって歩けない・・・

しかし、それでも年を忘れて片方で引っ張りながら・・・早く、ゆっくり、急いで

、庇いながら荒れ気味の山道を駆け下ります・・・ 

もしここで転んだらゴロゴロゴロものです。

 

やっとこさ桜広場に到着、更に山道を下って滝道の橋本亭の前に下りて

きました。

それでも会場まではまだあります・・・

ハーハーものですから人は何事かと思われたでしょうね?

急にウサギもどきに早代わりですから本人が一番大変です。

 

やっと会場に到着・・・

会場は満員で始まっていました。

私は一番後ろの端に座らせてもらい胸をなでおろしました。

しかし、それもつかの間で今度は汗が噴出してきました・・・

タオルで顔や頭の汗を何度も拭い・・・

この寒いのに下着は汗でもうビッショリです・・・

きっと体から湯気が上がっていたかもしれません?

 

私の回りに座られていたみなさんにはこの寒い時に、暑いしぐさで

しかもせわしなくて、どうもすみませんでした。

 

約100分の講演会はスライドを豊富に使って実に興味深い物でした。

箕面には植物博士が沢山おられますが、それだけ自然の宝庫と言えるの

でしょう・・・ いい勉強になりました。

山を駆け下りてきたかいがあったというものです。

 

しかし、その後の 筋肉痛と 風邪のくしゃみは 想定外でしたが・・・ 

やはり私にはいつもの ドンカメスタイル が似合っていそうです・・・

'13  1/17

 

 


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カメ歩きもいいよ!

2020-08-26 | *編集・冬/1月

カメ歩きもいいよ!

 今日(17日)は教学の森から西尾根ハイキングコースへ入りました。

登り口に 「ここから六箇山まで25分・・・」 との木札が掛かって

います。

ドンカメ歩きの私には無視するしかないような時間ですが・・・ でも、

自分の浸り歩きではどのぐらいかかるのか?  初めて計ってみる

事にして、出発時間を覚えておきました。

 

この周辺にはヤブツバキの木が多くあり、赤い花が咲いていて冬枯

れの森に美女と野獣ならぬ?  この木だけがひときわ光彩を放って

います。

近くにはアラカシの巨木があり、その大きな地上根がまるで大タコの

足のようで、昼間だからいいものの夜にここを通ったら気の弱い私など

、その格好に恐くて足がすくんでしまいそうです・・・  (笑)

そんなアラカシを腰を反らして見上げていると、後から私より年配の

方が・・・

   *  やあ!  こんちわ!  気持ちのええ日でんな・・・!

と、言いながら通り過ぎていかれました。

 

凛とした冷たい森は、確かに気持ちのいいものです。

尾根道にでると、天の開けた冬枯れの森に木漏れ日が差し込み、

林床を明るく照らしています・・・ 

私は早速帽子をとり、薄くなった髪と体いっぱいに太陽を浴びます。

吸い込む息に、冷たい空気と太陽の光が一緒になって胸に入り込んで

くるようです。

気持ちいい!   至福の一時です。

 

木の芽はまだ固くしっかりと閉じて春を待っているようですよ・・・  

でもきっと、暖かい太陽を浴びてそろそろ顔を出す準備をしている

頃でしょう。

ミツバツツジはもうその枝先にふっくらと新芽をつけていました・・・

昨秋に落葉した枯葉を踏みしめながら、ゆっくりといつもの森の散策を

楽しみます。

ドングリが沢山落ちていたので、少し拾ってポケットに入れました・・・  

急に昔のドングリ駒遊びを思い出したので作ってみたくなったのです。

 

しばらく歩いていくと・・・  コンコンコンコン!  と、森の大工さん

がいるようです。   どこにいるのかな?

木の上ばかり見ていたのに、なんとすぐ横のアカマツの木の幹に 

コンコンコン!と、木をつつきながら縦に上がっている鳥を見つけ

ました。

アカゲラ(キツツキ科)のようです。  頭部は赤く、黒と白の羽根です。

木の幹の中にいる昆虫を探して繰り返し、繰り返し、根気よくドラミング

しながら上っていきます・・・  

その度に枯れ松の表皮がはがれて落ちてきます・・・

幹の中に潜んでいる昆虫は魔の時間ですね・・・ (笑)

私はそれにつられてドンドンと顔を上げて腰を反らして見上げている

と、一枚の小さな松の表皮がヒラヒラと落ちてきて、私の口の中に

ストライク!  

思わず ゴホン ゴホン と、むせてしまいそのうち大きなクシャミまで

一発!   

その音に驚いたのかアカゲラは飛んでいってしまいました・・・ (笑)

ゴメン ゴメン!  

 

 

海の見える丘を過ぎ、六箇山で向う上り坂の横にはクヌギやコナラの

大木があります。  丁度一息ついて見上げた時でした・・・  

目の前にいた一羽の鳥と目が合いました・・・

大きくて黄色いくちばしが目立ち、帽子をかぶったような黒い顔・・・  

イカルです。

しばらくの間にらめっこです・・・  

でも逃げもせず、ずっと見つめあっているのはおかしな感じが

しました。

そんな姿を上から下りてきた人が眺めていました・・・

 

   *  何してはりまんのん?

(よく見ると、先程アラカシの木の前で出会ったおじいさんです・・・  

もう山頂まで行ってきたのでしょうか?)

・  いやね・・・  あそこにいるイカルとにらめっこをしてました・・・

   ハハハハ!・・・ (照れ笑いですが・・・)

   *  エエでんな!  この辺は鳥が多いさかいな・・・ 

       ほな、さいなら!

 

再び登って行くと、常緑のリンボクの大木があり、夏場は木蔭で涼しい

ものの、冬場は太陽が遮られて寒い!

このリンボクの木は桜の仲間とのことですが、初秋に白い花を咲か

せると、甘い香りがこの辺に漂い、それは心も甘く温かくなります。

見上げるとこのリンボクの小枝を、アトリの鳥たちが飛び交って

います。

 

やがて尾根道に出て左に行くと石澄の滝・・・ しかし、ここへ下りる

にはまるで絶壁のような所を下りねばならず、かつて知らない私は

ひどい目にあったものですが・・・

さすが今は小さな表示板に注意書きがあり、枯れ木で通せんぼをして

います・・・

右へ登って行くとやがて六箇山の尾根が見えてきます・・・

山頂付近のここでは 「みのお里山ふれあいプラットフォーム」 の

ボランテイア活動をされている所があり、毎回見るたびに下草が

刈られ、森が整備されて欝蒼とした森が、明るい気持ちのいい森に

変化してきています・・・    いつも感謝して通ります。  

 

やっと山頂に到着です・・・

低山(395.8m)ですから下から25分の表示もうなづけますが、ビルの

階数にすると130階の屋上に昇ったと同じですから・・・ 

やはり私には大変です! 

そうだ!

時計を見ると何と!  私は75分もかかっています・・・  

普通の人の3倍か!

いつもこんな調子で歩いているんだな・・・  先程のおじいさんの

3倍か!  改めて自分の浸り歩きの認識を新たにしました  (笑)

 

山頂で一休みをしていると、二人の中年の方が軽リュックを背に走り

ながら上ってこられました・・・  

見ていると、水筒を出して一口 口に含むとまもなく・・・

   *  さあ!  行こか!  

その間わずか一分・・・   再び走って下っていきました・・・

ものすごい肺活量と脚力に、私はただあ然としていましたが・・・  

いろんな形でこの箕面の山や森を活用している人々がおられるの

ですね。

 私は小さくつぶやいたものです・・・

ウサギ走りもいいけど、カメ歩きもいいものだよ・・・  (笑)

'13  1/17

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冬の森歩き!

2020-08-26 | *編集・冬/1月

冬の森歩き!

 今日は杉の茶屋前から先ず雲隣の森へ向かいます。

 箕面自然観察会の方々が整備されている野生動物園地を

横目に登って行くと、霜柱が立ち、足元がバリバリバリと

賑やかです。

そう言えばシモバシラ(霜柱)という野草があることを知りました。

山地の木蔭に成育する多年草で、茎が氷結して霜柱を作るところ

から名付けれれたそうで、一度見てみたいものです。

 

大きなケヤキの木の下から見上げると、全ての葉を落とした

冬の裸木は勇ましく立ち、寒林の中で静かに休息をとっている

ようです。

と言っても、もうすぐ春が来る芽吹きの季節は忙しくなるので、

もうそろそろ準備に入っているのかもしれませんね。

この太い幹から大小無数に枝分かれし、その先端の小枝まで

給水して芽を出し、緑豊かな何万枚もの葉を繁らせていく

のですからすごいものです。

今日は薄氷が張る寒い日ですが、ケヤキは零下25℃の凍結にも

耐えられるとの事ですから、これも不思議が自然のメカニズム

ですね。

 

いくつかの石段を登り振り返ると、三国岳、天井ケ岳、

こもれびの森などが見渡せ、冬枯れの森に沢山の野鳥達が

賑やかに飛び交っています。

 

一休みしていると目の前のイロハモミジの木に、二羽のメジロが

やってきて仲良くついばんでいます。

双眼鏡で眺めているとエナガの群れを見つけました。

フワフワの衣をつけ小さな体でちょこちょこ動き回っているので

焦点を合わせるのに一苦労です。(笑)

 

東に向って上がっていくと、丁度 朝陽が樹間から林床にまで

陽を届け、森が一気に明るくなります。

 

ザク ザク ザクと落ち葉を踏みしめながら山道を進むと、

突然目の前に二匹の大猿が現われ、私をチラっとみたものの

何事も無いように横切ってまた森に入っていきました。

今日は群れではなく単独行動のようです。

 

雲隣の森の展望所から遠望する大阪市街地は、朝もやがかかり

まるで雲上都市のようで幻想的です。

頭上は見事に晴れ渡った青空です。

 

ここから風呂ケ谷へ下ります。

谷川の水はほとんど無く、何本もの獣道が浮き上がって見えて

います。

 

途中、狭い谷間道に頭大から拳ぐらいの大小の岩魂が、

道をふさいでいます。

見上げると、上方の岩場が崩れて落下してきたようです。

直撃したらひとたまりもないので慎重にゆっくりと通り過ぎました。

 

森の中で浸る事を至福の楽しみにしている私ですが、

最近は安全面で今まで以上に気をつかうようになりました。

決して小さな危険を侮れないからです。

 

風呂ケ谷から再びこもれびの森へ一歩一歩登って行くと、

途中で山道が相当荒れていて、本来の道がかなり崩れている所が

ありました。

よく観察するとイノシシの採食活動が派手だったようで

かなり掘り返されていました。

最近はイノシシによるニュースもよく目にするので、

これも気をつけねばなりません。

 

森の中では私も五感を常に働かせるようになり、

危機管理も自然から学び、少しづつ体感してきました。

より安全な気配りが必要に思います。

何しろ家の敷居でつまづいてよく転ぶ年になったのですから、

木の根につまづいて谷へ~

そんな事もないわけじゃないのですから・・・(笑)

 

そんな事を考えながら上がっていくと、あっという間に

こもれびの森の展望所に到着です。

 

一人の同年輩の女性ハイカーの方がいました。

挨拶をした後、何気なく見ると涙をこぼされています・・・

私は短い一休みをした後、そっとそこを去りました。

 

もう7-8年前だったか・・・

ここで出会った年配のご夫婦を思い出しました。

奥さんがヤブツバキの花を見ながらご主人と想い出話しを

されていたものの・・・

何となく異和感のある会話に私が振り向くと

ご主人は盲目の方でした。

奥さんと二人して手を取り合い、粉雪舞う寒林の森を散策されて

いる様子に、私は温かい心を頂きながら山を下ったことを

思い出します。

 

山や森や自然の中に身を浸らせていると、自分の喜怒哀楽、

苦悩、感情の全てを包み込み抱きこんでくれるようで・・・

大自然の母胎の中にいるような大いなる安らぎを感じ、

私は何度も心癒されてきました。

それだけにあの女性の心境も少し分かるような気がします。

どうぞゆっくりと大自然のなかで心癒されて下さい・・・

 

箕面ビジターセンターへ向ってババタレ坂を下っていくと、

山椿が赤い蕾を膨らませています。

殺風景な冬枯れの森に一灯の灯りがついているようで、

ほんわかと心が温かくなりました。

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散々な一日・・・こんな日もあるさ!

2020-08-26 | *編集・冬/1月

散々な一日・・・ こんな日もあるさ!

 今日(11日)は、外院の里からウツギ谷へ入りました。

横を流れる谷川の水量は少なく、チョロ チョロ程度ですから少し

ガッカリです・・・

そう言えば年末から雨が少ないようですね・・・

 

倒木の多い、少し荒れた谷間を歩いていくと、突然前から頭にピンクの

リボンをつけた可愛い子犬が現われました・・・ 

アレ!?   リードを外してもらったようですが・・・

すると、その回った所から一人のモデルさんのように美しい女性が

現われました・・・

何ともこの森のイメージとマッチしにくい光景です?

 

   「こんにちわ!・・・  可愛いですね!」

    「おはようございます・・・  トイプードルなんです」

   「お散歩ですか?」

    「ハイ!  この近くなんで・・・」

(そういうと子犬を抱き上げて頬ずりをすると・・・)

    「お気をつけられて・・・  失礼します!」

と、去っていきました。   

後ろ姿の絵になること・・・  

きっと誰かさんは口をあけたまま、見とれていた事でしょうね。

 

今日は幸先(さいさき)がいいようです・・・

豊能自然歩道を登り、巡礼道と合流する七丁石にでて、西の谷山へ

向いました。

冬の森は寒くて何もないように思えますが、よく見るとミツバツツジは

小さな新芽をつけています・・・  

ヤブツバキは赤い花を咲かせて冬の枯れ山を彩り、シダも新芽を次々と

出し、生き生きとしています。

落葉して丸裸になった落葉樹の小枝には、それまで葉に隠れて見えづら

かった小鳥たちの遊びやさえずりを、しっかりと目で見て取る事が出来

ます。

それに落葉して天が開けるように、青空や雲の動きがよく見えるのです。

暖かい太陽が深い谷間の林床まで光を届けてくれるので、森がとても

明るい・・・

夏場の生い茂った森とはまた違った、冬の森の様相を楽しむ事が

出来ますね。

 

谷山の尾根筋を下ってきた時でした・・・

それまで一人のハイカーにも会う事がなかったのに、後方からなにやら

賑やかな声が聞えてきたので、私は狭い細い山道のことゆえ、少し交差

できる所で待避していました・・・

すると先頭にはハタを持った添乗員ならぬ先導の方がいて、その後には

すごい人々が続いています・・・

 

   「こんにちわ!」

    「 ・・・ ・・・ 」  

(あれ?  聞えなかったのかな?)  

無視されてしまいました・・・

 

地図を首からかけて、皆さんはそれなりの山歩きの格好で、全て中高年

の男女・・・ その数ざっと 70-80人です。

道を空けて待機している私を見ても、とうとう最後まで誰一人とて挨拶を

交わすことはありませんでした・・・  何の団体さんでしょうか?

しかも、山歩きを楽しむと言うよりも、隣・前後の人達とのお喋りに夢中で

、森を楽しんでいる様子が感じられないのが不思議でした。

 

以前、紅葉真っ盛りの晩秋に、私が教学の森からハート広場へ

向かっていた時、旗を掲げた添乗員の男性の後を、旅行着姿の

農協団体さん? が歩いているのに出会ったことがあります・・・  

30人位だったと思いますが、その方々がこもれびハイキングコース

に入り、箕面の瀧道までの山道を下りかけていたときに再び出会い

ビックリした事があります・・・ 

革靴を履いた人、ハンドバックを持った人・・・  おおよそみなさんが山を

歩く格好ではありません・・・ 

私と出会っても逆にジロジロ見られて、ハイキングスタイルの私の格好の

方が逆に恥かしいように感じたことがありました・・・  

勿論、挨拶しても変な顔をされました・・・

今日もそれと同じような感じを受けました。

 

ゆっくりと歩いている80人余の長い列が通り過ぎた後で、その後を歩き

始めた私はまたア然としました・・・  

と言うのも、ポイ捨てゴミが散乱しているのですから・・・

チリ紙、飴の包み、ビニール袋、お菓子袋、ガム・・・  全てがこの

団体さんが捨てたとは思いたくありませんが、この山道でこんなにゴミを

見ることはありません・・・

悲しい気持ちになってしまいました。

初めての山歩きの方々なら事前に注意事項などを講習され、先頭の

リーダーを見習って行動するはず・・・  先頭と最後尾にはそれらしき

人がいましたが、先頭のリーダーは挨拶もせず、最後尾のリーダーは

ゴミ放置を注意もせずに列を進めているとしたら、

とんでもない事です・・・ 

 

何となく気分の悪い思いが抜けずに、私は谷山谷から才が原池の

ほとりに着き、お昼のおにぎりを食べていました・・・  

すると近くに中年の男性が座りました。

この方にも挨拶したのに無言です・・・ と、言っても耳にイヤーフォンを

つけていたので聞えなかったのかもしれませんが・・・

その後で男性はイヤーフォンを外すと、パンを食べながらラジオの

ボリュームを上げました・・・  どうやら競馬のようです・・・  

しかも電波の入りが悪そうで、時折り ガー ガー ガー音です・・・  

遂に男性はボリュームをいっぱいに上げたようで耳元でロックでも聞いて

いるようなすさまじさ・・・

私は静かな池畔で鳥のさえずりを聴きながら、ゆっくりと冬の森を

楽しもうと思っていたのに、まさか競馬中継を聞くことになるとは思い

ませんでした・・・ 

 

早々にその場を後にして才が原林道にでて南に向っていると、今度は

東の谷間の方からなにやら奇声?  賑やかな声が聞えます・・・

こんな谷間で人の声を聞くのは初めてなので覗いてみました・・・

よく分からないので双眼鏡で再び探してみると・・・ なんと!

才が原渓谷の落葉で積もった台地の上に小型テント一つ・・・  

ブルーシートを広げ、一升瓶2本を横に、四人のサラリーマンらしき

格好の若者が、新年会なのか?  どんちゃん騒ぎをしているでは

ありませんか・・・  

確かにまだ正月の幕の内・・・ しかもこんな山の谷間で誰に迷惑を

かけるでなし、文句の言いようもありませんが・・・

それにしても何処からあそこまで降りていったのか?  寒くないのかな?

もうア然としつつも不思議な光景でした。

それにしてもどんちゃん騒ぎは谷間にこだまして、森中に響き渡って

いることには気がついていないようですね・・・

 

帰路、聖天の森から西江寺の裏山を下っている時、小枝に足を

載せたとたんにツルリ! とすべり、思いっきりお尻をドスン!  

幸い岩場ながらも枯れ葉が積もっていて衝撃の割には軟着陸で、

そう痛い思いはしなくて済んだものの・・・

ああ・・・ もう今日は散々な一日だ!

そのまま大の字になって寝転んでいました・・・

 

どこが幸先のいい一日だよ・・・!  

一人 ブツ ブツ言いながらも気を取り直して起き上がると、どこからか

ヒヨドリが二羽 !  それが賑やかにギャー ギャーと叫びながら目の

前を飛んでいきました・・・

何だか鳥にまで笑われているような気分になり、再び落ち込みそう・・・

 こんな日もあるさ・・・!   です。 

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ソヨゴの子!

2020-08-26 | *編集・冬/1月

ソヨゴの子!

 才が原林道を北上していてふっと思い立ち、久しぶりに谷山

山頂付近にあるソヨゴの子木たちに会いに行きました。

 

何年か前の大型台風の時に、根こそぎ倒れたソヨゴの大木!

根を空へ向け、僅かに一部の根が地中とつながっているだけ

でした。

 

しかししばらくしてそこを通ると、その横倒しの太い幹から小さな

芽が出て、それが空へ向けて幹と直角に伸び始めていました。

 

ガンバレ!  ガンバレ!

 

私はここを通るたびに声(肥え)をかけ、見守ってきました。

スクスクと成長していく姿は自分の子供を見ているようで

嬉しくもあり、かすかに土中とつながっているだけの根や幹が

いつ力尽きて枯れるかも知れず、心配でハラハラしてきました。

 

到着すると、もう何十本も育っている子木の内、もう3m以上に

伸びているものもあり、順調に成育しています。

更に嬉しかったのは、それぞれがサクランボのような赤い実を

いっぱいに付けていることでした。

立派に成長したものです。

 

図らずももうすぐ「成人の日」です。

箕面でもお祝いの催しが行われますが、このソヨゴの子たちも

まさに成木に達したようです。

 

でもその子木の根元を見ると、相変わらず親幹の上で根が地中に

届いていないのです。

なんとも面白い格好ですが、やがて親木は枯れてもこの幹が

朽ちて栄養素になり、いずれはその下の地中に根を張っていく

だけの力を蓄えているような気がします。

自然の生命力はものすごいものがあります。

 

 

箕面の森の樹林管理資料(*)によると、落葉広葉樹林地や

照葉自然林でも、このソヨゴは主な伐採種に属しているようです。

つまり人間の有用性から、その一部は手入れの対象種であり

切り倒される運命にあるのですから、その旺盛な生命力が還って

生存を脅かしているのは皮肉なものです。

 

   (* NPO法人・みのお山麓保全委員会里山管理部会の

      山麓の樹林管理ガイドライン市民懇話会 編集

      「山麓・里山樹林管理ガイドライン」 からです。)

 

 

谷山谷から医王山の二十二曲がりを下っていると、

急に木立の間から視界が開け、遠方にキラキラキラと輝く

大阪湾が見えてきました。

双眼鏡で眺めてみると大型船舶が浮かんでいます。

 

手前には高層ビル群の林立する大都市大阪の上空を

伊丹空港へ向けてゆっくりと着陸態勢に入って降下している

飛行機が見えます。

 

府の咲島庁舎WTCビルも見え、その先の関西空港の

ターミナルビルの屋根が光っているのも見えます。

あの関空から都心の梅田まで8分ほどで結ぶリニアカー構想も

話題ですが・・・?

 

自然溢れる森の樹間から見る近代機械化文明の世界・・・

日々変化し変貌していく新世界・・・

横に生える樹齢80年近い松の老木も、この変遷をここから

眺めてきた事でしょう。

私もタイムスリップしたような感覚で眺めていました。

 

あのソヨゴの子たちがやがて大地に根を下ろし、更に成育して

子木を育てていく頃には、この風景はどう変っていくのだろうか?

 

それまで今や枯れススキ状態の自分だけど、もう少し生きて

新時代も見てみたいものです。

ちなみに枯れススキは多年草だから、一見枯れたように見えても

春には必ず芽を吹くものだから・・・

 髪の枯れススキにも希望が湧いてきます・・・? (笑)

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森で追いかけっこ・・・?

2020-08-26 | *編集・冬/1月

森で追いかけっこ・・・?

 今朝 家を出る頃は小雪がチラついていて、寒い日だな~

と思いながら箕面の森へ出かけてきました。

 

滝道の「一の橋」から桜道を上り、桜広場の「桜展望台」から

大阪市街を望むと、次第に雲が流れ薄日が差してきました。

 

桜谷を少し登っていくと、薄暗い谷間に明るい木漏れ日が

差し込み、急に森が明るくなってきた・・・

寒いからと厚着をしてきた防寒具を一枚脱いで一休みをして

いると、今度は急に寒くなって大きなクシャミを一発!

もっともここは杉林なので、そろそろスギ花粉の季節かと

警戒です。

今年は去年の3倍の花粉量ということなので、

花粉症のボクなどは後少しでスギやヒノキの森は

歩けそうにありません。

 

桜谷は西方には植林された杉林が、東に主に照葉樹林帯が

広がる谷間です。

台風などにより倒木放置された木々が多く見られるものの、

ここから「ささゆりコース」や「松騒コース」から「望海の丘」など

への近道なのでハイカーの方も多いようです。

 

松騒コースへ向かう分岐点にある大きなホウノキの下で

一休みをしていると、中学生ぐらいの男の子が一人、

手ぶらで上ってきました・・・ 

  元気だな~

声をかけようとしたら、お母さんらしき人がフー フー言いながら

後を追ってきた・・・

  あれ?  去年、天上ヶ岳でお会いした方だ・・・

 

・  こんにちわ!

  *  こんにちわ! もうフー フーですわ!

     ちょっと待って ooちゃん!

     すいません お先に!

 

そのまままた追いかけて行かれたが・・・

 

去年お会いしたときは10分ぐらいだったが、立ち止まって

お話したことがあった。

 

 自閉症気味のお子さんと、月に1-2度一緒に山歩きをして

 いると言うこと・・・

 小さい頃はお父さんと何回か山歩きをしていたこと・・・

 お父さんが亡くなり、それから家にこもるようになって

 しまったこと・・・

 ある日突然、山へ行きたいというので、自分は初めてだが

 追うようについてきたこと・・・

 自分は体力がないので、息子を追いかけるだけで精一杯で

 フー フー だ・・・ と笑っておられたが・・・

 

今日も同じような光景だ。

でもあの時、そんな子供の生き生きしている姿が本当に嬉しいと

言っておられたことが印象的だった。

お母さんはしんどいだろうが・・・

お二人にとって幸せなひと時なのかもしれないな~

 

望海の丘に着くと、周辺がきれいに間伐されていて

先月より更に見晴らしがよくなっていた。

双眼鏡で見ると、関空島や淡路島も遠望できる。

すっかり冬晴れの青空となり、凛とした真冬の冷たさの中にも

太陽の温かさが身にしみる・・・

 

こもれびコースからささゆりコースへ上り、六箇山へ向かう。

途中 「わくわく展望台」 に立ち寄る・・・

ここからの展望は、望海の丘より角度が広がり、東の山々も

よく見渡せる・・・

 

しばし腰を下ろして一休み・・・

ふっと 目の前に何かが~?

 あれ!  リスだ!  

 ホンドリスがやってきた・・・ 可愛い!

森の奥では木の実や松の実などを食べたり、運んだり

している姿を見かけるが、この辺にもいるんだ~ と、

しばしその愛くるしい姿を眺めていた。

 

頭上をアトリの群れが飛んでいく・・・

  キュ~ン 

甲高い鳴き声がした・・・

姿は見えなかったが猛禽類のようだ。

ここ数年、野ウサギを見なくなったが、上空からは獲物が

見えているのかもしれない~?

自然の豊かさを思う。

 

冬枯れの森を見上げれば、クヌギやヤマコウバシの木などは

まだ枯れ葉をしっかりと付けたまま、若芽を寒さから守っている

ようだし、落葉して竹ぼうきのようになったケヤキの大木も

静かに休息しているように見える。

ミツバツツジは、ほんの小さな芽を覗かして 春はまだかな? 

と様子を伺っているようだ。

でもヤブツバキやヒサカキ、アオキ、それにベニシダや

イノデなどは青々として、冬枯れの森を彩っている。

 

そんな森に沢山の野鳥たちが集い飛び交っているのを見ると、

この寒い時にも生き物たちが元気に活動している姿に

励まされる思いがする。

前方に広がる大都市大阪のビル群を眺めながら、

人と自然が共生、共存が上手くできたらいいな~ と

しみじみと思う。

 

そう言えばあの親子は今頃・・・

どの辺を追いかけっこしているのだろうか・・・?

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