土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

長善禅寺、仏像の見本市会場?

2018年08月20日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.18訪問)


琵琶湖湖西は天台王国ですが、比叡の山並みをいくらか北へ向かうと曹洞宗のお寺が散在しています。先週、寺友から「湖西高島市
に在る曹洞宗寺院、長善禅寺というお寺、禅宗の匂いがしない仏像オンパレードの不思議なお寺が在るぜ」と聞いていたので、今週
は湖西路のお寺訪問、大和路号は盆休みもオシマイの土曜日、湖西高島市に向かって相変わらずチンタラ走っています。




            ▼寺号碑は曹洞宗大本山永平寺御直末と云ってます。        







            [ 長善禅寺 ]
            ●山号 華蔵山 (かぞうざん)
            ●寺号 長善禅寺 (ちょうぜんぜんじ)
            ●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
            ●開創 慶長17年 (1612年)
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲拝観 境内自由
            ▲滋賀県高島市マキノ町小荒路581 電話0740-28-0680
            ▲JR湖西線「マキノ駅」から3.5km





▼山門。







▼鐘楼。

                     




▼狭い境内、やはり一際目立ちますネ。







            ▼像高10mは有ろうかと思われる大観音さん。叩くと「ボンボン」と音が……、    
             FRP樹脂で造型されています。



















▼本堂。およそお堂らしくないお堂という感じ。桁裄5間、梁間4間、寄棟造、桟瓦葺、入堂口はガラス障子。 
 珍しや入り口両サイドに仁王さんがお立ちです。

                      




            ▼阿形仁王さんは左側に立ち、







            ▼吽形さんは右側に立っています。







▼本堂内陣の荘厳。須弥壇最奥に本尊釈迦如来坐像が祀られているようです。







▼辛うじて見える本尊釈迦如来坐像。

                      





▼天女の舞。天蓋の中の天女達は絵ではなく立体造型ですヨ。            













            ▼境内の一角に立つ十三重石塔。傍らにはお釈迦さんがお立ちです。







            ▼そのお釈迦さん。どういう情景を表しているのかよく判りません。







            ▼本堂裏にはFRPの仏たち。先ずは合掌するお釈迦さん。







            ▼観音菩薩立像。







            ▼不動明王立像。素晴らしい出来のお不動さん、とくに火焔光背なんて見事です。

                      





▼本堂横には西国33所観音霊場の主役がズラリ。このお像たちは石仏です。







▼観音と書かれた扁額のお堂に入ってビックリ。







▼見て下さい! 所狭しと色々な仏像が置かれています。決して祀られている姿とは云えません。







▼まるで仏像の倉庫、置き場です。







▼こんな方も居てはります。







▼大日如来や、







▼ベッピン観音菩薩、







▼そして見事な千手千眼観音菩薩、







▼奥の須弥壇には、この方が本尊千手千眼観音菩薩と思しきキンピカの仏が。






とにかく夥しい数の仏像が堂内、境内に置かれ、云っちゃなんですが所狭しで触り放題、見放題です。仏像好きにとってはこんな嬉
しいことはないんですが、信仰心篤き人々は面食らうでしょうネ。観音堂と思しきお堂の中はまさしく仏像の倉庫、置き場の様、そ
れぞれの仏像の縁起由緒はガイドがないのでサッパリ判りませんが、中には著名仏師の作なども有るのかも知れません。こちらのご
住職に是非々々お話を伺いたかったんですが残念ながらご不在でした。

長善禅寺これにて オ シ マ イ 。

西應寺、自慢の庭園はさすがです。

2018年02月22日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.02.17訪問) 


新大和路号は栗東市の萬年寺から湖南市の西應寺へ向かっています。栗東市から湖南市へと市は変わりますが距離にして5〜6キロ、
チンタラ走行自慢の新大和路号でもアッと云う間に到着です。西應寺は小さいお寺ながらも立派なお庭が自慢だそうで、時には主義
から外れて冬枯れの庭園散策もと云うことで今日の第2弾、湖南市の西應寺にやって参りました。



[ 西應寺 ]
●山号 功徳円満山 (くどくえんまんざん)
●寺号 西應寺 (さいおうじ)
●宗派 浄土真宗大谷派 (じょうどしんしゅうおおたには)
●創建 天和三年 (1683年)
●開基 祐堂禅師 (ゆうどうぜんじ)
●本尊 阿弥陀如来立像
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲時間 9:00~16:00
▲滋賀県湖南市菩提寺1677 Tel.0748-74-1051
▲JR草津線「石部駅」下車 タクシー約7分
 名神高速道路「栗東湖南I.C」よりお車で約6分





▼山門。







西應寺縁起 (西應寺HPから抄出)
この地は、もと奈良興福寺の別院で、円満山少菩提寺と呼ばれ、多くの伽藍が建ち並んでいた。奈良時代、聖武天皇が国家繁栄と
安泰を願い、良弁僧正が創設した古刹である。当時は、広域にわたって大金堂、三重大塔、開山堂など7つの神社と36僧坊の偉容
を誇っていた。元亀二年(1571年)織田信長の兵火によって全山消失、このうち禅祥坊が現存の西応寺の前身である。
寺宝の明応元年(1492年)の古絵図には、盛時の状況が克明に描かれており、現在の山裾に禅祥坊があったことがうかがえる。





▼黒塀に五本線がよく目立つ山門、向こうに早速石段が見えます。







▼山門向こうに小さな流れに石橋が。







▼先の見える石段は気が楽ですネ。







▼手水舎で清めましょう。ボクなど頭から浴びる必要がありそうですが、冷たいので止めます。







▼木の香漂う本堂。







▼本堂前面。中央障子戸からご住職の奥様の説明付きで入堂させて頂きました。







▼本堂内陣中央にご本尊の姿が。







▼内陣欄間に山号功徳円満山の扁額。







▼降り注ぐ瓔珞の煌めきに……、







            ▼ご本尊阿弥陀さんが柔和なお顔で説法中かな。







▼本堂右脇殿。







▼本堂左脇殿。







▼本堂。







▼本堂脇にデ~ンと鎮座の大岩。







▼放生池。







▼池中央の石灯籠。不安定な姿が健気です。







            ▼高台に孤高を保つ。







▼本堂と書院を繋ぐ渡り廊下。何やら妙な造りになってますネ。







▼書院玄関。







庫裏横からこのお寺自慢の庭園を散歩しましょう。
広大な枯山水の庭は、噂に違わぬ色んな顔を見せてくれる独特の変化に富み、多数の石組みや大小様々な石灯籠が置かれ、庭園と
はコレだ!の主張が納得出来るいい庭園です。

▼庭園。                 







            ▼庭園東の台地に高さ約10mの十三重石塔。







▼一瞬の煌めき。        







▼小石の小径を通り……、         







▼石段を上がると……、          







            ▼ここでチョット一服、と云っても禁煙ですヨ。  







            ▼庭の中にこんなものも、石の擬宝珠柱。







▼最後に無量寿堂。







▼ご朱印です。







琵琶湖東側の湖北や湖東、そして湖南の地には、小さいながらも表情豊かな色んな顔を持つお寺が甍を競っています。湖国へは奈
良京都ほどではないにしろ結構訪れているのですが、まだまだ未知の古刹が控えています。特にイイお寺とイイ観音さんが目白押
しの湖北はまだ一度も訪ねたことはなく是非巡ってみたい、けど今はユキがコ ワ イ。





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萬年寺、瀟洒な朱の山門が目印です。

2018年02月19日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.02.17訪問) 


新大和路号は名神近江路を例によりチンタラ走行です。久々の近江路の今日は時に青空、時に黒雲、時折パラパラの空模様。
幸い今日の訪問先は高速降りて比較的近くのお寺、先ず栗東市の禅刹萬年寺を訪ねます。
我が家から1時間圏内のお寺巡り、これはラクチン、今日は栗東市から湖南市の古刹をを巡ろうかと思います。


[ 萬年寺 ]
●山号 石場山 (いしばざん)
●寺号 萬年寺 (まんねんじ) 正称 石場山萬年禅寺
●宗派 黄檗宗 (おうばくしゅう)
●創建 天和三年 (1683年)
●開基 祐堂禅師 (ゆうどうぜんじ)
●本尊 聖観世音菩薩立像 (秘仏)
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲滋賀県栗東市小野297 Tel.077-552-0077
▲JR琵琶湖線「栗東駅」下車、バス18分 東宝ランド下車徒歩約10分。
 名神高速「栗東IC」から車で10分





▼最近塗り直された瀟洒な山門は朱色が映えています。







       ▼萬年寺縁起は真新しい石盤が語ります。







            ▼「葷酒山門に入るを許さず」酔っぱらいは入れません。
             禁牌石柱と云うそうで2mほどの高さです。







▼山門、重層の鐘楼門です。一間一戸、入母屋造、本瓦葺。棟瓦には立派な鴟尾がのってます。







▼上層の梵鐘見えますか。







▼山門から一直線の参道の先、本堂です。







▼山門白塀脇門から覗いてみます。







▼本堂参道。







▼本堂。桁裄5間、梁間5間、入母屋造、桟瓦葺。重層屋根の下屋根は裳階と思われます。







▼本堂正面の扁額は寺号が記されています。







▼本堂正面。







▼堂内の一段高い内陣の様子。







▼内陣扁額。圓通と読めますが、さて意味は?







▼須弥壇の荘厳、上段奥の厨子に本尊聖観世音菩薩立像が祀られ、前のお像はお前立ち像。







▼お前立ち聖観世音菩薩立像です。後ろの厨子に本尊がおられます。







            ▼お前立ち聖観世音菩薩立像。独特の光背を背負い、
             宝冠意匠も珍しいデザインで宝髻も思い切り高く纏めているようです。







            ▼本尊聖観世音菩薩立像 (秘仏)。
             ご住職曰く、本尊お厨子は33年に一度開扉なのでお見せ出来ませんが、
             本尊写真をお見せしましょうと見せて頂いた相当古いW&Bの写真がコレ。
             色々評価は出ると思いますが、このお像は萬年寺前身小野寺の本尊で、
             寺伝によれば聖徳太子の御作と伝わるそうです。







▼本堂。







▼ここにも立派な鴟尾が、棟中央には宝珠がのってます。







▼冬枯れの放生池。







▼雛壇水子地蔵。







            ▼宝珠のない鎌倉期の宝篋印塔。







            ▼聖観音石像。







            ▼オットットット、危険なバランスいつまで保つか五重石塔。







▼方丈玄関、こちらでご朱印を戴きます。







▼朱色が映える山門から萬年寺お暇です。







▼ご朱印です。







黄檗禅寺独特の中国風山門はインパクト充分、境内入山の期待が大いに盛り上がります。ご住職に山門は再建ですかと聞いたの
ですが、創建寺そのままの姿だそうで朱色の映えは最近塗り直したそうです。小さなお寺ですが境内はよく整備されており気持
ちのいいお寺でした。





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浄厳院、檀家寺の境内は閑でした。

2017年12月14日 | 滋賀の古寺巡り





(2017.12.09訪問)


摠見寺から迷車大和路号は浄厳院へ、このお寺安土駅のほんご近所、といっても周辺は田圃が広がる長閑なところ。幹線道を折れて
南へフラフラ走っていると左手にいい案配に赤い楼門が遠望され、これがまた目立つんです。青空に朱色ほど映えるものはありませ
んネ。これはいやが上にも期待が膨らみはやパンクしそう。駐車場には迷車大和路号のみ、何方もいないようです。





            ▼周辺を田圃に囲まれた見渡しのよいところ、ど~んとこの石柱。







            [ 浄厳院 ]
            ●山号 金勝山 (きんしょうざん)
            ●寺号 浄厳院(じょうごんいん)
            ●宗派 浄土宗 (じょうどしゅう)
            ●開基 織田信長 (おだのぶなが)
            ●開創 天正六年 (1578年)
            ●本尊 阿弥陀如来坐像          
            ▲拝観 境内自由 8月13日14日15日本堂公開(本堂拝観は要予約500円) 朱印有無不明 
            ▲時間 9:00~17:00 
            ▲滋賀県近江八幡市安土町慈恩寺744 電話 0748-46-2242・5435 
            ▲JR東海道本線「安土駅」から徒歩10分
             名神高速道路「竜王IC」から20分 





▼白い築地塀に囲まれた堂々の楼門、アプローチとしてのインパクトは大。
 朱色も青空に映え、付近を圧倒するようにして建っています。







浄厳院縁起
近江源氏佐々木六角氏の菩提寺として建てられた慈恩寺(じおんじ)の旧地に、安土桃山時代、織田信長が安土城築城とともに創建
し近江、伊賀国両国の浄土宗総本山としたのが始まりです。





▼楼門(重文)。この地にあった旧慈恩寺の山門として建立されたもの。
 三間一戸、八脚門、入母屋造、本瓦葺、天文二十四年(1555年)建立。







▼山号金勝山が凄く目立ってます。







脇間左右の金剛力士。部分的に欠損部の後補が目立ちますが、筋肉表現は誇張が無くバランス的に優れた像形です。

▼阿形金剛力士。







▼吽形金剛力士。







▼楼門。







▼楼門戸口から境内、正面本堂です。







▼境内に第一歩、左に手水舎。







▼本堂(重文)。本尊阿弥陀如来坐像。
 桁行七間、梁間六間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付、元亀三年(1572年)建立。
 本堂は、もとは近江八幡市多賀町にあった天台寺院興隆寺の弥勒堂を移築したものだそうです。
 信長はあっちこっちから色んなものを持ってきますネ。スキホウだい、やりたい放題、やはり偉大な為政者です。







▼寺号の書かれた本堂扁額。







▼本堂。元禄年間に大規模な修理が行われ屋根の高い外観になったそうで、堂々の堂形です、風格抜群!
 残念ながら本堂は入堂はできず、堂内を窺う事は出来ません。毎年8月13日14日15日公開されるそうです。







            ▼本尊阿弥陀如来坐像(重文) 像高274.5cm、寄木造、漆箔、11世紀平安時代。
             定朝様の貫禄で螺髪が小さくまんまるお顔が失礼ながら可愛い印象の阿弥陀さんですネ。
             


             (本尊写真は神仏います近江HPから)





▼本堂。







▼本堂外縁。日当りはいいのでしばらくこの縁に坐っていましたが、寂しいですネ、参拝者はいません。







▼天気上々ですが時にこんな雲が湧きます。太陽半分逆光でゴースト狙い、サッパリ効果なし。







▼勅使門。一間四脚門、切妻造、本瓦葺。正面を見る事は出来ません、どこから行けばいいんだろう。







▼鐘楼。三段積基壇に袴腰なので背の高さに圧倒されます。寛保二年(1741年) 建立。







▼鐘楼の上層。屋根両端の鬼瓦に寛保二年銘が刻まれているそうです。







▼観音堂。桁裄三間、梁間三間、入母屋造、本瓦葺。享保六年(1721年)建立。







▼位牌堂。元不動堂が解体修理され位牌堂として再生。方一間、宝形造、桟瓦葺。唯一中が覗けたんですが、物置。







▼六地蔵。







▼庫裏と本堂を繋ぐ渡り廊下。あの下を潜って御朱印を頂きに庫裏へ。







▼庫裏。こんにちわ~~~、呼べど叫べど返事なし。結局ご朱印今日はナシ







▼裏門。切妻造、本瓦葺、袖塀付きの大型高麗門。江戸後期建立。







浄厳院これにて オ シ マ イ
           
ほぼ方形の境内には小さな堂宇がギッシリ、まるでジグソーのように綺麗に収まっています。境内周辺には墓地が整然と並び古から
の檀家寺なんでしょう。残念ながら本堂へは入堂できず、庫裏もお留守のようで、信長との関係やお寺の詳細をお聞きする事は出来
ませんでした。
湖国近江路は地形変化が豊かで色んな表情のお寺がありそう。来週湖北長浜辺りの観音さんを訪ねたかったんですが湖北は早雪便り、
長浜観音さん巡りは来春の計画にしました。





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摠見寺、信長夢の跡、安土城の一角にあります。

2017年12月12日 | 滋賀の古寺巡り





(2017.12.09訪問)


迷車大和路号は今週も近江八幡を目指しております。
今日は織田信長夢の跡、絢爛豪華な天守を誇った安土城跡にある自らの菩提寺として生前建てた摠見寺を訪ねます。
大手道の正面に立つと先ず石垣と石段の豪快さが目に入ります、安土山の一角とはいえ、シンボルの城と広大な境内の伽藍配置を持
つ摠見寺のグランドデザイン、それを施工する動員された人員の数などを思いやると途方もない数でしょう。当時の為政者の力のあ
りようが彷彿とします。しかし今は全く夢の跡でしかありません。





▼信長肖像。世に云う精悍で知的ではありますが短急な性格が表現されているような……、
 絵師は日本画家伊藤龍涯師、東京美術学校日本画科選科卒業、昭和35年7月80歳で歿。







[ 摠見寺 ]
●山号 遠景山 (えんけいざん)
●寺号 摠見寺(そうけんじ)
●宗派 臨済宗妙心寺派 (りんざいしゅうみょうしんじは)
●開基 織田信長 (おだのぶなが)
●開創 天正四年 (1576年)
●本尊 聖観世音菩薩立像
▲拝観 500円 朱印300円
▲時間 09:00~17:00 
▲滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6367 電話 0748-46-2142
▲JR東海道本線「安土駅」から徒歩30分
 名神高速道路「竜王IC」から30分 





▼安土城への登城口の石垣。右端が大手道。

        





摠見寺縁起
織田信長が安土城築城のとき、他所より移築し安土城本丸の西方の峰に自らの菩提寺にしたと伝えられる。天正十年天守崩落の際も
焼け残ったが、安政元年火災により本堂など境内ほとんどを焼失。今は礎石のみが三重塔の北に残っている。その後、昭和七年仮本
堂が徳川家康邸跡に建てられ現在に至っています。





▼前方大手道を見た途端戦意消失、この石段と石垣が山上安土城跡にまで執拗に続くんですヨ。







▼真っ直ぐだったり曲がりくねったりの石段、ようもまァこんな参道を造ったもんですワ。







大手道を少し上ったところに摠見寺の仮本堂があります。取り敢えず拝観しましょう。

▼いくらか名残紅葉の参道を行きますと……、







▼仮本堂が見えます。







▼仮本堂。旧家康邸跡に建てられているそうです。







▼数あるお部屋の一室に「信長公蛇石曵之図」が掛けられています。







            ▼信長公。







▼仮本堂のお庭です。     



















▼ココからは安土城跡を目指します。執拗に石段です。







▼二の丸跡。







            ▼二の丸跡の北に信長本廟が建ちます。







▼信長本廟。信長没後、秀吉はその一周忌にココで大法要をしたそうですヨ。         







▼意外な本廟。なにか足らないような気がしませんか。







▼安土城本丸跡、天守跡への道。もうヘトヘト、ココから先はパスです。







ココからは、 
仮本堂から安土城跡を訪ねその後、山門、本堂跡とか三重塔など本来の参拝順路とは逆方向を辿ることになります。
写真は本来の参拝順を貼っておきます。


TOPから二枚目写真の左の山道を行きますと……、

▼こんな参道が表れます、まさに登山口。







▼少し行くと石段が表れ、右摠見寺、天守への石標が建ってます。







▼石段ばっかり。

           





▼なんせ急坂、こんな石段が続くんですよ。







▼仁王門が見えます。







▼仁王門(重文)。三間一戸、楼門、入母屋造、本瓦葺、初層左右に金剛力士を安置、元亀二年(1571年)建立。
 よくこんな急峻なところに建てたもんです。







▼右に阿形金剛力士(重文)。応仁元年(1467年)造立。仏師因幡院朝。







▼左に吽形金剛力士(重文)。
 顔の表情といい、筋肉の造形といい非常に迫力を感じる仁王さんです。







▼組み物の美も一見の価値あり。







▼山門を潜るとはや石段、とにかく石段だらけ。







▼山門を振り返って。







▼石段の先に石段以外の空間が見えてきました。







▼三重塔です。







            ▼三重塔(重文)。三間三重、本瓦葺。
             天正年間に信長が甲賀の長寿寺から移建したと伝わるそうです。







            ▼三重塔相輪。







            ▼無理矢理移築した感じアリアリ、空き地はココしか無いというところに。







            ▼三重塔西に本堂跡が。







▼本堂跡の礎石、まさしくこれぞ夢のあと。







▼本堂跡からこの石段を下ると、仮本堂、登城口へと続く参道です。







▼御朱印です。







山岳寺院特有、てっぺん安土城址へは石段登山。とにかく石段と石垣ばかりがドコまでも続く気の遠くなる安土城址と摠見寺の境内。
摠見寺仮本堂は大手道を少し上ったところにあるのでまだいいとして、お寺の顔である塔や山門は一旦山頂に上り安土城址から下っ
て行くコースとなるので、参拝イメージが少々狂いました。下りの石段も歩きにくい、いやはや石段だらけの山岳寺院はもうコリゴリ。

摠見寺これにて オ シ マ イ
次に訪ねるのはココからほん近く、やはり信長の意思が感じられる古刹です。





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